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その日の出会いに必然性を見つけるーイベント主催を楽しむコツ

子ども向けの作文教室「こども表現の教室」では、月に1回、ワークショップを開催しています。

作文教室とはいいながら、言葉を使って遊んでいるような時間。子どもの個性やテンションにもよるけれど、このワークショップはどうしてもグループでやりたくって、申込者が1名の時は見送らせてもらっています。

今回の参加者は3名。

できればマックス5名で開催したいなと思っていたのでありますが、その時、そのタイミングで集まった人数、メンツには、やっぱり「必然性」があるのだということを、今回、子どもたちに教えてもらいましたね。

蓋を開けてみれば、小学生2名、中学生1名の、ちょっとでこぼこしたメンバー。

だけどふとした拍子に「みんなの好きなものがキムチ」という、レアかつ意外すぎるネタで繋がり、

もはやこの日、出会うべくして出会ったかのような子どもたちに、あれこれ詮索しすぎたり、準備しすぎたりしなくて良いんだよ、と教えられた気分です。キムチ以降、もうなんか興奮しすぎて(私が)、写真も撮るの忘れ、時間が足りないと感じるほどでした。

ちなみにこの日のメニューは:

・5つのヒントでクイズ
・ものがたりをつくる言葉
・絵をつなげて物語を作ろう

絵を見て思いついた言葉を出し合うワークでは、一言でれば次から次へと発想が膨らんで、ひらめきとセンスが大爆発。この日の「ベストアンサー」(本当はありすぎて選べない)は、

「また今度ね」

ということで、終始、子どもたちに笑わせてもらいました。笑

***

平気なふりして作文教室やっちゃっているように見えるかもしれませんが、子どもたちに接する前は、とても緊張します。ワクワクするというより、大丈夫かな、という気持ちの方が勝っている。みんなそうでしょうか。

ちゃんと伝えられるだろうか
子どもたち楽しんでくれるだろうか

子どもって結局、素直な人たちだから、「面白かったかそうでなかったか」なんて、すぐ教えてくれます。

つまんない!

なんてかわいい顔で言われた日にゃあ、まあまあ、立ち直るのに時間かかりますよ。

この日は参加人数のこともあって、やや硬い気持ちでスタートしたのは私だけだったみたいで、子どもたちはちょっとコツをつかんだらすぐケタケタと笑い出し、友達の言葉に刺激を受けて、また違うお話が生まれたり、全然違う方向行ったり、とにかく脱線も含めて、盛り上がりました。

もちろん、最初はオンラインでみんなと話すの恥ずかしかったりもしたと思いますが、「自分とのつながり」や「笑いのツボ」がわかった途端、才能が隠しきれなくなるのも早いです。

私は、その瞬間を見逃さないようにして、彼らが「才能」を出せる声かけや空気を作っていく。

そこに

きちんと伝わるだろうか
楽しんでくれるだろうか

なんていう不安や心配は、本来必要ではありませんね。

自分を発揮するタイミングも、心地よい人数、やってみたい内容も子どもによってそれぞれ。

主催側に回った時、「うまくできるかな」なんていう気持ちが湧くのは自然なことだとも思います。そして、場数を踏めば、そんなに不安がることもないのだろうと思いますが、性格的にうまく行かないこともある。

企画したイベントや講座の集客がちょっと振るわないと、凹んだりもしますが、私は、そんな日であっても、イベントを楽しむこつがちょっとわかったような気がします。というか、子どもらに教えてもらった。

それは、みんながこの日、ここで出会った必然性を探す、ということですね。

そんなもん、見つかるわけ・・と思わず、探してみる。それを見つける気持ちで、参加してくれた人と向き合う。こじつけでもいい。

それは、目の前の一人ひとりを大切にするということでもあろうし、集まったメンバー、その時間、その空気に、もっともっと委ねて安心しておけばよい、という意味でもありますよね。

「こんだけ集客しなきゃ!」がプレッシャーになることがあって、変えたいなと思っていたんだけれど、どんなシチュエーションでも、「どんなシンクロが起こるんだろ」くらいにワクワクしておく気持ちを、大事にしたいと思いました。


おかげ様で、今回も、非常にクリエイティブな時間となりました。楽しいのでね、全国の子どもたちに、ほんと気軽に一回、遊びにおいでよと言いたい。

ちなみに、来月は7月31日の開催。夏休み中なので、プチ読書感想文講座、にしようかなと思っています。よかったら親子でご参加ください。お待ちしています!



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