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なぜ日本人は 英語が苦手なのか?

「クラスター」「ロックダウン」「東京アラート」など、コロナ騒動の合間にも、やたら横文字を目にしましたが、正直しっくり来ない言葉も数多く見られました。

そもそも日本人は英語が苦手なのに、この緊急事態でも敢えてカタカナ英語を使う意義とは何ぞや?とも感じる訳です。
今一度、日本人と英語の関係について考えてみたいと思います。

英語学習期間が、通常6年もあるのに

いきなり結論から入りますが、日本人の英語アレルギーは、退屈な英語授業が根底にあると思います。

受験に対応する為の英語授業と言ってしまえばそれまでなのですが、会話には役に立たない知識ばかり。文法なんてガラクタ扱いになるものも多く、極めて微妙ともいえる状況です。(逆に英単語はとても重要)。

自分の嫁は現在政治紛争でも有名な香港出身ですが、1997年までイギリスの統治下だったこともあり、向こうでは英語の教育レベルがもの凄く高いのです。

何年か前に、小学校4年生だった甥っ子の英語の教科書を拝見させてもらったのですが、その中身を見てびっくり!授業内容が、日本の英語授業でいうところの、中3から高1レベルに匹敵する内容でした。

嫁曰く、そもそも英語を話せないどころか、普段の生活で英語を使いもしない日本人教師が、生徒に教えていること事態に無理があると。この言葉が真理だと思います。

ちなみにこの論理は、夏休み課題でお馴染みの読書感想文にも通じるところがあります。

文章の書き方をろくに教えもせずに、いきなり小学生に向かって「さあ、課題をやれ」とはこれ如何にという話。文章セミナー時に講師から文章の基本的な考え方を教えて頂いた時に、読書感想文にも言及されて、目からウロコの思いでした。

現在、noteを書いている人たちの中にも、文章の書き方を学生時代にきちんと教わっている人はほとんどいないと思います。もちろん、自分もその中の一人に該当するわけですが。

今ある学校の授業内容で、読書感想文や、英語が嫌いになる子供が続出するのはごくごく自然なことなのです。

ただ文章を書くことは最初は苦手でも、本を読んだり、SNSを使ったりして、自然と文字に触れることで、そのアレルギー反応が徐々に緩和されていくことがあります。

しかし英語については、日本で生活していると日本語以外の語学に接する機会が極端に少ない為、その拒絶観が払拭されないまま過ごしてしまうのだと、自分は分析しています。

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英語アレルギーの発症を防ぐには

以前、英語圏のオーストラリアで生活していたことがあります。その為、弟夫婦に(小学生の子供がいる)英語の勉強方法について質問されることがありますが、なかなか明確にこれという解答がありません。

正直、日本国内で英語を勉強するには、とても難しき環境といえます。仕事面でも生活面でもほぼ100パーセント日本語しか使わないのですから。

筋力トレーニングと同じように、語学力も毎日続けないと、どれだけ短期間内で学習しても効果が極めて低いのです。

しかしアルファベットに慣れ親しんでおき、アレルギー反応を抑えておくだけでも、英語への抵抗感が薄まるのではと思います。

外国で生活した事がある人なら、誰しも感じることなのですが、語学で一番大事な力とは、一にも二にもまずは聞く力なんです。

一つ例をあげると、電話のやりとりがあります。

いくら、スマホ性能が向上しても、未だ聞き取りの同時翻訳は無理な訳です。
相手の言うことを聞き取れなければ、意志疎通がままならず、ホテルの予約ですら確認も出来ません。

海外で生活すると、日本の受験英語がやたら重視する、「読む 書く」の能力が、さほど重要ではないことを痛感させられます。

日本国内でも可能な英語力の向上はやはり聞く力を上げること、それには好きな洋楽を聞くこと、さらには歌詞を把握しながら歌うことだと思います。

しっかり聞き取れる◀▶しっかり発音できる の理論は少なからずあります。

日本語の発音の特徴として母音が5つしかありませんが、英語は26もあるので どうしても日本人にとって苦手な発音、聞きづらい音がある訳です。

歌詞を見ながら歌を歌うことで、聞きづらい音も耳でしっかりと感じとることができます。

オーストラリア滞在期間中に、語学学校に通っていた時期がありました。その中の授業で、いくつかのパートに切り離した歌詞カードを、歌を聞きながら正しい順番に並びかえるという授業が斬新だったことを覚えています。

楽しみながら学習できるという、学問を学ぶ上であるべき理想像だと感じました。

もし歌が苦手ならば映画でも良いですし、自分の興味ある分野なら何でも有りだと思います。

英語に食わず嫌いという概念は存在しないのかもしれませんが、実はかじってみたら意外と味わい深い世界という可能性だってあるのです。

少しずつでも良いので、まずは挑戦することが大事です。

ここまでご愛読ありがとうございました

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