自分の特徴を知るには「動詞」を使う

先週末、久しぶりに「日曜日の初耳学」を見ました!

この日の先生は、USJ業績をV字回復!現代最強のマーケター・森岡毅さん。こちら、番組ホームページから↓

【現代最強のマーケター森岡毅氏◆『進むべき道が分かる』熱血授業】 低迷していたユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の業績をV字回復に導くなど、数々の企業の再建を手掛けてきた森岡毅氏が特別講義!キャリアに悩む全ての人に、森岡が『進むべき道の探し方』をアドバイス。 ◆「なりたい自分」と「なれる自分」を理解…“森岡流・自分の特徴を知る方法” ◆キャリアを成功に導くために必要な3つの方法

https://www.tbs.co.jp/tv/20220529_C3E1.html

この日のテーマは「キャリア教育」(途中からみ始めたのでずれていたら申し訳ない)。

あまりに学びがあったので、こちらでもシェアさせていただきます。

ご自身の若い頃の失敗と、USJを再建するに至った自分との向き合い方を重ね合わせながら、先生が強調して教えてくださったこと。

それは「とにもかくにも、自分を知ること」、これにつきると私は理解しました。

そのうえで、自分の特徴を活かせる環境に自分をおく。

環境を変えるだけで、才能が逆転することもありえます。選択は、自分の特徴にもとづいてこそ、おこなわれるべき。そのためには、自分の特徴を徹底して知る必要がある。

この日の番組のハイライト(私にとっての)はこれ以外にないくらい、ビンゴ!でした。

リサーチや分析が好きなのに、クリエイティブにいるとか。表現することが得意なのに、バックヤードにいるとか。

思いあたることがありすぎて、若い頃の自分のところに飛んでいって耳打ちしてあげたい。

自分の特徴が悪いわけではないのです。それなのに、環境と合致しないだけで、自分のせいと思ってしまったり、自分がダメなんだと思い込んでしまったり、、しますよね。

多少、自分で環境を選べるようにはなっている今、それでも、

自分の特徴って、はて、なんだろう…?

と思います。この問いは死ぬまで続くのかもしれません。


さて!


番組の中で、森岡先生が、自分の特徴を知るためのワークを教えてくださったので、

キャリア教育はもう手遅れかもしれないが、言葉を扱う私にとっても非常に興味深い内容だったので、

ここでも共有させてください。

それはつまり、「自分の好きなことを100個くらい書き出す」という至ってシンプルなワーク!でした。

なんだそんなこと、と思うかもですが、ようはここから。

自分の好きなことを書き出すとき、

「動詞にして表現する」

のがコツです。

例えば、私なら「本が好き」とか書いちゃいそうですが、「本」は名詞です。これを、動詞に直して、もっと細かく好きなものを行動レベルで表現していくんです。

例えば、「人の心が豊かになる原稿を書くのが好き」とかです。「いろんな人を取材して情報を集めるのが好き」とかですね。

本の、何が好きなのか。本にまつわる、何をすることが得意なのか。

名詞⇨動詞に変換していくためには、「それの何をするのが好きなの?」を繰り返して自分に尋ねていくといいと思います。

これ、やってみるとわかるのですが、動詞に直してみると、自分が普段、どういう物事に反応したり、やりたいと思ったりしているのか細かく振り返らざるを得ないんです。

本を読むことが好きなのか、本の活字を眺めるのが好きなのかで、自分の特徴は、北極と南極くらい開くと思います。

作文教室的にいうと、「動詞」の語彙を増やすことって、自分の表現の幅を広げることにもなるんですよね。

食べる、んじゃなくて、貪り食うのか、流し込むのか、食べ散らかすのか、口に運ぶのか。

自分が動詞の幅をどれだけ持っているかって、表現力に差をつける。

だから、好きなものを動詞に直して表現していくのはすごく有効だなというのは実感としてあります。自分の好きの幅を、細かく、深く、そして広く、見せてくれる気がするからです。

で、100個の動詞は、ふせんなどに書き出し、

T thinking 考える
C communication コミュニケーション
L leadership リーダシップ

で振り分けていくといい、ということでした。

例えば、「いろんな人を取材して情報を集めるのが好き」であれば、「取材する」=「コミュニケーション」のC、「情報を集める」=「考える」のTに入りそうです。

一文の中に、動詞が複数はいることもあるので、細かく見ていくといいそうですよ。

そして、どのエリアに最も動詞が多く集まっているかで、大体職種が決まってくるそうです。

3つのエリアと職種の関連性については、私はあんまりピンと来なかったのですが(社会人経験があんまないので)、Tなら分析とか調査、研究、Cなら広報や接客、Lは戦略や企画などとのこと。

私はざっくり「この辺の仕事」を把握するだけでも十分かなと思いましたね。仕事って、枠にはまってやるものじゃないですしね。


というわけで、森岡先生の言葉が強く響いた日曜の夜。

キャリアを作るのは、やっぱり、自分の素質であり、自分をどれだけ知っているかにかかっていると切に感じました。

自分に、焦ってなんか新しいものを付け足す必要など、ないんじゃないかって思うほどに、自分の特性、特徴を知る。

その、自分の特徴を知るために「動詞を使う」。これは私にとっても大きなヒントとなったのでした。

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