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ひとりが好きだけど、ひとりぼっちは好きじゃないです。

保護猫カフェの預かりボランティアをすることになりまして。

預かり猫さんと私とビビリ兄弟猫の様子を記録していくブログとなっております。
 

2期生―41日目
『またあの子が来たわ。』

預かり猫さんと私、怒られながらですがスキンシップを取れるようになってきまして。
少しずつ距離が縮まってきています。

そんな様子を見たビビリ兄弟が、
じゃあ自分達も!
という様子で、仲良くなろうとしている気がします。

ケージ越しに近づいてみる、ビビリ弟。

私に目で訴える預かり猫さん。

ちょっと。
ここには近づかないように注意しなさいよ。

この位の距離は許してあげてくださいよ。

嫌です。
こら!そこ、登らないでちょうだい!
何回言ったらわかるのかしら。

上からのぞかないで。

あのー。
どうやったらお友達になれますかー?

友達なんていりません。

なんでー?
友達いいじゃん。
遊んだり、一緒に寝たりさー。

あなた達の遊び激しいのよ。

あ、あれは男同士だからで…。
女性とは遊んだことないけど…。
ボール遊びとか、チンアナゴ遊びとか、狩りごっことか、どうですか?

どれも興味ないし、結構です。

そうですか…。

ビビリ弟、撃沈。
預かり猫さん、疲れた。
ビビリ兄、気配を消して様子を見てて疲れた。

みんな、お疲れさまです。

あーひとりがいいわ。

ひとりが好きな預かり猫さんなのでした。

わかるー。
私もひとりが好き。
でも、ひとりぼっちは好きじゃない。
誰かと繋がってはいたい。
 

2期生ー42日目
『私と仲良くなろうなんて100万年早いわ。』

今日はビビリ兄が預かり猫さんと仲良くなろとしていました。

よし、気合い入れて、行くぞー。

あ、あのー。

近いわよ!話しかけないで!

いきなり怒られる、ビビリ兄。

めげずに『見つめて好きって伝える作戦』

見つめ合って、1、2、3、4…
あ、もう無理です。

猫って見つめたらケンカ売ってるんじゃなかったっけ?
見つめる作戦は人間用ですね。

し、失礼しましたー。

ビビリ兄、撃沈。

何度フラレても、何度怒られても。
その時はちょっと凹むけど。
めげないビビリ兄弟のメンタル、すごい。

人見知りだけど、猫は好きなんだねー。
2期生を預かるようになって、初めて知ったよ。

優しいいい猫達だから、預かり猫さん心開いてくれないかなー。
ビビリ兄弟に来られて面倒くさいけど、実はちょっと喜んでるなんてことはないかなー。
あまのじゃくだし。

凹んだ時はいっぱいなぐさめるから。
頑張って、ビビリ兄弟。
 

2期生ー43日目
『あの子達、ずーっと寝てたらいいのに。』

ビビリ兄弟が爆睡をする午前中は、預かり猫さんが穏やかに過ごせる時間です。

そして、私とのふれあいタイムでもあります。
穏やかな気分の時じゃないと、触らせてもらえないので。

撫でたりマッサージをしたり、ただ近くにいたり、撮影会をしたり。
まったりのんびり、静かな時間です。
 

さて今日はマッサージでもどうですか?

まぁやってみてちょうだい。

頭なんてどうでしょう?

あぁ、いいんじゃない。

顔の方もやってみますか?

あら、いいわねー。

ちょっと。
首の方もお願い。

あーーいいわーー。

肩こりなんてありますか?

猫も肩こるのよー。
あら、こんなに手が上がるようになったわ。

あなた上手ねー。
気持ちいいわーー。

なーんて、ウソよ!もういいわ!

あんなに気持ち良さそうにしてたのに…。
マッサージおしまいです。
 

猫のマッサージって、
されてる猫は気持ち良さそうだし。
してる人間も気持ちいいし。
気持ち良さそうな猫さんを見るのも幸せだし。
いい事しかない。
預かり猫さんの場合は、怒られる危険があるけど。
 

そして午後。
ビビリ兄弟が起きてくると、預かり猫さんは途端にバリアを張って、文句を言って。
顔つきが少しキリッとします。
文句はいいつつマイペースではあるんだけど。

好きなようにやらせてもらいます。

きっと12年間1匹でのんびり自由に生きてきたのに、急に他の猫と仲良くは難しいですよね。

預かり猫さんが猫に慣れるのが先か。
猫のいないお宅からお声が掛かるのが先か。

早く毎日穏やかに過ごせる日が来ますように。 
 

あとがき?

3匹の猫達を見ていて、猫社会も大変だなー。
そして、猫の性格もいろいろだなー。
と、つくづく思います。

一緒にいる年月や、年齢によっても変わるし。

関わる人間や、環境の変化にも影響されるし。

猫の幸せに人間が大きく影響してる。
猫に限らずいろんな動物にとっても。
 

できる限り幸せに。
できれば、この人の所に来て良かったって、感じてもらえるように。
一緒に過ごしていきたい。

今、この文字を打っている時も、私の横でゴロゴロ言ってる猫の体温を感じながら、改めて思いました。

しあわせだ。

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