#64 右脳系片づけられない人が気をつけるべきたったひとつのこと
「片付けるとうまくいく」
そんなことはですね、わかっているんです。でもできないんです。
僕は自分が右脳系の人間だと思っています。
ただ、あらかじめお伝えしておきますが「右脳系」だからできない、と言ってるわけではありません。僕の場合はひらめきや直感、イメージ、そういったものがパーンと一気に出てきちゃう人間なんですね。例えば、番組を作るときもそうですし、自分が中継するときもそうなんですが、追い込まれないと斬新な発想って出てこないんです。追い込まれて、追い込まれて、中継まであと1時間ですとか言われると「このアイテムがあったらもっと面白くなるじゃん」と閃くんです。現場について、どういうことを話そうかな、とイメージしたときに、ぱっとひらめくんですね。それをいくら車の中、もしくはお台場、会社の中で考えてても全然出てこないんですよ。
ただ、ぱっと出てきた瞬間の瞬発力、そして行動力。そこで一気にゴールまで駆け進んでいく。その行動力といいますか、そのあたりはすごく自信があるんです。
細かく片付けができないひと
パン！て思いついたときにぱっとやらないと、後は一切やらなくなる。「お片付け」にも共通していて、今43歳、アナウンサーを９年、その後記者もやっていたので、15,6年にわたりテレビに出ていたことになります。
概ね全て、実は記録に残しています。このあたりが僕のちょっとしたオタク気質、収集癖に通ずるものがあるのですが、やっぱり全部残したくなってしまう。これが結構な量になっていて、僕の入社したときはまだVHSテープでした。DVDはまだそこまで浸透していなくて、VHSで全部録画していました。もう若い世代の人は何のことかわからないと思いますが、テープに録画していたんです。
これがまた、かさばるんです。どんどんかさばって、あるとき一気にほぼ全部DVDに落としたんです。その後、時代が変わって今はもうハードディスクなどのいわゆる記憶媒体に入れてくじゃないですか。この作業が滞ってる。いかんせん量が多すぎてまだ追いついてないのですが、これを分類分けしたのはすごく良かったです。タイトル付けをすることによって、いつの放送だったのか、すぐわかる。
今もまだざっと300枚ぐらいDVDが衣装ケースの中に入ったままでして、早く整理しないとだめですね。
服もそうなんですね。ブログやインスタで見てくださってる方がいらっしゃったらわかる通り、ほとんど似たような服を着ています。なぜかというと、別に服が少ないわけじゃなくて、手前にあるものばっかり着るから奥にあるものまで手が届かないんです。では、片付けるか、と言ったらなかなか整理整頓できなくて、上からどんどん最近着たものが出てくるものだから、当然同じものを着ていく。
片付け・整理整頓ができないと仕事にも影響があります。取材に行くとメモをとりますよね。自分の字が汚すぎて後日、読み返そうと思っても自分の字なのに「これ何を書いたんだっけ」とわからなくなっちゃうんですね。
ひらめき状態の時に一気に片付ける
そこで、僕がこの20数年テレビの報道で働いてきた中で編み出したのは、パっとすることはできるので、例えば取材に行きます、で取材に行っている最中は、「ひらめき状態」だから原稿がどんどん頭ん中で出来上がっています。
こういう流れでこの人のインタビュー、ここでお客さんのインタビュー、などワンパッケージ3分半のVTRが、取材している最中に、頭の中でできているんです。なので、その記憶が薄れる前にもう会社に戻ったら、パーっと書いちゃう。
そうするとすぐ仕事が終わるし、なんなら現場で感じたこと、考えていたことをすぐ言葉に落とし込めます。1週間とか経ってしまうと、完全に忘れてしまうんです。
だから、片付けることができない、物覚えが悪い、そういう人はできるときにパーっとやらないと、後から振り返っても無理なんです。
この性格で43年間生きていますと今更、方向修正なんてできないし、多分これも性格の問題だから、今からそんな几帳面に、整理整頓して、綺麗にやっていこうなんてのはもう無理な話で、だったらそこと付き合っていくためにはどうしたらいいのか、シフトチェンジしていかないと、自分が苦しむだけな気がするんですよね。
なので、そのときその瞬間に出せる力を最大限使う、そういうことが右脳系の人は得意なんじゃないかと、自分の性格を見ていて思っています。思いついたときに、そのままの勢いでアクセルフルスピードで、もう踏んづけてやるしかないんです。ただ、その瞬間がいつ出てくるのかは、自分にも正直言うとわからないです。ダメですね。
こんな性格の人をですね、パートナー、配偶者、恋人、結婚相手などに迎えてる人はどうか、こういった性格にご理解していただけると嬉しいです。無理なんです。できないんです。でもやるときはやるんです。
そういう人なんです。
ちょっと自分勝手すぎましたでしょうか…
(voicy 2022年8月8日配信)
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