見出し画像

【世界酒場放浪記#6】スペイン名産「シェリー酒」はもっと日本で人気でもいいと思う

スペイン南部のアンダルシア州にあるヘレス・デ・ラ・フロンテーラという街は、スペインの名物ワイン「シェリー酒」の産地。
正確には、醸造過程でアルコールを加えることでアルコール度数を高めた「酒精強化ワイン」で、ポルトガルのポートワイン、マデイラワインとともに世界3大酒精強化ワインのひとつとされています。

このお酒、私は大好きなのですが、日本では知名度が低い、というか扱っている店が少ないのが悲しい。スーパーや酒屋でもあって1〜2本。
でも、もっと人気になってもいいと思うんですよね。

まず、味がおいしい。ワインより少しクセがあるけどそれがまたよくて、いろんなお酒を飲んできた人にはちょっと新鮮。
そして、甘口から辛口まで味の幅も広いので料理にも合わせやすい。
さらに、酒精強化しているのでワインのように栓を開けたら早く飲みきらなきゃいけないことがない。(1週間〜1ヵ月もつ)
いちばんの魅力は、アルコール度が高いから酔いやすい! ←酒飲みにはこれ重要
通常のワインは12〜15%ほどですが、シェリーは15〜22%。日本酒の多くが15%前後と考えるとなかなかいい数字なのではないでしょうか。
ついでに値段も手頃です。

画像5

と、いうことで、行ってきましたよ。シェリーのメッカで酒蔵巡り。
ヘレス・デ・ラ・フロンテーラはのどかな地方都市ですが、大小さまざまな酒蔵が点在していて、街全体から甘い芳醇な香りが漂っています。
大規模な酒蔵だと、私のようにひとりでふらりと立ち寄っても見学&試飲ツアーに参加させてもらえます。
今回は、日本でも比較的有名な「TIO PEPE」と、「SANDEMAN」、「FUNDADOR」、隣町の「501」と4件ハシゴ。どこも太っ腹に注いでくれるテイスティングタイムが至福でした。

画像5

お酒はもっぱら飲む専門。おいしくて楽しければそれだけで幸せな私ですが、いつものお酒についてちょっと物知りになっただけで、飲むのがぐっと楽しくなったりしますよね。

画像2

夜はバルでシェリーを本気飲み。
シェリーには10種類ほどのタイプがあってどれも個性たっぷり。
キリッと冷やした辛口は魚介のうまみを引き立てるし、深い味わいの赤シェリーは煮込み料理と合わせて◎。甘口のものは食後のデザートとしても最適です。
シェリーのタイプについては、こちらも参考にしてみてください。

画像4

旅のFood & Drink

レブヒート Rebjito
これからの季節にぴったりのシェリーを使った爽やかなカクテル。辛口の「フィノ」や「マンサニージャ」(白シェリーは大抵このどちらかです)を、氷を入れたグラスに注ぎ、7UPやスプライトで割って、レモンやライムを絞り、ミントを浮かべれば完成。ソーダで割ってもさっぱりしておいしいです。シェリーと割り物の比率は1:2くらいかな。簡単なのでお試しあれ!
スペインではカジュアルに飲まれるカクテルで、ボトル入りのものもありました。

画像5


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?