名前のないミーティング
みなさん、雑談していますか?
働き方はオンラインに
リモートワークが普及し、どこからでもミーティングに参加できるようになった昨今、ボタンひとつでチームメンバーとつながれる反面、同じくボタンひとつでその場を去ることもできるようになりました。
そうすることで、自然と人々が集まり言葉を交わす場は、1時間刻みのスケジュール上に乗っかり始め、議題が終わり次第解散、ということが多くなったのではないでしょうか。
オンラインでミーティングができるようになったことで、関心ごとを時間の箱に詰め込み、メンバーとの会話をもたらす余白を失ったチームをよく見るようになりました。
よもやま話をしよう
雑談していますか?というのはなにも、あてもない話をだらだらとしましょう、ということではありません。
チームメンバーのお互いを知ることであったり、ぼんやりと今悩んでいることを共有することであったり、ずっと言い出せなかった不安や相談ポイントを思い切って話すことであったり、そういう場が持てていますか?ということです。
このようなよもやま話は、日々のミーティングで取り扱うようなプロジェクトなどの話題に直接関係ない分、チームの潜在的な課題や、長期的に見た成長の機会に関する話題の割合が自ずと増えます。
チームのふりかえりで話せたらいいのですが、プロジェクトが進行していたり、目先のこととの関係が薄いと、なかなかあげづらいこともありますよね。
意図的に場をつくる
カレンダーにミーティングを登録し、参加してほしいメンバーを招待する、という動線はとても便利である反面、ミーティングには目的があるため、そのアジェンダ以外を話す場たりえません。
先ほどのようなトピックは、アジェンダに入って来ないため、ミーティングで話されることはありません。さながら「名前のないミーティング」という場を意図的につくらないと、あっという間にカレンダーは1時間単位に埋め尽くされ、日常が過ぎ去っていきます。
周囲の人も見えるカレンダーなので、名前のないミーティングはカレンダーに登録しづらいかと思います。
「雑談」という予定を直接登録しておいて、問題がないようならそれでもいいでしょう。それ以外だと、「ハンガーフライト」などもおすすめです。
会議タイトルが重要なのではありません。行いたいことは、「普段のミーティングでは流れてしまうような、ざっくばらんな話」をすることです。
こういった取り組みが、メンバーの交流を促進し、いつしか活発な議論を生み出し、チームを前進させるきっかけになるかもしれませんね。
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