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MaaSモビリティ革命⑦MaaS基本戦略

<MaaSの基本戦略>

複数の交通手段を統合し、ICT(情報通信技術)によるAPI連携で実現。モビリティサービスを統合し、それらの最適化によって利用者に利益を提供する。

デジタルプラットフォームのサービスは小さく始めて途中から急激にユーザーを獲得し、急成長を遂げる傾向。

レベル別基本的プラットフォーム戦略は、
レベル1、2:コスト戦略
連携時及びその運用を含めたコストを下げる。
レベル3:ビジネス戦略
サブスクモデルなどがこれに当たる。乗り放題だからこそ生まれる価値の提供。
レベル4:ネットワーク戦略
MaaSパッケージをと賃貸住宅とセットにし、住宅地域に負荷価値をつけ、収益化する。


<MaaSプラットフォームのあり方>

プレーヤーが自由に参入できる自由市場モデルを推奨。多くの人に受け入れられるし、特定に地域の事情に特化したサービスが生み出される。

利用者の選択を得てサービスを改善していく。

逆にMaaSオペレーターを交通事業者が担うと独占欲が働き、良いサービスにつながらない恐れがある。

今後、モビリティプラットフォームが獲得競争はそのまま別のプラットフォーム競争に統合されていく。他にない価値を生み出す必要がある。

移動自体を生み出す公共交通やクルマがどのように進化するのか、それによって大きく変わる可能性もある。

また、交通サービスの特徴を融合させ、それぞれの利点を生かした進化が可能になるだろう。

そんな中、日本はMaaSに対応できるようなベースのプラットフォームを作り、カスタマイズを可能にすることが必要。

日本でのMaaSはかなりの正確性が求められ、地域ごとの課題やニーズを理解する必要がある。


<テクノロジー戦略>

交通というものを1つの機能としてのみ開発するのではなく、あえて接続性を担保としたうえで分割して機能群を開発することでその他のアプリケーションへの展開を可能とする。

銀行の預金残高や入出金などがAPI化されたことにより、ATMや銀行独自アプリ以外でもそれらの機能が使えるようになった。

このようにMaaSにおいても多様なAPIの連携が必要になる。

MaaSシステム構築の重要な考え方がある。それがVUCAである。
交通においてVUCAとは、

Volatility(変動性・不安定さ)
ダイヤ改正、急な混雑、人口の増減

Uncertainty(不確実性・不確定さ)
交通事業者間の情報の連携不足

Complexity(複雑性)
多くの事業者の存在、輸送モードの多さ

Ambiguity(曖昧性・不明確さ)
複合のデータが一致するのか、関連するのかという曖昧さ

を表す。VUCAという言葉は複雑系の事柄を説明するときに用いられる。交通においてもこれらの概念が重くのしかかる。

どのようにVUCAがない状態を交通の分野で作り上げていくかがこれからの課題となる。



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