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今が旬!食べなきゃそんそん、アスパラガス!

 春を告げるお野菜のひとつにアスパラガスがありますね。まさに今が旬!
アスパラガスの原産地は、南ヨーロッパからロシア南部で、古くから自生していたそうです。少なくとも紀元前200年頃にはギリシャやローマで栽培が行われていて、食用のほかに薬としても利用されていたようです。その後、17世紀頃までにはヨーロッパに広く普及し、移民によってアメリカ大陸にも伝わり、アメリカでも広く栽培されるようになりました。

 日本へは江戸時代後半に入ってきましたが、最初は観賞用だったそうです。そして明治時代初期の北海道開拓にともなって食用の種子を導入しました。ただし本格的に栽培されるようになったのは1923年(大正12年)以降といわれています。当初はホワイトアスパラガスがメインでほとんどが缶詰にされていましたが、昭和40年代以降はグリーンアスパラガスが好まれるようになり、ホワイトアスパラガスは減少しました。

 普段私たちが食べているアスパラガスは、土から顔を出した若い茎の部分です。これを収穫せずに放っておくと、成長して細い葉のようなものがたくさん出てきます。葉に見えるものは、じつは「偽葉(仮葉)」と呼ばれる「枝」だそうです。では、葉はどこにあるのでしょうか。じつは、「はかま」と呼ばれる三角形の部分が葉なのです。本来の葉は退化してしまったんですね。

 アスパラガスが茎が太めでまっすぐと伸びて張りがあり、みずみずしいものが新鮮な証拠。穂先は開いておらず、ほどよく締まったものを選ぶといいでしょう。鮮度が落ちていたり成長しすぎると穂先が開いて味や食感が落ちます。茎の細すぎるものや縦スジの多いものは避たほうがいいでしょう。ハカマの形は正三角形のものが生育状態がよいとされ、同じ大きさであれば重みのあるほうが良品です。

 保存方法は、新聞紙などで包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に立てて保存しましょう。あまり日持ちはしないので2~3日中に食べきりましょう。食べきれない場合はかためにゆでて冷凍します。冷凍したものは1ヶ月を目安に使いましょう。

 食べ方は、炒め物、煮物、揚げ物、サラダなど色々楽しめます。根元1~2cmほどを切り落とし、ハカマは包丁でそぎ落とします。根元部分がかたい場合は、ピーラーなどで皮をむきます。ゆでる場合はお湯に塩を少し入れ、根元部分から順に入れていきます。あまりゆですぎると味も栄養も落ちてしまうので注意してくださいね。歯ごたえが残る程度のかたさになったらお湯から出します。緑色を鮮やかに残したいなら、冷水にさっと浸しましょう。天ぷらや炒め物にする場合は、下ゆでせずに生のまま調理したほうが風味よく仕上がります。

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