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春の風景

あなたが春というと思い浮かべるものは何ですか?どんなときに春の訪れを感じるのでしょうか?

日本で生活していたときは、テレビの天気予報が桜前線の予報を始めたときや私の誕生日(3月生まれ)になると、いよいよ春がやってきた!と思ったものでした。そしてその頃になると、街のあちらこちから冬から春へ移っていくときの”始まり”を感じて、心が躍った事を覚えています。

一方オーストラリアに住んでいた時は、私の誕生日が訪れる頃にはカラフルな花々や青々と茂っていた木々が姿を消し、肌に突き刺さるような日差しも和らいで、いろいろなものが収束へ向かっていく感じがして、なんだかしっくりこない感覚を持ったもの。その代わりに日本の秋の頃にはJacalandaの薄紫色の花が咲き乱れて、新しいSeasonの始まりを感じたけれども、年間を通して気温が高い土地では”待ちに待った”という感じにはならなかった。

さてここロンドンへ引っ越してきてからは、また再び私の誕生日の頃には、あの”待ちに待った”とか”何かが始まる”感が戻り、異国にもかかわらず自分のルーツに戻った感じがするのは私だけでしょうか?

この時期にはロンドン中にうきうきとした空気が広がり、人々の機嫌が良くなります。そして街のあちらこちらに新しい生命が現れます。5月に入る頃には日照時間もかなり長くなりSunnyな日が増えて、colourfulな花々や新緑が街を明るくします。

蜂が藤の花の上で花粉を集めている
花の間を忙しく飛び回る蜂たちも春の訪れのSignのひとつ
著者撮影

道ゆく人々の装いも重厚なコート姿から、カラフルで軽いリネンやコットンの装いに切り替わります。そして通りのカフェ、レストランにパブのoutdoor seatは人で溢れ、冬の鬱々とした日々を振り払うように、心地よい日差しのなかで賑やかなひとときを過ごしています。

青空の下芝生の上でくつろぐ人たち
待ちに待った春の日差しと青空を楽しむ人々
著者撮影

先日も近くの公園へ散策へ行くと、みんなゆったりと芝生の上で春の暖かな日を楽しんでいました。

そしてこの頃になるとあちらこちらにアイスクリームを売る車(Ice cream Van)がロンドン中の公園の周りや街角に出没します。そして少しでも天気が良くなると、アイスクリームやジェラートを求める人たちでVanの前に行列ができます。

アイスクリーム売りの車とお客さん
天気の良い日は午前中からIce Cream Vanが
著者撮影

そんな春の浮き浮きした空気を感じるとその雰囲気を写真に収めたくて、ついつい散策が長くなってしまい、他の予定が後回しになってしまうのが困りもの。以前はそれを気に揉んでいた。けれど、”こんな天気はそんなにないのだから”、と今ではIce cream vanの列に加わりながら春の訪れを楽しむようになった。

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