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性別(男・女)に◯をつけることに違和感しかない娘
新学期、学校に提出する書類が何枚もありますよね。
始業式に登校した娘から受け取った書類にサクサクと記入し、娘にわたしたところ、
泣きそうな。。。いや、怒りの表情なのか?なんとも言えない顔で無言でバンっと私が書いた書類をテーブルに叩きつけるように置き、性別のところを指差し、ボールペンで書いてあるから消える訳ないのに、消しゴムで必死で擦って消そうとしていました。
「ボールペンだから消しゴムじゃ消せないよ?」「修正テープ探そうか?」
と言うと、そんなの待てないと言わんばかりに、結局ボールペンで私が◯をつけた「女」の部分に二重線を書きました。
かといって、「男」に◯をつけるわけでもない。
「どっちにも◯したくないんだね?」
と私が聞くと、娘は黙って頷きました。
そっか、うん。自分の気持ちに素直になれるって大切だよね。
と心の中で呟きました。
娘は、今の娘が生きている狭い世界では、珍しくて変わり者かもしれません。
学校に行かないこと自体がおかしいと思われているでしょうし、前髪で目を覆い隠して、黒いマスクをして、黒か白のシャツに黒の細身のパンツを履いて外出するのがお決まりのパターンで、小さな体に小さな黒いボールが乗っかっているように見える娘は、一緒に歩いているとすれ違う人たちに何度も振り返られます。
パッと見、男の子か女の子か判別できません。
この姿が、私の娘です。
14歳の今を生きている私の娘です。
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