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【世界酒場放浪記#8】バケツ酒で乱痴気騒ぎなタイのフルムーンパーティー

タイのパンガン島で開催されるフルムーンパーティーは、パーティー好きな旅人なら一度は行きたい憧れの地。

実は今回はヨガの勉強でパンガン島を訪れていたので、パーティーやお酒とは無縁の穏やかな日々を送っていたのですが、満月が近づくにつれソワソワ。。
ヨガ合宿は朝も早いので夜遊びはきついんだよなーと悩みましたが、
「ここまで来てフルムーンパーティーに行かないなんて、きっと一生後悔するわ」
と大げさな言い訳を作り自分を奮い立たせます。
と、いうことで、仲間を誘ってヨガの宿舎をこっそり抜け出し、いざ行かん!

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パンガン島のフルムーンパーティーは、月イチ開催なのに毎回ものすごい人数の若者が世界中から集まる一大イベント。
普段はのんびりしたのどかな島ですが、この前後だけはパーティーピーポーがわんさか訪れ、そのにぎやかさたるや、まるで別の街のよう。
それゆえパーティーが島の経済を支えているのも事実ですが、島中が酔っ払いだらけになるため事故や喧嘩などのトラブルも多く、地元の人は、フルムーンパーティーの日は危ないので外を出歩かないのだそう。
てっきり島民もパーティーフリークなのかと思ってましたが、そんな訳ないか。確かに自分の住む街が毎月パーティー野郎であふれたら嫌だな。

とはいえ今宵は私もそんなパーティー野郎のひとり。
バックパックの中でいちばん派手な服を着て挑みますよ。
会場となる島はずれのビーチまでは相乗りタクシーを利用するのが一般的なのですが、この車中からパーティーは始まっています。派手なメイクをしたギャルやすでに泥酔状態のメンズが酒瓶片手に大盛り上がり。遊ぶ気満々。鼻息粗め。いいぞいいぞ。

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会場周辺は食べ物や酒、パーティーグッズなどの露店がひしめいていて熱気ムンムン。
早速このパーティーの名物である「バケツ酒」を発見!
これは、ジンやウォッカ、テキーラなどのボトルと、スプライトやレッドブルなどの割り物がセットになっていて、これをバケツにぶち込んでストローでまわし飲みするという、偏差値低めなドリンク。いいんですよ、バカになるために来てるのだから。
ちなみに、これに悪い何かを入れる人もいるようだから、知らない人のものは飲まないのが賢明です。
何はともあれ、バケツ酒をキメて会場に繰り出します!いえーい!

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広いビーチ沿いに大小7つくらいのDJブースがあって、テクノやハウス、トランス、ダブなどいろんなジャンルの音楽が流れているので、気分で選べるのがいいですね。
人は多いけれどビーチなので閉塞感もなく潮風が気持ちいい。空を見上げれば満月も輝いていて、身も心もすっかり解放!最高!
目の前が海なので、踊り狂って熱くなったら海でクールダウンもできます。が、真っ暗で酔って溺れて亡くなる人もいるとかいないとかなので要注意。

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ご機嫌で踊っていたら、急に手首にピリッと痛みが。
見ると、タバコの火でジュッと根性焼きがつけられています。
タバコの主は白人の大男。明らかに目の焦点が合っていません。
「あっつ!!」
と叫んでも聞こえないのかそのままフラフラ行ってしまいました。
くっそーと追いかけようとする私を制しながら友達が、
「いいおみやげができたじゃん」
だって。ポジティブか。

そんなこともありましたが、総じてすごく楽しかったです。
盛大で快適だけどほどよくゆるいのがタイらしい。こんなに全力で人目もはばからずバカになれるパーティーってなかなかないんじゃないかな。
パンガン島では、新月に開かれるブラックムーンパーティーやハーフムーンパーティーもあって雰囲気がまた違うそうなので、そっちも行ってみたいな。

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