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ロングボードを手放して回想した

子供の頃夏休みは、九十九里浜から歩いてすぐの祖母の実家で過ごした。
黒砂の遠浅、地引網、砂に埋めたバケツに集まった蟹(カニ)、イナゴを追いかけた畦道。

中学時代。忘れられないアメリカ映画は、観劇会で見た「ビッグ・ウエンズデー」。 海は自由と憧れの西海岸。
深夜ラジオからイーグルス。湘南ブランドのサザンの奔放さにも少なからず感化されたのかもしれない。

高校時代は、リーゼントの黒髪や丘サーファーの茶髪がしゃがむターミナル駅を通った。一番近かったのは潮干狩りで有名な東京湾。

大学時代。鵠沼海岸まで自転車で10分程度のアパートに住んだ。
一升瓶を抱えて部活の仲間と呑んだ冬の浜辺。朝が明ける前に集まるサーファーたち。
サーファーの友人たちに付いて少しかじったが、本気の連中に囲まれても僕はサーフィンにははまらなかった。
ある夏、辻堂海岸で朝夕入ってた友人が台風に流され、彼と僕と海が繋いでいたグループは消滅した。

40歳の頃、人に誘われて千葉の海で初めてロングボードに乗った。50代、60代の愉快なロングボーダーたちに出会った。
ずっと借りるわけにもいかないし、永く楽しめると思ってボードを購入。何度かは一人で懐かしい辻堂海岸へも行った。

そして生活が変わり、3mを越えるそれの置き場が無くなり、先週末手放した。

またいつか、が来ればいいな。
その時はレンタルでいいから。
ロングで。

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