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いまふたたびの、旅へ。出よう。

目の前に「とん」と差し出されたハンバーガーを、専用の袋に入れて、少しつぶしてぎゅっとして、うん、ハンバーガーだ。と思って口へ運ぶ。

見つめる2秒。何かを頭の隅が、思い出す。

そうだ、あれはたしかオーストラリア。大好きだった。疑いなくその先どこまでも夏だった。海光る、波寄せる、風そよぎ吹きすさぶ夜もある、春終わりゆき過ぎたゴールドコーストとバイロンベイ。

ぶわり目の前の景色が一瞬でカチリと切り変わる。オープンエアのキッチン、交わされる英語のことば、オージービーフ100%だ、と謳うしゃれた看板、しゅわり泡たて運ばれてくるビールの気配。

旅が、すき。これからもきっとずっと変わらない。けれど予感が言っていた。次の旅から、私は少し時間の使い方を変えるだろう、と。

ふらりゆらり、知らない街へ。好きな場所に、好きなだけ。気が向くままに航空券を予約して、私のことを、誰も知らない。待つ人いない、遠くへ、遠く。

そんな日々を愛してたけど、放浪の日々を1年過ごしてちょっとずつ、落ち着きたいなぁ、と思ってきた。旅へ行かないわけじゃない。けれど少し、もう少し長く街を知る、滞在型の旅がしたいと心がこそっと、告げてくる。


南米中米、行きたいけれど、知らない大陸、足を踏み入れたことがない森、深く続き止まらない遺跡たち、アンダマン海、地中海、グレートバリアリーフの青さ透き通る海とはまた違うとみんなが言う、カリブ海の蒼と緑に私は足を止めるだろうか。次に行ったらまた走ってしまうに違いない。どこへゆくの、私自身も知らないまま、スペイン語圏の新しい大地へ。

あぁそれも魅力はあるけれど。できたら今度は、どこかの街にすこし長く暮らしてみたい。1ヶ月、2ヶ月でいいからと。ではどこへゆこう、とまだ迷う私がいる。

タイか、オーストラリアか、はたまたクロアチアか、モロッコか。Skyscannerとにらめっこして、世界地図をくるりして。心の声と世界情勢をきちんと聞いて。「いま、どこへ行くのが賢いか」考えたあと、もう一度風に聞いて、いずれの空を飛び越えるか、そろそろ心を決めてみよう。

来月なかば、いまふたたびの、旅へ。出よう。行ってきたい、行ってこようと、やっぱり私たちは、決めたのだ。

※ただいま諸々調整中!( ´ ▽ ` )ノ

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