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旅する呑んだくれ。東京・下北沢の裏路地にある場末のバーで働きつつ、『地球の歩き方』や『…

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旅する呑んだくれ。東京・下北沢の裏路地にある場末のバーで働きつつ、『地球の歩き方』や『ことりっぷ』などの旅雑誌を中心に活動するライター兼編集者でもあり、インド仕込みのヨガインストラクターでもある。好きなお酒はウーロンハイ。

最近の記事

【世界酒場放浪記#9】インドでお酒が飲めたり飲めなかったり、飲めても飲まなかったり

インドは、何度行っても分からないし、なんなら行けば行くほど分からなくなる不思議な国。 よくこれからインドに行く友人にアドバイスを求められるのですが、 「日本の価値観を突き通そうとすると、ボッコボコにされるよ」 という話はよくしています。何もかもうまくいかず不満と怒りだけがたまる日々。つらいです。インド嫌いな人はきっとここでつまずいていると思われる。 でも、こちらの常識やこだわりを捨てて、インドの流れに身をまかせてみるとアラ不思議。驚くようなミラクルが起きたりもするんです。

    • 【世界酒場放浪記#8】バケツ酒で乱痴気騒ぎなタイのフルムーンパーティー

      タイのパンガン島で開催されるフルムーンパーティーは、パーティー好きな旅人なら一度は行きたい憧れの地。 実は今回はヨガの勉強でパンガン島を訪れていたので、パーティーやお酒とは無縁の穏やかな日々を送っていたのですが、満月が近づくにつれソワソワ。。 ヨガ合宿は朝も早いので夜遊びはきついんだよなーと悩みましたが、 「ここまで来てフルムーンパーティーに行かないなんて、きっと一生後悔するわ」 と大げさな言い訳を作り自分を奮い立たせます。 と、いうことで、仲間を誘ってヨガの宿舎をこっそり

      • 【世界酒場放浪記#7】白夜となみなみウォッカのコップ酒で気持ちが高ぶったロシアの夜

        モンゴルからシベリア鉄道に揺られ1週間ほどかけてたどり着いた、ロシア第二の都市サンクトペテルブルク。 1917年までロシア帝国の首都として栄えた美しい街で、ロシア正教の教会やエルミタージュ美術館など見どころ満載です。 それゆえ珍しくしっかり観光もしましたが、早めに切り上げ早々に夜モードにギアチェンジ。 狙うは、モスクワから寝台列車が同室だったカップルに教えてもらった「ビールとロックのフェスティバル」なるもの。ビールもロックも大好きな私が心奪われないはずがありません。 ロシア

        • 【世界酒場放浪記#6】スペイン名産「シェリー酒」はもっと日本で人気でもいいと思う

          スペイン南部のアンダルシア州にあるヘレス・デ・ラ・フロンテーラという街は、スペインの名物ワイン「シェリー酒」の産地。 正確には、醸造過程でアルコールを加えることでアルコール度数を高めた「酒精強化ワイン」で、ポルトガルのポートワイン、マデイラワインとともに世界3大酒精強化ワインのひとつとされています。 このお酒、私は大好きなのですが、日本では知名度が低い、というか扱っている店が少ないのが悲しい。スーパーや酒屋でもあって1〜2本。 でも、もっと人気になってもいいと思うんですよね

        【世界酒場放浪記#9】インドでお酒が飲めたり飲めなかったり、飲めても飲まなかったり

        • 【世界酒場放浪記#8】バケツ酒で乱痴気騒ぎなタイのフルムーンパーティー

        • 【世界酒場放浪記#7】白夜となみなみウォッカのコップ酒で気持ちが高ぶったロシアの夜

        • 【世界酒場放浪記#6】スペイン名産「シェリー酒」はもっと日本で人気でもいいと思う

          【世界酒場放浪記#5】アメリカ・ロサンゼルスにおける酒・タバコ・マリファナの話

          LAでは話題の店を中心にバー巡り。 流行の先端をいく街だけに、どこも素敵で乙女心を鷲掴み♡ おしゃれといってもそれぞれ個性たっぷりで、適度に力が抜けてるかんじがカリフォルニアっぽくていいんだな。 サンタモニカのビーチを一望するルーフトップバーだったり、ハリウッドに沈む夕日がきれいなオープンバーだったり、ダウンタウンの摩天楼を見下ろすラウンジバーだったり、いちいちロケーションがロマンチック。 基本的にひとり飲みが好きな私ですが、この時ばかりはひとりで来たことを悔やみましたよね

          【世界酒場放浪記#5】アメリカ・ロサンゼルスにおける酒・タバコ・マリファナの話

          【世界酒場放浪記#4】キューバの配給ラムを飲みながら社会主義に思いを馳せる

          キューバで飲むのはもちろんラム。 日本でも有名な「ハバナクラブ」もミントたっぷりのモヒートも、観光客しか手が出せない高級品で、地元の人はもっとカジュアルなラムを嗜んでいます。 私が滞在中によく飲んだのは、紙パックに入った100円ラムの「キューバン鬼ころし」(勝手に命名)。これをキューバ産のコーラ的なものやスプライト的なもので割って飲むのがデイリースタイルです。 さらに地元の人には配給ラムも。給水車みたいな車が来ると住民が大きなボトル片手にぞろぞろ集まってきて、水を汲むように

          【世界酒場放浪記#4】キューバの配給ラムを飲みながら社会主義に思いを馳せる

          【世界酒場放浪記#3】キューバのライブバーで肌で感じるNO MUSIC, NO LIFE.

          キューバの酒場は音楽なしには語れません。 首都ハバナと、古都トリニダー、サンティアゴデキューバ、バラコアと、1ヵ月ほどかけてのんびり周りましたが、どこの街のどの酒場でも生バンドが入っているし、タクシーに乗れば爆音でレゲトンを聴かされるし、道で流しのミュージシャンに会うこともしばしば。とにかく街に音楽があふれているんです。 キューバの人たちにとって音楽は、好きとかそういうレベルではなく、もう水とか空気くらい生きるために必要不可欠。この人たちから音楽を取り上げたら生きていられな

          【世界酒場放浪記#3】キューバのライブバーで肌で感じるNO MUSIC, NO LIFE.

          【世界酒場放浪記#2】メキシコのおしゃれバーで教わったテキーラの飲み方が難解だった

          前回の続きです。 1軒目のローカル酒場でおじさんたちに良くしてもらい、すっかりエンジンがかかった私。2軒目は、1軒目の常連さんに「若者が集うお店」として教えてもらった「La Clandestina」へ。外からのぞくとにぎやかな笑い声が聞こえてきて期待が高まります。 カウンターだけでなくテーブル席もある店内は、先ほどの店のディープでドープな雰囲気と違って広々おしゃれ。プロジェクターでサッカーの試合が上映されていて、若者たちが盛り上がっています。ここは観光客でも入りやすそう。

          【世界酒場放浪記#2】メキシコのおしゃれバーで教わったテキーラの飲み方が難解だった

          【世界酒場放浪記#1】メキシコのスーパーローカル酒場のオープンすぎるトイレ事情

          メキシコの首都、メキシコシティからバスで4~5時間ほど北上した場所に位置するグアナファト。こぢんまりとしたのどかな街で、色とりどりの建物が建ち並ぶ様子はまるで絵本の中のよう。 この街はバル(スペイン語でBarは「バル」)が多いことでも有名。大きな都市でないだけに、どの店もローカル臭ムンムンなのもいい感じ♪ はりきってバルホッピングにバモス(レッツゴー)! 1軒目は、まだ外が明るいのをいいことに難易度が高そうなお店を攻めますよ。 はじめになるべくディープな店を狙って、そこで

          【世界酒場放浪記#1】メキシコのスーパーローカル酒場のオープンすぎるトイレ事情