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私がなんで保護猫の預かりボランティアを始めたのかっていうお話。

私はいま、1年後に叶えたい夢があります。

ねこひげ集会所をオープンすること。

そこで、猫と暮らす高齢者をサポートする事業を始めたいと考えています。

理念は、高齢になっても、病気になっても、介護が必要になっても、猫のいるしあわせを。です。
 

もし、自分が高齢になって、介護施設に入ることになった時、どうする?

私はひとり暮らし。
猫のお世話をお願いできそうな家族や知人はいません。

あ、両親、兄、姉、姪はいますが、人見知りの激しいビビリ兄弟をお世話してくれそうにはないし、猫好きな知人はすでにたくさんの猫を飼ってるし。

ネットで検索すれば、飼えなくなった猫を引き取ってくれる保護施設がいくつもありますが、そういう所に引き取ってもらう気にはなれなくて。

その猫の一生分のお世話代としてまとまった金額を支払わないといけないのは、まあ理解できます。

引き取ってもらった後に、会いたくなったら面会できる所もありますが、里親にもらわれていったり、正直どんなふうにお世話をしてくれるのか不明な所もあります。

日本全国どこからでも引き受けます!なんて宣伝してるとこなんて、ものすごい数の依頼があると思うんですよ。
そんな所で1匹1匹大切にお世話してくれるとは思えなくて。
もちろん、大切にお世話してくれている所もあると思うけど。

そもそも、どこの誰かもよく知らない人に大切な猫を引き取ってもらうのって不安じゃないですか。
 

今現在一般的なのは、個人あるいはNPOとして立ち上げて野良猫の保護活動をしているような団体が、個人や自治体からの依頼で高齢者が飼えなくなった猫を引き取ってくれています。

本来、外では生きていけない猫達を保護したり、野良猫を減らすために活動していて、それだけでも手いっぱいなのに、人間の都合で飼えなくなった猫まで引き受けていては、手いっぱいどころではないはず。
でも、猫が大好きな人達なので放ってはおけない。
引き取りを断ったら、捨てられて、結局引き取ることに…なんていうのも想像できてしまうので。

高齢者からの引き取り依頼は、どんどん増えてきているそうです。

ひとり暮らしの高齢者も増えてるし。
介護施設も、そこに入る高齢者も増えてるし。
今後益々増えるでしょう。
 

なので、
私がそういう高齢者の依頼を受けられる場所をつくりたいんです。

しかも、
地域密着で、基本的には市内を対象にして。
こじんまりと。
のんびりと。

あーあのねこひげ集会所にお願いしたい。
あの人の所なら安心してお願いできる。

そんな場所をつくりたい。
 

しかもしかも、「引き取り」ではなく、「預かり」で、介護施設に入っても猫さんとお別れしなくてもいい形をつくりたい。

今日はこんなふうに過ごしていましたよ。
と、報告をすることで、退屈になりがちな施設での生活の楽しみや生きがいになればいいなー。

お世話代とサービス料を支払うことで、飼い主と飼い猫の関係を続けられて、終生飼養の義務も果たすことができると思うし。

高齢者が外出できるなら、猫さんに会いに来てもらってもいいし。
いろいろ条件が揃えば、施設に猫さんを連れて行ったりもできるかなー。

介護施設に入っても、猫のいるしあわせを。

 
本当は、ペットと入居できる介護施設をつくりたい!っていうのがそもそもの夢だったんだけど、そこからいろいろあって、ねこひげ集会所という形になったお話はまた別の機会にでも。

急に病気や怪我で入院することになったら、どうする?

正直今現在、私が入院したら、猫達のお世話は誰がしてくれるのか…決まっていません。

一時的ならもしかして家族がお世話してくれるかもしれないし、ボランティアをしている保護猫カフェで…ということもあるかもですが。

決めておかないといけませんね。

私はまだ持病もなく健康なので、入院する可能性は低いですが、高齢になると可能性は高くなるし、猫よりも私が先に死んでしまったら…という不安も大きくなります。

なので、
もしもの時は猫さんのお世話を引き受けますよ。
っていう保険のようなサービスもやりたいんです。
ネコリパさんが始めた『猫生たすけあい』みたいな。

高齢になっても、病気になっても、安心して猫と暮らせるように。

入院しても、猫が自分の帰りを待ってくれてる、また猫と暮らしたいって思えたら、脅威の回復力が発揮されるかもしれないし。

もうこの歳だから猫を飼うのはね…。

このセリフ、よく聞きませんか?
私だけですか?

いえいえ、
高齢者こそ猫を飼って欲しいです。
私はそう思っています。
 

私はひとり暮らしが大好きだし、仕事やボランティアで人や社会とのつながりもあるし、なにより猫がいるので、さみしさを感じることはほぼないんですが。

高齢になって、体もあちこちガタがきて、仕事も引退して、外出して人と関わる機会もなくなってきて。
そんな時に猫がいなかったら、

(あー今日ひと言も声出してないなー。)
(最後に人と会ったのいつだっけー。)

なんて気づいて、さみしく感じるかも。

そんな時、猫と暮らしていたら。

話し相手になってくれるし、
愛らしい姿は見るだけでも癒やしをくれるし、温かいもふもふの体に触れたらさみしさも忘れさせてくれる。

お世話をするために体を動かすし、
一緒に長生きしようね。なんて戦友になることもできる。

SNSをやればたくさんの猫好きな人とつながることも。
 

高齢者が猫のお世話をすることで寿命が延びたり、健康に良い影響を与えることは、科学的にも証明されてるし。

自治体とかが健康寿命を延ばしましょう!なんて言ってたまに開催される介護予防教室なんかよりも、猫と暮らした方がよっぽど元気になる気がする。

そう考えているので、私はぜひ高齢者に猫を飼って欲しいのです。

実際に私の両親を見ていてもそう感じるので。
 

でも、高齢になってから猫を飼い始めるのはなかなか難しいんですよね。

ペットショップでの購入や保護猫の譲渡には、年齢制限など条件が厳しいことが多いので。

最近は20歳以上生きる猫も増えていて、猫の寿命と高齢者の寿命(健康寿命)のバランスを考えれば当然なんですが。

でも、80歳のお元気な高齢者と15歳の猫だったら?
譲渡で終生飼養はできなくても、預かりボランティアだったら?

仕組みや条件が合えば、高齢者だって猫を飼うことができると思うんです。
 

保護猫施設でなかなか里親さんが見つからない猫のお世話を高齢者がしてくれたら、その分違う猫を保護できるし。

「猫の様子どうですかー?」
なんて、人や社会とのつながりもできて。

世の中の役に立ってるって感じることって、生きがいになると思うんです。

高齢者こそ、猫のいるしあわせを。

人と人、人と猫がつながる、ほっこりした場所をつくりたい。

年齢とか、性別とか、何者だとか、そんなの関係なく。
猫が好きな人が気軽に来れて。
のんびりできて。

おしゃべりしたい人はおしゃべりして。
人見知りなのでおしゃべりはちょっと…って人は猫と遊んで。
猫が遊んでくれない時は猫のマンガでも読んで。

猫のお世話で困ったことがあれば相談して。
自分の健康相談とか、親の介護の相談なんかもしてみたり。
一応私、ナースなので。人間の。

新しいおもちゃ買ったんだけど遊んでくれなかったからあげるー。とか。
気になる猫用品があるんだけど使ったことある人いるー?とか。
最近買った猫グッズ良かったよー。とか。
今度猫のイベントありますねー。とか。

あの人物忘れが多くなってきたけど猫さんのご飯は忘れてないかしら?とか。
近所に猫をたくさん飼ってる高齢者がいるんだけど大丈夫かしら?とか。
避妊してない野良猫を見かけたんだけど。とか。

ただの暇つぶしでもいいし。
猫に関する情報交換ができたり。
健康相談とか介護相談とかもできたり。
地域の猫情報が入ってきて問題を未然に防ぐことができたりしたら、いいなー。
 

だから、

こういうことをするために、ねこひげ集会所をつくりたくて。

そのためには、第一種動物取扱業に登録をしなくてはいけなくて。

そのためには動物取扱責任者がいなくてはいけなくて。

私1人で始めようとしてるので、私が動物取扱責任者にならないといけなくて。

そのためにはいくつか条件があって。

愛玩動物飼養管理士2級の資格を取って。

6か月以上の実務経験という条件をクリアするために、猫カフェ店員になりたかったけど、ことごとく不採用で。

実務経験は諦めて。

1年以上の飼養経験という条件をクリアするために、預かりボランティアを始めました。
 

今思えば、

早く起業したくて、最短で条件をクリアしたくて、どうしても猫カフェ店員になりたいと思って、不採用のたびにどんどん落ち込んでいたんだけど。

預かりボランティアを始めてみたら、高齢者が飼えなくなってしまった猫をお世話することになって。
実際に里親募集をして、里親候補の方とのやり取りをして。
起業してからやろうと思っていることを、実際に経験することができていて。

猫のお世話とか、譲渡のこととか、経験豊富な師匠とも言える人とつながることができて。

猫ボラ先輩も自分で猫のための事業をしたいと頑張っていて、夢を目指す同志にも出会えて。

近道しなくて本当に良かった。
 

私の猫修行、あと11ヵ月。
師匠や先輩や猫達から勉強したいことがいっぱい。
楽しみながら、急がず、頑張り過ぎず、頑張ります。

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