#870【解説】ライドシェアとタクシー業界は共存可能か⁉︎
この記事は、現役のタクシー運転手という立場から、タクシーの仕事に纏わる様々な発信から、この仕事の魅力までを細かに伝えていくシリーズです💡
以下の様な方々にも是非見て頂き、何かの役に立ってくれたら嬉しいです😆
✅仕事自体が中々見つからない人
✅ブラック企業から抜け出したい人
✅やりたい事が見つからない人
✅自分の時間がもっと欲しい人
前回の記事では、最近のニュースでも良く報道されている『タクシー不足問題』について考察してみました。
今回は『ライドシェアとタクシー業界は共存可能か⁉︎』というテーマで書いてみたいと思います。
これからタクシー運転手を仕事に考えている人にとって、最近のライドシェア関連のニュースは大変気になるところだと思います。
結論から言うと、私は都心及び地方都市共にタクシーとライドシェアは共存共栄が可能だと思っています。
※ライドシェアという言葉は多くのサービス内容を含む為、この記事内においては便宜上以下の様に限定したいと思います。
・ライドシェアサービス=配車アプリ
ライドシェアサービスを配車アプリに限定して論じる理由は、『タクシー不足を補うためのライドシェアサービス』というテーマに絞りたい為です。
まず初めに、あまり知られていないかも知れませんが、日本国内においても配車アプリは数多く存在しています。
ただし、海外の様に一般ドライバーが自家用車で迎えに来るのではなく、タクシー会社のタクシーが配車される事と、料金はタクシー料金と同様である事が海外とは異なっています。
私は『タクシー不足解消の為にライドシェアを導入』するのであれば、まずは全タクシー車両にライドシェアアプリを導入した上で、供給力強化の意味で一般ドライバーにも条件付きで解放するのは『あり』だと思います。
一般的なライドシェアのメリットは幾つかあると思いますが、今回はあくまでも『需要に供給が追いついていない事』を解消するのが一番の目的である筈です。
それであれば、配車アプリで呼べる車両台数を増やす事が一番の対策となるはずです。
個人タクシーも含め、全てのタクシー車両が配車アプリで呼べる対象車両とすれば、タクシー業界としても顧客喪失どころか売上増大の要因となるはずです。
いくら一般ドライバーの数が増えたところで、配車アプリの特性を考えれば、乗車希望するお客様の近くに車がいなければいけない訳で、一般ドライバーの数が増えた事によりタクシーの売上減少の要因にはならないと思います。
更には、配車される優先順位も、近くに空車タクシーがいなければ、初めて一般ドライバーにも配車される仕組みなどは簡単に組みめますし、現行のGOアプリやS-RIDEでも似た様な機能は実装されています。
タクシー業界にとってはマイナス面が一切無く、お客様にとっても近くにタクシーがいない時だけ一般ドライバーが配車される事は、需給バランスの点から考えても何も問題ないのではないでしょうか?
課題としては、タクシー配車アプリとして既に多くのユーザーに利用されているGOやS-RIDEは、日本の電話番号が必須の為、外国人観光客にとっては使いたくても使えない状況です。
外国人観光客に対しても、『日本国内のライドシェアアプリはこれです』と自信を持ってオススメ出来るものがあれば良いと思っています。
いかがでしたでしょうか?
今回は、『タクシー不足をライドシェアで補う』という観点から考えた際に、既存のタクシー業界と共存共栄する方法を考えてみました。
いずれにしても『ライドシェア』というキーワード自体が本当に多くの論点を含んでいる為、様々な論点をごちゃまぜにして議論しない事が大切な事ではないかと思っています。
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