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四国。室戸。20年ぶりの御礼参り

おはようさん。令和3年4月2日4時44分。今朝もお父さんが感じていること考えていることを10分間で綴ります。

すごかったやろ、室戸。風花を連れていくことができて、ほんまにうれしかったわ。

「春休みどこ行きたい?」って聞いて、USJでも京都水族館でもなく、「高知の海が見たい!」っていう返事が来たときは、ビビっと来たよ。「来たな、この時が!」って。

高知。土佐。四国遍路時では「修行の道場」。

徳島県の東洋町から高知県の室戸岬まで約50キロメートル。あの延々と続きう海岸線を1日半かけて歩いたわけです。お父さん20歳のころのこと。

途中ふたつの事件があった。

ひとつは洞窟の中で寝たことね。野宿ポイントがなく、泣く泣く古い古い仏さんが並べられている洞窟の中にさみしいローソクを灯し、一夜を過ごしました。あまりにも怖いので、お不動さんのご真言をひたすら唱えてた。眠れたのか、眠れてないのか。

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↑お父さん。この洞窟の中で一夜を過ごしました。まじです。

もうひとつが、山から下りてきた仙人にあってきたことね。ウソのような本当の話。あんな人のおらんところにいきなり紫の法衣を来たおっさんと出会い、「ワシんところに来るか」と。道なき山道をずんずん上がっていくと、わずかに開墾した山の斜面にお手製のログハウス。山では木の実や狩りをして、海には素潜りと潮干狩りをして、2泊もさせてもらったよ。

そんな思い出の室戸。風花を連れていくことができて、本当に、お父さんはうれしいよ。

これから中学生になろうとする風が、「20年ぶりに大人になったお父さんが、息子を連れて、『ここまで大きくなりました』って仏さんに報告できるやん」って言ってくれた時は、いやはや、涙出そうになったわ。泣かんけど。

見渡す限り、空と海。その景色を真正面に、仏の道に生きることを決めて真魚(まお)っていう少年は、自分の名前を「空海」にした。そんな空海さんのあとを追って、四国中を歩き回る「お遍路さん」は1200年も続く四国の文化。時代とか、社会構造が変わっても、あそこを歩く人が今もいつづけていることが、しみじみでしたわ。しみじみ。

んで、いままでずっと風花に喋ってきた四国遍路の話(うざかったよね)。実際の場所に立ってみて、「お父さんはここを歩いたんだぞ」と、エッヘンできました。エッヘンさせてくれて、ありがとう。

とまあ、いつも早起きがんばっとるんやけえ、今日はゆっくり朝寝坊しんさいよ。朝食バイキング、楽しみやね。

ではではよろしく。

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