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書評『エフェクチュエーション』

 こんにちは!トモタメです。
今回は『エフェクチュエーション』を紹介しようと思います。

さて、皆さんはこの「エフェクチュエーション」という言葉は聞いたことがありますか?私はこの言葉は初めて聞いたのですが、優れた起業家が実践する行動原則と知り、興味を持ち手に取りました。

「エフェクチュエーション」とは
・経験豊富な起業家を対象にした意思決定実験から発見された思考様式
・「目的」ではなく、手持ちの「手段」から生み出せる効果(effect)を重視する
・「予測」ではなく「コントロール」によって対処する
・予測や計画を重視するコーゼーション(因果論)が通用しない、不確実性の高い状況でも有効

これは起業や新たに事業を展開しようと考えているときの、行動原則の考え方として非常に役立つと思いました。

なぜならば、何か問題が出たときの解決できる行動の仕方の選択肢が増えるからです。

例えば、皆さんは普段仕事で新しく事業や企画の提案をするときは、その企画の「目的」や「背景」を先に考えると思います。この考え方を「コーゼーション」と言います。ただ、この「コーゼーション」にはデメリットもあり、
・目的や理想が高くなってしまうため、現状と比較したときに具体的な行動レベルにまで落とし込まないと、行動できない。
・目的や理想に縛られて行動するため、例えその選択肢が面白くても、その目的や理想に合わないと選択肢から外される。

といったようなものが挙げられます。

ただ、「エフェクチュエーション」の場合は「コーゼーション」のデメリットを払拭する考え方なので、状況に応じて選択できると思いました。

個人的には、この「エフェクチュエーション」という考え方はメチャメチャ好きです。その人の個性や資産を活かしながら、その人オリジナルの企画や事業を展開していくことが可能になれば、その人に人生も充実すると思います。

もし、今まで事業展開を考えるときに、コーゼーションの考え方をして上手くいかなかった人はぜひ一度試して読んでみてもいいのかなと思いました。

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