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2歳になる娘へ。まだ君は文字が読めないと思うけど、ここに書いておく

いつもとはタイトルも、テンションもかなり違いますが、もろもろ諸事情で本日はお休みを頂戴しましたので、今回は休日記事としての雑記です。
(下書きの作成自体は、かなり前にしていたんですけどね)

まったくもって、コンサルのノウハウライクな話は薄いかと思います。

この記事は、40歳にして第1子を授かった私の話で、自分語りです。

あ、サムネ画像はホントに娘です。フリー素材じゃないです。いつの日にか怒られないようプライバシーは重視しましたけれど。

ともかく、本日をもって、娘が2歳となったことをきっかけとして、何となくの今の思いを書いてみたいと思います。

ですので、コンサルとしての私を期待している方にとっては、あまり面白いものでもありませんし、

子ども関連の話に興味がない、あまり読みたくない、というのであれば、この記事は読まなくてよいと思います。

また次回からは通常営業に戻りますので、今回だけお許しください。


子どもがいる生活は想像していなかった

私たち夫婦が入籍したのは、約10年前になります。

私はコンサルタントとして、ようやく仕事がまともになってきたタイミング、

妻も、転職先で違うステージでアパレルの企画をやっていました。

解りやすく、いわゆる働き盛りな状態でした。

20代の頃に比べると、比較的ちゃんと休める時は休めるようにもなり、

またそれなりに世帯としての収入にも余裕が生まれはじめ、

過剰な贅沢はできませんし、そこまでお金があった訳でもありませんが、旅行やレジャー(キャンプとか)など、

ある程度は我慢はせずとも、スキなことをやって暮らしていました。

立派な結婚式もさせて頂きましたし、DINKSを謳歌している状態、といったところでしょうか。

平日はそれなりに夜遅くまでお互い働き、休日は目一杯遊ぶ。夫婦だけではなく、友人知人も交えキャンプなんかもしたり。

それをずっと続けていましたし、それがとても生活としてバランスがよく、日々は本当に楽しいものでした。

夫婦の会話として「子どもはどうする?」という内容はほとんどなく、

ある種、がむしゃらにのみ働いてきた20代の青春を取り戻すがごとく、ふたりの30代を過ごしていました。


自分たち夫婦は意識していなくても

何となく、風向きが変わってきたことを覚えています。そして、それは二段階で訪れました。

一段階目は、とあるタイミングから、プレッシャー的なカタチであったり、「お子さんは?」と聞かれた時の返答の面倒さであったり、

明らかに、自分が35歳を過ぎてから、変化が始まりました。

その時妻は31歳です。


二段階目は、妻が35歳に差し掛かろうかという時です。

何が妻を突き動かしたのかはわかりません。

友人関係なのか、自身の年齢なのか、両親への思いの部分なのか、それらが複合しているのか。

私が39歳、妻35歳。

このタイミングで、はじめて我々夫婦は「子どもについて」にようやく向き合います。


当時の私の考えとその後

自身も40歳前後ですし、まあ授かったら幸運で、無理なら無理で夫婦2人でずっと過ごそう、と思っていました。

むしろ、子どもができる未来はほとんどイメージしていなかったのが本音です。

一応は最低限の勉強をして、そんなに簡単に授かれるものでは無いと理解し、まあチャレンジした結果難しければ、過剰に頑張って夫婦の関係性がギクシャクするのは避けたい、と考えていました。

そんな中、不妊に苦しんでいる方、苦しんだ方が沢山いることも重々理解しているので、気持ち的にはかなり書き記しづらいのですが、

我々夫婦は幸運にも比較的早い段階で、娘を授かることになります。

当noteは子育て系ではありませんので、そのあたりのストーリーは最低減の内容として、これくらいにしておきます。


ここからが、本当に娘に対して伝えたいメッセージです。
(皆さんに読んで貰うための内容なので、敬語ですけどね)


君がこの世に生まれて、僕が変わったことがある

「運」

正直な気持ちとして、娘を授かったタイミングで「自分の、一生分の運を使い果たした」と思いました。

多分、ここから仕事上での制約が増えたり、自己啓発に当てられる時間が減ったり、睡眠不足になったり、はあるだろうけど。

でも、そういうことではなく。

そもそも、それは別に「運」とは関係ありませんし、すべての子育て家庭の抱える苦労そのものだとも思います。

ただ何となく、ここからの自分の人生は「不運なことが、この幸運に帳尻を合わせるかのように増えるのでは」と漠然と思っていました。

「この先、不運だとしても」娘がいるから、それでいい。みたいな感じです。

でも結果は、むしろ「不運なことは」は大きくは起こらず、どちらかというと「幸運なこと」ばかり起きていて、

俗っぽい表現ですが、娘が幸せも運んできてくれているように思っています。

ちょうど娘が生まれた時期は、今も続く例の問題で、世界が騒ぎはじめた時期となります。

当然私のコンサルとしての支援先も、ほぼすべてのクライアントにとって大打撃となり、

本来なら、私のような外部の人間にコストをかける余裕などないくらい、いわゆる資金繰りの苦しみが、大小はあると思いますが、確実にあったと認識しています。

周りのコンサルタントが、案件終了や縮小していく中、私は既存の案件は1つとして終了せず、むしろ新規案件が増えた、という結果で、まさに奇跡的な状況になりました。

もちろんこれは、クライアントの方々の「一緒にこの危機を乗り越えてくれ」「今こそやってもらわないと困る」「逆に、今だからこそやれることを提案して」などが理由ですので、運などで片付くものではありません。

加えて「温情のようなものもあった」と、私は思っていますが、そういうチャンスを頂けたことは、私にとっては「運そのもの」でしかありませんでしたし、そんな皆さんのためにより一層頑張ろうと思いました。

でも、少しでも何かが違えば、すべての案件を失い、売上・収入がゼロになっていた未来もあったと思っています。

でも、そうはならなかったのは、娘が生まれてきてくれたおかげなのではないか、幸運を運んできてくれているのではないか、そう思う訳です。


「属性」

そして、娘が生まれたことによって、本当に大きく変わったことがあります。

それは私の「属性」です。

プロフィールにも記述しているのですが、私は「衣食住」関連のコンサルタントですので、消費者としての体験は非常に重要です。

(異常に高額でなければ)お金を払ったり、その場に訪れたりして、体験できる消費は誰でもある程度平等であると思いますが、

自身の「属性」だけは、簡単には変えることは出来ません。例えば、自分の性別や職業、立場、出身地、などでしょうか。

上手な方は、自分の属性とは違っても、ちゃんと空想や想像が出来るのだと思いますし、むしろ企画職のような方々には、その能力や訓練をされているのでしょうが、

私はそれほど器用なタイプではありませんので、例えば私が「主婦」や「OL」だったら?とか、「現代における小学生」や「65歳で定年後」はどう消費行動するか?などの、想像力はあまり無い方だと思います。

どちらかというと、自分では解らないから、その属性で聞ける相手がいるならば、直接聞きに行くタイプです。

(まあ世の中には、自分の知らない世界や属性を知るために、わざわざ猟銃免許とっちゃうような御方もいるので、自分が甘いだけですが)


前置きが長くなってしまいましたが、私が「DINKSの夫」属性を失ったと同時に、「一児の娘の父」属性を得た、ということです。

これは娘が、私に持ってきてくれた、貴重なものです。


このことにより「衣食住」というジャンルにおいて、学べたことは非常に多くあります。

自分の考えや体験が、世の中の「父」属性のすべてである、とはもちろん思いませんが、学ぶ時間が増え、想像力が高まったことは事実です。

でも同時に、私はどう頑張っても「母」にはなれませんし、「祖父」はまだまだ先の可能性でしかありませんので、必ずしも消費者としての実体験が必要という訳でもないと思っています。

ただただ、私に想像する力がないから、自分で体験しないと、どうしても理解できないレベルの人間だから、の話です。


「誰に、何を伝えていくか」

少しの昔話をさせてください。

12年前に、かなり目上の方から言われた言葉で、当時はまったく「ピン」と来なかったのですが、今となると重みがあるなあ、と感じているものがあります。

それは、

「コジマ君は、親御さんに良い育て方をしてもらったね」

でした。


12年前の当時は、意味が本当にわからず、もし私のことを褒めてくれているのであれば、それは私自身のことであり、そこに親のことなど関係ないのでは、と思っていました。

もちろん、親も含めて褒めて貰っている感じについては、ただただ嬉しかったです。でもやっぱり良くわからなかった。

親に、結婚式でこの方をご紹介した時に「実は、以前にこんなこと言われたんだよ」と伝えた時に、すごく嬉しそうでした。


今なら少しだけ解ります。

私の良い面も悪い面も、一番の起点となっているのは親であり、実家での生活であり、それらの日々の積み重ねだということです。

その「良い面」だけかも知れませんが、「良いね」と、言って頂けたのですから、全くもってその通りなのだと思います。


そして、どうせならば我が娘も。

そう、彼女が社会に出たときに、同じように「親御さんに良い育て方をしてもらったね」と言われたら、私たち夫婦は、本当に嬉しい気持ちになるんだろうな、と感じます。

何をどうすれば良いのかは全く解りませんが、それをずっと考えていこう、何かを娘に伝えたい、と思うようになったのが、私の変化です。


この内容を娘が読むとは思えないけど

この記事を理解できる年齢になった時に、ここが残っているか解りませんし、

ちゃんと読んでくれるかも解りません。

でも、この内容をたまたま見つけてくれて「そんなこと書いてたのー?」といつの日にか言ってくれるなら、

それはそれで面白いかな、と思っています。


娘、妻、親兄弟、友達、クライアントの方々、感謝を伝えたい人たちばかりで、困ってしまうくらい、時間も言葉も全然足りないです。

ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。


コジマサトシ

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