対話は、ただの情報のやりとりではない
こちらは、私の所属する株式会社レッドジャーニーのアドベントカレンダー19日目の記事となります。
アドベントカレンダーもいよいよ最後の1週間になりました。
昨日は、侍れっどさんがプロダクト開発のフレーム活用をまとめていましたね。「横に並べて縦に切る」を合言葉にしましょう!興味のある方はぜひ、こちらの記事も読んでみてください。
本編
レッドジャーニーでは今年、ラジオ企画を行いました。
毎回テーマを決めて、自分が普段考えていることや、大事にしていることを話していたのですが、意図的に言葉にしようと思うことで深まる学びがあったり、他の視点の意見を聞くことで、別の考え方が有機的につながったりする経験ができました。
今日の記事は、そのような経験から、考えていることを言葉にして、他者と対話することについてです。
自分が思っていることを言葉にする
チームで仕事をするうえで、お互いの得意なことや、意思を表明するという場面は多いかと思います。たとえば、チームビルディングのワークの際に、自分がどんな貢献をできるのか?どうありたいのか?を伝えることがありますよね。
もちろん、チームビルディングのときだけでなく、日常的な活動においても、さまざまな判断をするために、自らの意見を伝えることになります。しかしながら、ファシリテーションを行う人から「なかなか意見が出てこない」という悩みを聞くこともあります。
「意思」「意見」を表明する、というと、人によっては重く感じてしまい、考えがまとまらず、口が開きにくいということもあるでしょう。
まずは、「自分が普段から思っていること」を口にするところから始めるのでいいのではないでしょうか。
自分が普段から考えていることでも、他者に伝えようと言葉を選ぶときに、「あ、自分はこういうことを大事にしていたんだな」と気付くこともあると思います。
周りの人が思っていることを聞く
自分が伝えるのと同じように、チームメンバーが思っていることを伝えてくれたら、よく聞きましょう。
だいたい同じ考えだったとしても、ぴったり同じ、ではなく大事にしている重心が異なっていたり、考え方の順序が違ったり、結論にいたるプロセスのなかで別の経験に基づいていたり、ときっとなにか差分があるはずです。
こういった差分から、自分のなかにない経験や思考の軸、視点を獲得できます。特に、経験についてはメンバーの数だけ得られるものがあるので、「目の前の今」だけでなく、「これまでを踏まえて」にフォーカスできるといいですね。
こういった点で話を深めるためには、一方的に聞くだけでなく、対話が重要です。「もっとここ聞きたい!」と思うところは聞き返したり、「自分はこう思うんだけど、どう思いますか」という質問をしたりすると、思わぬところで、自分の中にあるものと結びつくことがあります。
対話の場を設ける
こういった会話は、プランニングなどの日常活動でも出てくると思いますが、慣れていないうちは、意図的に場を設けるのがよいでしょう。
特に、なにかテーマが決まっていたり、誰かのお悩みベースで進められる場だと、「意見」「意思」とまでいかなくても「自分が普段から思っていること」を言葉にしやすく、対話も進むと思います。
そのような場として、ハンガーフライトを設定するのもおすすめです。
また、具体的なテーマや明確なお悩みがなくても、雑談をするだけで「自分が普段から思っていること」を気付いたら口にしているということもよくあります。
言葉にして他者に伝える、他者が言葉にしたものを聞く、ということは、ただの情報のやり取りという以上に、自分の思考の幅を広げられる、意義深いコミュニケーションです。積極的に行えるといいですね。
こういう対話は、なにより、楽しいです。
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