#28【読書】教養としての投資【書評】
一冊の本からひとつでも学びがあれば、それだけでその本を読んだ価値があったという事になりますね^^
今回はこの本。
まずは、私のこの本からの学びを一文にまとめてみました。
これからの時代、従来型の受け身型「労働者の思想」から、主体性を持った「投資家の思想」をもって働く事が必須であり、「知の総合格闘技」である投資を学ぶ事がそのままビジネスの成功に繋がる。
【所感】
筆者の奥野一成氏は、日本では数少ない長期厳選投資を掲げるファンドマネージャーの一人で、「日本のウォーレンバフェット」と呼ばれているらしいです。(見た目もなかなか恰好良いです。)
私がこの本を知ったキッカケはNewsPicksでした。
本書の構成としては1時限目から6時限目まであり、もちろん株式投資で成功するコツや、具体的な銘柄の紹介もされているのですが、私はこの本のメインは1時限目にあると思いました。
ちなみに1時限目のタイトルは「投資家の思想が人生を成功に導く」です。
他の著名なマネー本同様、本書でも労働者から資本家になる事をおススメはしているのですが、そこまで一足飛びにいくのはなかなか難しいので、まずは労働者2.0を目指そうと言われています。
労働者2.0とは、「他人に働かされている」というマインドの労働者とは異なり、「主体性をもって自ら働いている」というマインドをもって働く事。そして、自己投資を行い、さらには長期投資を行う事が大事だと言います。
前述の通り、筆者は長期保有を前提とした投資を行っています。
そして、長期投資をする際に大事な事は、対象となる企業を株主の視点で分析し、高い付加価値、参入障壁、長期潮流などについて徹底的に調べる必要があります。
この視点こそがビジネスにおいても必ず必要であり、株主目線、つまり投資家目線で企業の分析を継続的に行っていく事が、ビジネスマンとしてのチカラを育て、ビジネスの成功に繋がるのだと言われています。
企業分析を行うには当然の事ながら財務諸表が読める必要がある訳で、まさに本書のタイトル通り、「ビジネスエリートになるための教養としての投資」となる訳ですね。
珍しく、冒頭の第一章(1時限目)に必要な内容がびっしりと詰まっている本でした^^
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