チェコから来日するBillowを紹介するよ！

2022年8月8日 22:09

今日は僕がオーガナイズするイベント9月4日〈to'morrow vol.16〉/ 8月31日（名古屋）にも出演してもらうチェコから来日するBillowを紹介していきたいと思います。

Billow

Billowは2015年にチェコの首都プラハで結成され、現在はVeselí Nad Moravou（ヴェセリー・ナド・モアヴゥウ）という発音が難しいスロバキアとの国境にも近いチェコの首都で活動しているバンド。

ヴォーカルのLenka Zborilovaを中心にJakubとVojtaの2人を迎え、現在は3人で活動しているバンドで、カセットファンにはお馴染みのスロバキアの〈Z Tapes〉から3枚のフルアルバムをこれまでにリリースしています。音楽性は空間に広がっていくような美しさが特徴的なドリームポップを軸にリリースしているバンドで、Beach HouseやDaughterのような少しオルタナティブの要素が強い楽曲ではHalf Waif辺りのアーティストを彷彿させるナチュラルで少しダークで怪しさを醸し出すような楽曲も素晴らしいです。

個人的に上記で例にしたようなバンドとの一つの違いとして、Billowというアーティストは冷たさと同時に暖かさを感じさせる楽曲をリリースしていることだと思っていて、この最新作に収録されている「Swimming Pool」とかも、宇宙に広がっていくような広大なサウンドに包まれるような感覚にもさせられるけど、その一方でアコギを中心とした温もりを感じさせるようなパートもあって、そこがBillowの一番の美しさだと思う。

哀しさと愛しさを同時に感じられるし、歌の中にある物語の一つ一つの何気ない日常がフィルムカメラのレンズを通して見てくるような、ノスタルジックで儚い景色が彼らのアルバムを聴いていると次々と様変わりして届いてくるアーティストだと思います。

そしてもう一つはやはりメロディーの作り方ですよね。チェコという東欧の国の出身の音楽だけあって、英詞のリリックでもUK/USとはメロディーの作り方が全然違くて本当に面白いですね。北欧とかとの音楽よりもユニークだと僕は感じていて、その独特な部分に中毒性を生み出しているし、そのオリジナティーを生で味わえるのは本当に中々ないと思うし、僕もはじめてですね。めっちゃ楽しみだ！

ちなみに今回の来日ツアーは僕はあくまでお手伝いをしているだけで、彼らの要望があって実現したモノです。来日公演といえば、東名阪だったり、今では東京公演だけというのも多い中、色んな場所でライブをしたいという事で今回は彼らと元々繋がりもあった〈ゴヰチカ〉や〈Tobira Records〉にBillow自身で連絡したり、僕の方からは京都のnanoや大阪のSOCORE FACTORY、下北沢ERAなどにも協力してもらってライブを組んで頂きました。

本当にありがとうございます！！

自身でもカセットレーベルを運営したり、DIYで物事を進めたりする姿勢は個人的に本当に応援したくなるし、普段〈to'morrow records〉とかで買い物をしてくれている人や僕のイベントに遊びに来てくれている人には同じようなマインドを持っている人も多いと思います。大きなバックがついてないのに海外でライブをするという姿勢も地方も周るという姿勢もクールだし、音楽ファンとしてBillowを観てもらいたいし、一人の人間としても彼らを応援する気持ちで遊びに来てほしい！彼らのファンの方はもちろんBillowを今日知った人にもどこかしら遊びに来てほしいです！