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バルセロナは芸術の街 ダリ・ミロ

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バルセロナはガウディやコルビジェの建築はもちろん、ビーチも存分に楽しめるわけだが、忘れてはいけないのが美術館だ。ミロの美術館も非常に規模が大きいしピカソ美術館も充実の展示数になっている。そしてバルセロナから1時間ほど離れたフィゲラスという街にはダリ美術館がある。

ジョアン・ミロ

ミロは20世紀の画家で、ダリやマグリットなどの写実的なシュルレアリスムとも違う系統の独特な作風。極度にデフォルメされた曲線や、原色を多く使った作品が多い。

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ボールペン画の前で解説を聞く子どもたち。

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大きなキャンパスに黒い点が一つあるだけという作品。みんな不思議そうに眺めていた。

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屋上からの景色もきれいだった。

写真が発明されたころ、美術は「写実的に描くこと」から「物の内面を抽象的に描き出す」という方向に進んでいった。「人にしか描けないものは何か」という挑戦や実験がどんどんとなされていった様子は音楽以上にはっきりとしているが、共通した部分も多い。

20世紀の音楽は抽象画のようにもっと人間の複雑な心を見たままではない形で映し出そうとしているところが好きだ。

それまでの大前提である「美しいものを生み出す」ということ自体を否定することに始まり急激に様々な形態が生まれた時代だ。とても魅力的である。

ダリ美術館

チュッパチャップスの包み紙をデザインしたことでも有名なダリの作品が多数展示してある美術館は残念ながらバルセロナ市内にはない。フィゲラスという少し離れた街なのだが、ここはぜひ訪れてほしい。

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絵だけではなく建物全体がダリの不思議な世界そのものになっている。

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美術館はとても大きく、くまなく見回ったら数時間かかる。

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こんなおもしろい展示もある。

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後ろからみた図。

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石を並べてスケッチしたというもので、この石の色合いが全体の世界観そのものになっている。

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ミロとは全く違い、とてつもなく細かい絵で写実的に描かれている。

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この時計の絵はとても有名だが、ここにあったのは絵画ではなくタペストリーだった。

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他の画家にはないゾクゾクする世界観だ。

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これはパリの美術館で見た覚えがある。

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キャノンのカメラのポスターも制作したようだ。

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腐敗した馬の絵もとても強烈なインパクトだった。

ダリとディズニーがコラボしたショートアニメ↓

フィゲラスについてから街までバスに乗るのだが、その街並みもくすんでいてかっこいい。ドイツの田舎とは全く違った雰囲気で、バルセロナでは感じることのできないスペインを体感できるからおすすめだ。

音楽と一緒で絵画も実際に本物をみると写真で見るのとは全く違う。建築も美術もビーチもスペイン料理も楽しむことのできるバルセロナはとてもいい街。コロナが終息したらぜひまた行きたいところだ。

夏のバルセロナの裏路地

夏のバルセロナのビーチの写真

バルセロナの建築群


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