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子どもの外国語教育って、どうしてる?

学校で英語は教えてくれますね。でも、それが自分にとってどのくらい「意味があるか」っていうのは、もう子どもそれぞれ、家庭それぞれで違ってくるものだと思っています。

私たちの時代は、英語がペラペラ話せて欧米化することが目的だったようなものですが、今は、異文化とか多様性の文脈で、英語という科目が成立しているような、そんな気がします。

昨日、娘の中2の英語の教科書を開いたら、テキストが「綿あめ」の由来について書いてある会話文だったりして、ほーってなりましたからね。

This is a pen. から、教育は相当進化したと思います。
先人たちの努力と変革にありがとうございます。

一方で、子どもにはまず母語を!という考えもあろうかと思います。母語習得⇨第二言語習得の流れがベストということや、最も避けたいのがセミリンガル(どちらもカタコトになってしまう状態)だと主張される、こちらの記事、とても参考になりました。

外国語習得を焦る必要はないし、むしろ家庭内で何を大切にするのかを明確にすることを問われている気がします。バイリンガルに育てることが、目的になってはいけないのだよなあ、と自戒を込めて。


しかし、扱える言葉の選択肢が多いというのは、やっぱりお得感あるよ、と思うのは、個人的な憧れも含みつつ、でもやっぱり真理でもあると私は思っています。

これだけグーグル翻訳さんやテクノロジーが発達しても、結局人と人が分り合うためには、直接のコミュニケーションや、そこで生じる誤解や理解を乗り越えていかなくては、達成されないと思うからです。

外国語を学ぶことは、自分とは違う文化の中で発達してきた言葉から、自分には想像できなかった、予想外の考え方、中でも「信じられない!」「受け入れ難い!」と思うような相手方の存在を、理解しようとする態度を育みます。

私は、中国人の夫を得て、本当にそのことを学びました。
というか、もう死ぬまで「えー!!!」って言っているような気がします。

(書肆侃侃房さんより、2018年に上梓した自著。日中カルチャーギャップの衝撃を綴りました)


だけど、その分、見える世界は広がりましたし、私はその態度は受け入れられなくても、そのような捉え方、表現の方法がある、と認めることができるようになりました。

一番学んだのは、受け入れ難いことって、わざわざ否定しなくていいことだってことでしたね。逆に言えば、「それは違う!」とか「あり得ない」とか「滅殺!」とかいうのって、自分の見えている世界の狭さを露呈することでしかなかった。

そのような意味で、私は常々、外国語教育には、可能性と面白みを感じています。主語があるとかないとか、目的語がどの順番でくるとか、助数詞が異常に多いとか、、、もう、その人たちが大事にしているものがダダ漏れなんですよね。

自分とは、違うものを大切にしている文化なんだ。それを知ることって、すごく豊かなことだと、私は思うんですね。

だけど、元来怠け者で、コツコツがド下手クソな私の場合は、日常の中で、自分自身に外国語学習を実践するのは本当に難しいです。NHKラジオの「まいにち中国語」も最長3ヶ月。買いためた参考書も、一度止まると再開が難しいです。

行動も年々遅くなってるし、「ほら、あれなんだっけ、あの夜つけて寝るやつ・・ああ、でてこない」が頻発している40代後半からでは、無理とは言わないがハンディがあるといわざるを得ない。(↑ちなみに、今朝出てこなかったのは「アイマスク」。)

こういうことは、まだ脳みそが柔らかい時、そして、なんでも吸収してやろうという気概のある若い時に、いかに積極的にそのような時間を取り入れられるかにかかっている、とも思います。

外国語に、どうやったら興味を持てるか。子どもたちに、外国語に興味をもってもらい、「なんで英語を勉強しなくちゃいけないのさ?」に対する答えを、学びの中で提示していけるか。

うまくなること以上に、一番そこに必要、というような気がするんですよね。

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語学や言葉、子どもに関わる有志のメンバーが管理人となって作った、非公開グループでは、毎月1回、ライブ配信を行なっています。

集まってくださっている人たちが既に面白い活動をしている人が多いので、
月1回、メンバーに白羽の矢を立てお話を伺っているのですが、

今回のテーマはズバリ、


子どもの外国語学習、どうしてる?

ゲストには、松山を拠点に中国語講師として活動されるほか、日中の子どものための語学教育プラットフォーム「大航海教育」を開講。そのシニア講師兼校長を務める Yanping Shao 先生をお迎えします。(日本語も英語もペラペラ!すごい)

言葉を学ぶのが大好きだったという先生は、ご自身も中国語のほか、英語、日本語を話されるほか、子育てでも多言語教育を実践されているそうです。

もうひたすら、どうやっているの、という興味しかない。

ライブインタビューでは、先生ご自身のご経験はもちろんのこと、子どもに限らず、外国語学習を楽しむコツなど、いろんな目線でお話を聞いてみたいと思います。

日時: 6月8日(水)11:00〜11:30

※インタビュー視聴には、ラボへのをお願いしています。入退会は自由で、どなたでも参加可能です。お気軽にどうぞ〜♪↓


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