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自分のキャリアと子育てについて(初note・更新中)

先日41歳になったばかりです。少し前まであしたのチームという会社のマーケティング部長をやっていました。2020年の4月から不動産テック系の会社 で働いています。9歳と4歳の2児のパパです。

肩書はマーケター、チームビルダー、コミュニケーションデザイナー、WEBプロデューサーなど使い分けています。

マーケティングを実行に移すまでのチームマネジメントと組織の間に立ってコミュニケーションを整え調整しながらチームビルディングするのが得意です。「チームワーク」で成果を生み出す為のナレッジと経験が多く、ユーザーや顧客を起点にした目線で物事を考えるのが好きです。

僕のキャリアについて

僕は2001年の大学卒業後にそのまま就職せず、約一年間、自分の可能性を模索していました。その後、友人に誘われアルバイトとしてGMOに拾ってもらいサーバーサイドのエンジニアになります。そこからHMVの本社勤務を経て、2005年頃から年商200億のECベンチャーでマネージャーとして、SEOやアライアンスを活用したWEBマーケティングを担当しました。

さらに2007年には、当時まだ毎日コミュニケーションズという社名だったマイナビに中途社員として入社し「マイナビバイト」の立ち上げメンバーの一員になりました。そこでSEMやディスプレイ広告、アライアンス施策を駆使したデジタルマーケでのCV獲得、オフラインでのプロモーションを担当しマネージャーへと昇格しました。マイナビバイトが黒字になった後、学生メディアの立ち上げやマッチングサービスの立ち上げを経験させてもらい、社長室HRリサーチ部で新卒採用の領域を中心したマーケット・リサーチも担当しました。

2018年の10月に、2児の父、共働き夫婦の夫として自分らしい働き方とキャリアを求めて11年ほど勤務したマイナビを辞め「あしたのチーム」へ転職しました。マーケターは相対評価されがちで、疑問を感じていたのですが、「ゼッタイ!評価」というプロダクトを提供しているあしたのチームがとても魅力的でした。入社後はマーケティングマネージャーとして部の立ち上げを任されました。リードの獲得最大化と効率化を実現し、SFA、MA、メールマーケを活用したナーチャリングフローを構築しました。そして、WEBの反響が増えたタイミングでインサイドセールスチームの立ち上げも行いました。その実績を評価してもらい、1年で部長に昇格しました。

そして、2020年の4月から不動産Tech系の会社で働いています。プロダクトの企画やWEBプロデュースがメインのミッションです。

共働きで子育てしながら奮闘している管理職

最近はダイバーシティという言葉と認知が広がってきましたが、自分は10年前から今で言う多様性で語られるようなスタイルで仕事に臨んでいた気がします。

いわゆる共働き。朝は子供を保育園に連れていき、そこから会社に向かいます。月曜日は荷物も多いので強い雨が降るとかなり辛い。夏は暑いからさらに大変。片手で子供を抱え、もう片手に荷物を持ち、傘をさして汗だくになりながら保育園に向かった事が何度もあります。今はフレックスを使えるようになったので、たまにお迎えにも行きます。

この10年間の土曜日は、娘や息子の習い事に付き添っています。コロナの件で最近習い事がお休みになるまでは僕の土曜日は子ども達の為にありました。日曜日や連休は、公園へ行ったり家族でキャンプへ行ったりアクティビティをしっかり取り入れているので月曜や連休明けに目覚めると結構ぐったりしています。

入学式や、乳幼児定期健診が平日にあったりするのでその時は有給も使いました。子供が熱を出せば、会社に行けないこともありました。最近はリモートで仕事しながら面倒を見ることもあります。

娘が生まれてから約10年、こんな感じの生活を続けています。息子はお姉ちゃんに比べてとてもやんちゃなので、可愛いですが結構大変です。子育ては楽しいですが、疲れることも凹む事も多いです。「これは修行だな」と、感じる時がよくあります。そのような感じで、大変な部分は多々ありますが、かわいい子供の成長を実感したり、思い出を作ったりするのは楽しくもあります。親としてこの子たちの成長をしっかり導いてあげたいという使命感も結構強いです。

あしたのチームでは部長を任されていたのですが、優秀なマネージャーや優秀なメンバーが僕のチームにはいてくれました。皆が理解してくれていたからこそ、自分の働き方は成り立っていたと感じます。正直感謝しかありません。自分の働き方が少しでも皆の将来のイメージとか、多様性の示唆になっていたら嬉しいです。

今僕がここで子育ての事を書いていますが、実際に一番頑張っているのは妻です。本人のプライバシーもありますし、本人の意図とちょっと違う表現をして迷惑をかけたくないから、ここでは妻の事は書きません。

マーケティングという仕事の原点

僕がマーケをやっている理由。既にマーケティングにのめり込んでいる記憶ばかりです。良い機会なので20歳を超えたあたりの記憶を呼び戻してみます。

20歳を過ぎた頃の僕は、当時、有楽町の数寄屋橋阪急に出店していたGAPで販売員のアルバイトをやっていました。特に銀座にと有楽町の間にあるお店でしたので芸能人もよく買い物に訪れて、とても華やかで楽しかったです。トヨタカップが行われていた時は、お店の近くでレアル・マドリードのフィーゴとロナウドにも遭遇しました。大学へ行きながらアルバイトをしていたのですが、スタッフの教育もしっかりしていて、カスタマーに対する学びも多かったです。ステキな仲間にも沢山出会えたので、大学と合わせて二つ学校に通っているようでした。今でも当時の仲間とは飲み行ったり仲良くさせてもらっています。

GAPの販売員は「こんにちは」と元気に挨拶をしながら、売出し中の商品を自ら身に着けてフロアーに立ちます。確か当時はそこまで細かくドレスコードを指定される事も無かったと記憶しています。ですので、店頭にある商品であれば比較的自由に自分のセンスでコーディネートしながら働く事ができました。そんな環境で洋服を楽しみながら働いていたのですが、とある日、仲の良いスタッフと一緒に全く売れていないセール商品のふわふわした緑の分厚いマフラーを身に着けて店頭に立った事がありました。とても長いマフラーだったので、何とか格好が良く見えるように、少しラフな感じで首にぐるぐる巻にする感じで工夫しました。そのようにして、僕がフロアーに出て少し時間が立つと、誰も見向きもしていなかったそのマフラーが急に売れだしたんです。当時はとても驚きました。友達と二人で目を丸くしながら顔を合わせました。休憩時間にバックオフィスでハイタッチしたのを覚えています。今思うと、少し変わった商品だったのでちょっとした悪ノリだった気がします。でも、これが僕にとってはとても大きな経験になりました。

その時思った事。

「おお、人の気持ちをつかんだ」

「つかんだのか、変化させたのか、なんだろう」

「今、すごく楽しい」

「大学でマーケティングとか心理学を勉強したが、実際はこういう事か」

「人の気持ちとか心を動かすのは気持ちが良い」

20年くらい前の若い頃の思い出です。ちょっとした経験ですが、もしかするとこれが原体験なのかもしれません。お客様と現場で触れ合う実体験は、僕が師匠と思ってる野林さんの「とことん観察マーケティング」に通じるとても大切な記憶です。

もう一つ、マーケティングに興味をもった理由に、高校で数学の教師をやっていた父親の存在があります。これはまたちょっと長くなるので書き足します。

約20年間IT系の仕事をしている僕の原点

大学生活が終わりに近づく2000年頃、僕はインターネットやマーケティングに関する仕事を意識するようになっていました。マーケティングに興味を持った理由は回顧しながら書きましたので、インターネットの仕事を意識した理由を思い出しながら少し書きます。

僕が大学に入学したのは1997年。wndows95の大ヒットもあり、インターネットが世の中に広がってきた頃です。大学に入学する直前の高校生の頃は、家の電話やポケベルを駆使して友人と連絡をとっていました。アルバイトをしてお金に少し余裕のある友人がPHSや携帯電話を使い始めたりしていましたが、学生の情報伝達手段はまだそんな時代でした。

大学に入学後、彼女ができたり、友達が増えたり、交友関係も広がりました。連絡する範囲も広がり、周りに影響されながら、携帯電話を使い始めたのが、大学1年生の終わりの頃だったか、もしかすると2年生の頃だったと記憶しています。そして就職活動が始まる大学3年生のタイミングで、ついに我が家にパソコンがやってきて、インターネットが繋がりました。変なサイトにつながって変な請求が来て親から怒られたりしました。確かその頃docomoでi-modeが始まり、携帯電話でもネットが繋がるようになりました。PCや携帯電話でインターネットに繋がり情報が解き放たれました。だいたい2000年前後の話です。この時は世界が変わりました。2010年頃にスマホがもたらした変化の比では無かったです。

家にいても、外にいても、自分の手元の端末から能動的にほしい情報へアプローチできるようになったんです。しかもyahooとか、プロバイダ系のポータルサイトの無料スペースを使って自分のホームページも作成できて発信者側にも簡単になれる。知らない人とネット上で繋がる。この衝撃はすごかった。もともとそんなに自己表現とかコミュニケーションが得意じゃなかったから、一気に表現できる場所が増えたんです。

大学生の時は、音楽をやっている友人が多く、親友もラップをしていたり、同じ大学の友人もユニットを組んでいたのでそいう人たちの紹介を自分のWEBページで行ったりしていました。

もうこれは、インターネットの時代なんだ。コミュニケーションの起点はネットになるんだ。絶対そうだ。という確信がありました。だからもっと仕組みとか知りたい、そして使いこなしたい。仕事で関わったらもっと詳しくなれるはずだろう。そんな気持ちが芽生えてきました。今から約20年前です。

それから色々な会社でITのお仕事をしました。サーバー側の仕事、外資系の社内ITチーム。ベンチャーECのWEBマーケ、人材業界。インターネットは24時間、年中無休で回転、開店しているので、働き方改革なんて言葉が生まれる前の2000年中頃のベンチャー時代では、とても大変な思いをしました。周りのスタッフとうまくコミュニケーションできずに泣いた事もありました。

IT系、インターネット関連の仕事について、自分に適性があったのかどうかは今でも分かりません。ただ20年間ずっとこの仕事が続いているという事実は大切にしたいです。学生の頃の原体験があって、その想いをひたすら追い続けて、こだわっています。

マネジメント観

マネジメントについては、コミュニケーションをベースに相互理解していく活動、そして、個々の強みを把握しながらチーム・ビルディングしていく事だと思っています。

そもそもマネジメントさせてもらえるという事は、色々な人生を歩んでいる個々のメンバーが、会社や仕事という共通点のもと偶然にも時間を共に過ごす事になった、奇跡のような瞬間に立ち会っているという感覚を持っています。

人と人とのコミュニケーションなので、お互い良い時もあれば、悪い時もある。チームのスタッフ全員が常に良いコンディションである事のほうが稀だと思うので、その時その時の状態に、あまり一喜一憂することなく、向き合いながらのお互いの成長プロセスを楽しむ事かなと考えています。

マーケティング観

企業やサービスはユーザーありき、顧客ありきです。大前提としてユーザーや顧客を起点にした目線を持つ事を徹底的に意識しています。どんな時でも目線は必ず合わせる。企業やサービスと、ユーザーや顧客の相互理解が必要だと強く思っているので常にそう思ってやっています。このあたりは師匠の野林さんが「とことん観察マーケティング」とおっしゃっている所に大きく影響されていますし、これまでの自分の実践的な経験からもそのように考える部分が大きいです。

マーケティングについては、企業やサービスが提供できる価値と、ユーザーや顧客の求める価値を繋いでいく事だと考えます。ですから、新しい価値をより多くの人に知ってもらい、理解してもらい、サービスや商品を使って頂く為の活動全般だと考えています。

キャリア観

僕のキャリア観は、徹底的に「欧米型」「ジョブ型」です。終身雇用は全く頭に無かったですし、メンバーシップ型で仕事を与えられないよう、しっかりと上司やステークホルダーと対話して相互理解を深めます。

自分は新卒で就職していません。大学を卒業した当時は、そもそもどんな仕事でどんな会社でどうやってキャリアを積んでいくか、キャリアプランが固まっていない中で一連の流れで就職する事に迷いがありました。

当時を振り返ると、正直、今の日本社会で新卒で働かないという選択は苦労が多かったです。就職氷河期の末期頃でしたので、その後正社員になるのにも少し時間がかかりました。起業していたらまたちょっと別の展開になって面白かったかも思う時が少しだけあります。

IT、WEB、マーケティング、CS、そういったキーワードをベースに会社を選んできました。いわゆるジョブ型のキャリアを積んできています。会社で働かせてもらう代わりに、徹底的にお客様の事を考え、サービスをグロースさせるのが僕の価値です。

その会社でキャリアを積んで、サービスを成長させ、その仕組みやフローを作ったら、自分のポジションを空けて後輩へ譲り、道を切り開く事が、会社の為だと考えています。使命感を持って働いています。

子育て観

2011年に子供が生まれてから、ずっと保育園に通い続けているとお伝えしました。2015年に下の子が生まれて、引き続き毎日の日課で保育園に連れて行っています。習い事の同伴もかなりしました。今はコロナの影響で2人とも毎日家にいるので自宅でテレワークをしながら毎日一緒に過ごしています。

自分の子育て観は、「共に成長する。」という感覚に尽きます。子供の成長はとにかくスピードが早い。僕自信の成長スピードは年齢とともに緩やかになっていますが、少し目を話しているといつの間にか、新しい事を覚えていたりします。それを見て、自分ももっと成長しなければと焦ることが結構ありました。そして、喜怒哀楽のスピード感も半端ではありません。そのスピードを見ながらその生命力を受け止めて、しっかり育てる為に自分ももっと成長しないとな、考えるようになりました。

そのように臨んでいると、子育てをするという事自体が、僕自身を成長させてくれる部分が大きく、自分が学ばせてもらう、教育を受けているような感覚になっています。。

そうは言っても、理屈でどうにかなる時ばかりではありませんし、ロジックが通用する事の方が少ないですから、あまり考え過ぎないようにしています。全て真正面から受け止めたり臨んでしまうと疲れてしまうので、適当さもしっかりと持つよう意識しながら、ちょっとした自分の成長や、子供の成長を楽しむ緩さも持つように心掛けています。

最後に

今回始めてnoteを書きました。自分はどちらかと言うと実践タイプで経験値が多いのです。この10年は、子育てをしながらスピード感のあるビジネス環境にいたので、変化に対応する事や、最優先のアウトプット、戦略を考える人、戦術を整理する人にアドバイスしたり、示唆したりする事が多くありました。

都度アウトプットはしてきましたが、実体験を整理して書き残したり、HOW TO として、ドキュメントをあまり整理できてこなかったので、

①事業会社で実践してきたマーケ(特にデジタルでのコミュニケーション)
②マネージャーとして取り組んできたチームビルディング
③共働きと子育ての経験

この辺りをnoteで整理して発信していこうと思います。
同じビジネス課題で悩んでいたり、マネジメントで悩んでいたり、子育てで悩んでいる人に自らの経験から少しでも役に立つような示唆ができれば幸いです。
よろしくお願いいたします。


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