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ミニマリストの娘の策略:ミニマリストの娘ともったいないが口癖の母との終活日記(第2話)

初めまして。ミニマリストの娘を持つチャキチャキ元気な母チョコです。
定年退職後は毎日ジム通いをしています。(家にいると夫がうるさいので、というのが本音です) 趣味が多く、絵を描いたり、旅行に行ったり。とにかく誘われると何でもやります。フラダンスもやるし!そんな私を見て、娘は「次は何よ」と怪しげな視線を送ってきます。何を言われてもバリアです。(私は自由に生きるの!心で叫びます)

娘はいつも好き放題です。やりたいことをやり、やりたくないことはやらない。結婚だって・・・口には出しませんが正直心配です。今の時代に結婚だけが全てではない、そんなことは承知しています。私だってもう少し遅く生まれていれば結婚なんてしなかったかも。(あっ、また心の声が…)
終活の話をするように言われていたのについつい愚痴が出てしまいました。申し訳ありません。SNSというものはまったく未知の世界ですが、「誘われたらやってみる!」というポジティブ思考で日記をしたためております。

さて、私の終活ですが、いつからどのようにという明確な区切りはありませんでした。きっかけは、やはり娘がモノを処分し始めてからでしょうか。いらないモノを実家に持ってくるというのはよく聞く話ですが、娘の荷物は「え、何で処分?」「どうして」「何があったの?」と「?マーク」が100個くらい飛び跳ねるような感じでした。

どんなモノだったのかというと、ブランドバッグは〇〇個(総額3桁になるでしょう)。貴金属類(別れた恋人からのプレゼントもあったはず)これらを数回に分けて実家に持ち帰り「これ、売っていいよ」というのです。なんとも気前のいい話。もちろん怪しみます。何か裏があるはずです。しかし、何を聞いても「使わないモノを持っていてもしょうがないでしょ」とあっさり。もったいないですよね。まだ使えるのに。もしかしたら貢いでくれるパトロンでもできたか!(まさか、そんな器でもないし。あっ、また本音が)

娘は「使うなら使ってもいいけど、使わないならお金に替えて欲しい物を買った方がいいよ。それに、1つ増やしたら1つ減らしてね」と、これが売る際のルールだというのです。これら全部をブランドリサイクルに持ち込んだらいくらになるのか気になった私は、では遠慮なく、という気持ちで売りに行きました。なんと、なんと、結構なお金になったのです。娘との約束では、自分が好きなもの、必要なものなら何を買ってもいいとのこと。旅行用のスーツケースが2つも買えました。ラッキー。娘に報告すると「よかったね」とあっさり。今までなら「半分ちょうだい」とか言い出しそうなのに…

その後、娘はコツコツと不要なモノを処分している様子。会話には「あれも捨てた」「もうない」「使わない」という言葉が頻繁にでるようになり、ミニマリストになったと聞いた時には、「断捨離したのね~」くらいの気持ちでした。最初は「もったいない」という気持ちが当然あります。若い頃から「欲しい」「欲しい」を連発して、何に使うのかわからないものまで買っていたのを知っています。「突然どうしたのか?どうせ、また買うでしょ!」と思っていました。しかし違ったんですね。ミニマリストになった娘はモノへの執着がなくなり、バーゲンに動じる素振りもなく、淡々とした生活を送っています。

いつも同じ服を着ているので、夫が「服を買ってやろうか?」「お金ないんじゃないか?」と心配する始末。それでも娘は、「服はある」「お金はたくさんないけど問題ない」という、これまた落ち着いた返事。なんだか仏のように悟ってしまった人生観。ただ、ちょっと羨ましくなりました。「自分のため」「自分の分」という考え方が優先するなかで、隣にいる娘は「いらない」「いらない」ですから。一緒に買い物に行っても張り合いがないし、果たしてこんなにガツガツ買い物をしていいのか私?と自分の物欲が不安になります。

これです!こう思わせるが娘の狙いだったのでしょう。ミニマリストの娘の陰謀です。静かにモノに支配されることの恐怖を教えていたのです。だからと言って私の物欲が簡単に消えることはありませんが、モノがなくても幸せそうな娘を見て、モノを減らそうと思ったのは間違いありません。まんまと娘の作戦に乗せられたような気がしますが、なかなか良さそうなので、ちょっとだけ娘のミニマリストを静観することにいたします。

モノに対する考え方を根こそぎ変えたい方は、ミニマリストの娘をお貸し出しいたします。70歳を過ぎても、価値観を変えることはできそうです。次回から私の「捨てる」生活をご紹介しようと思います。娘と夫に「心の声がリアル過ぎてこわい」と言われてしまいましたが、心の声こそ一番に届けたいものですので容赦はしません。どうぞ、お楽しみに。

#終活 #ライフスタイル #ミニマリスト

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