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書評『身体を壊す健康法』

 こんにちは!トモタメです。
今回は『身体を壊す健康法』を紹介します。

この本は柳澤綾子さんが書かれた本です。
柳澤さんは東大医学部出身のお医者さんでありながら、15年以上国立研究機関所属の研究者として、研究を行っています。年間500本以上の医学論文を読破した論文オタクであるため、他のお医者さんよりも知識で圧倒しているとともに、その論文をしっかりと患者の治療に役立てられるように伝えていらっしゃいます。

そんな方が書かれた本なので、健康大好きの私が読まない訳がありません。

読んでみると、世間一般の健康知識がいかに科学的根拠に基づかれていないかが分かります。ホントに古くからの言い伝えは恐ろしいなあと思います。

例えば、ビタミンCをたくさん摂れば風邪を予防することができるというのは嘘で、どちらかと言えばビタミンDやEを摂取する方が予防になります。
また、オーガニック食品が健康に良いという証拠は無いというのも科学的根拠で明らかになっています。

このように、世間一般的に言われていることが、科学的根拠によって間違いであることが証明されているのです。

改めて思うのは、健康の情報は論文ベースで取るべきだと。
私の場合、最近の健康本でも海外のメタアナリシス(簡単に言うと相当レベルの高い論文)の参考文献として使っていない本はあまり信用しなくなりました。

なぜなら、海外とくにアメリカの医学の方が日本よりも遥かに進んでいるからです。

この本は、年間500本以上論文を読んでいる著者が、生活に役立ちそうなのを厳選して論文を選んでいるんだろうなと、最後の参考文献のリストを拝見して思いました。

今では海外の論文もGoogle翻訳やChat GPTで簡単に日本語訳ができる時代になりました。ELSEVIERやPubMedなど無料でレベルの高いメタアナリシスの論文を見ることができるサイトは沢山あります。

これらの情報を取るかどうかは自分の行動にかかっているなと思います。情報がありふれている中、正しい情報を手にできるかどうかはあなた次第です。

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