手のひらいっぱいの蝉の抜け殻 / エッセイ
最近の趣味は大学までの道中で蝉の抜け殻を拾うことである。通学路の途中にはちょっとした公園があり,そこの木々に蝉の抜け殻が多くあるため、何となく取りたくなったのだ。その印象から拾い始めてみると、他の場所にも見つかるので、次々と拾ってみたくなった。そしていると,大学に着く頃は手のひらいっぱいに蝉の抜け殻が手に入った.それを見るとちょっとした幸福感、あるいは中小学校の頃のコレクションに似た刺激を感じてきて,虫を集めることの楽しみは27歳の今でも、10歳の頃と変わらないようだ。蝉の抜