学生時代に勉強をする理由とは
はじめに
学生時代に、最も後悔していることといえば、もっと勉強していればよかったということである。
当時は、なぜ勉強するのかわからなかったが、今は勉強する理由がなんとなくわかったような気がする。
それは、「勉強を頑張れば、多くのカードを手にすることができる」ということである。
社会に出たら学生時代よりも辛いことがあるため、世間からは勉強さえも頑張れないのかと、厳しい評価を下されることを知った。
私も面接を受けたい仕事があったが、大卒が条件であったために悔しい思いをした。
「なぜ、勉強しないといけないのか?」という質問に、的確に答えられる親や教師に会ったことはないが、勉強を頑張れば多くのカードを手にすることができるということを、学生時代に知りたかったものである。
このエッセイでは、なぜ勉強をするのかわからないと思っている人に向けて、私の後悔を教訓としてもらいたいと思い書いたものである。
私がなりたい職業は、大卒が条件だった
私の両親は高卒だが、私は大学に行きたかった。
中学の時の担任に憧れて、教師になりたいという夢を抱いた。そのためにも大学に行きたかったのだが、受験でその夢は潰えた。
父は、私が高校を出たら働いてほしいようだった。
現役で受からなかったら大学を諦めるという条件だったため、浪人は許されなかった。
私の努力不足とはいえ、勉強の仕方を知っていれば、あれほど成績が伸びないと悩むこともなかったと感じている。
教師を利用するという手もあったが、周りに尊敬できるような教師がいなかった。
通信大学に入学しようとしたのだが、高校の教師をしている叔父が、私の父に余計な吹聴をしたため、 学費を出してもらえなかった。
母には、「こんな成績で大学なんて行けるわけないでしょ」と言われていた。カエルの子はカエルで、もっと尊敬できる両親の元に生まれたかったと感じている。
将来のための勉強をしてこなかった
学生時代、自分の将来について真剣に考えたことがなかったように思う。
教師になりたいという夢はあったものの、現実とのギャップがあった。
母方の叔父が高校教師だったり、父方の叔父が中卒でずっと同じ会社に勤めていたりした。頑固だった私の父を尊敬してはいなかったが、叔父に話を聞いたりして、もっと社会勉強をするべきだったと思う。
また、もっと本を読む必要があったようにも感じている。本には、著者の成功体験や生きざまなどが書かれているため、若かった私には大いに参考になったはずである。
あれからウン十年の月日が流れたが、私は未だ何物にもなれていない。
障害の特徴かもしれないが、決めたことがブレてしまうのである。
「千里の道も一歩から」ということわざの通り、いい加減、「この道で生きていく」と思える道を探さなくてはならないのだが、就労継続支援B型事業所で探っている。
最後に
学生時代の勉強は、就職などの面で、将来の選択肢が増える鍵である。
勉強を通して身につけた知識は、人生をより豊かにしてくれるもので、私も勉強を頑張っていれば、教師になるという夢が叶ったかもしれない。
本文中にも出てくるが、現在はB型事業所で奮闘しており、それがこれからの人生で役に立ってくれることを願っている。
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