人生初オーストラリアと「写ルンです」
コロナも終わったから、オーストラリアに留学中の長女のところに行きたいな、という話が出たのが今年の冬。どうせなら、大学生になってピカピカしている末っ子と一緒に!ってことになり、役者が揃った(2人だけど笑)。
8月上旬、晴れてオーストラリア行きが実現した。
実は7月下旬からちょっと身辺がゴタゴタしていて、少し日常から離れたところでじっくり考えてみたい、と思っていた矢先だった。たまたまだけど、いいタイミングでのオーストラリア行きになった。
せっかくだから、一眼レフを持って行こうか、とちらっと思ったけど、ずっと重たいカメラのことを気にしなきゃいけないのは疲れるな…と思い、「写ルンです」を持っていくことに。27枚撮りを3本購入。
(ちなみに、iPhoneは何故かカメラを修理したら、10回に1回くらいしかピントが合わない病になってしまって、使えない涙)
南半球へ
私は仕事以外のプライベートで海外旅行に行くこと自体、あまりにも久々で(何なら20代以来?)、初めて飛行機に乗る子どもみたいにドキドキしていた(笑)
長女はクイーンズランド州のブリスベンに住み、大学でアートを学んでいる。今は大学の友人とシェアハウスに住んでいるが、その前に2年ほどお世話になっていたホストマザーの家にお世話になることになった。
期間中の計画は、「ブリスベンからフェリーに乗って島に行こう」という長女の提案だけ。誰に会うかもわからないので、お土産だけ少し多めに持って行った(これが結構効いた笑)
なんといっても、南半球に行くこと自体初めて。
時差は1時間しかないが、季節は逆。日本の11〜12月くらいだというので、汗をダラダラかきながら、コートや薄手のセーターを詰め込む。お土産と分厚めの冬の服で、スーツケースはパンパンになった。
行きはケアンズ経由だった。
ケアンズに到着したのは真夜中だったけど、鳥が賑やかに鳴いていてびっくり。日本だと夜はフクロウくらいしか鳴かないのに。
オーストラリアの鳥には、夜型もたくさんいる!
到着して感じたのは、渦巻きが逆(反時計回り)ってこと。
(っていうか、日本にいる時には時計回りに渦が巻いているということに気づいてなかった)
詳しいことはわからないが、赤道で大気が逆回転するんだそうで、そのせいか、オーストラリアでは水道やネジを閉めるのも、全部反時計回りだった。
ブリスベン
ブリスベンはカラッとしていて、寒いというより涼しい感じ。日本の10月下旬くらいだろうか、日差しも強く、半袖でもいいくらい。(セーターいらんやん…)
休む間もなく、長女の職場(子どもたちに絵を教えている)や、
一緒に活動しているアーティストのアトリエに遊びに行くことに。
オーストラリアに来て4年弱。その間に自分なりにネットワークを広げている長女、逞しく生きてるな〜と改めて感心した。
とても自分の子とは思えない。人類は進化してると実感(笑)
North Stradbroke Islandへ
全く予備知識なしに行ったんだけど、この島、音楽イベントなどで有名な島だとか。そして、美しい砂の海岸のある島としても有名。
元々はアボリジニの住む聖なる島だった。
「砂と水の民」として、25000年以上島に住んでいたとされている。
その歴史についての詳細はこちらを→
その後英国人が入植し、砂をコンクリートの原料として採掘していた時期もあったらしい(現在は採掘はしてなくて、そのユニークな自然は、政府により保護されている)。
沖合には鯨の通り道があり、ホェールウォッチングでも有名だ。
本来は9月ごろに多く見られるそうだけど、温暖化の影響で、1ヶ月早く鯨のスプラッシュが見られた。
写真にはとても収められなかったけれど、とにかく、ただただ美しかった。自然と「ありがとう!」っていう気持ちになるのが不思議だった。
これも写真はないんだけど、夜は真っ暗になるので、ど近眼の私でも天の川が見えた。目が悪すぎてもう一生見れないだろうと思っていたので、超感激だった。
新しいことや諦めていたことに出会えるチャンスは、まだまだ転がってる。
そんなことを身をもって実感したのだった。
「写ルンです」とアナログの再現性
昨日、「写ルンです」が現像されてデータになって帰ってきた。
(このタイムラグもいい)
やっぱりフィルムはいいなぁと改めて思った。
アナログって、レコードもそうだけど、空気感まで再現するんだよね。
記録媒体において何が一番大事かって、解像度とかクリアな感じとかより、その場の再現性であることは言うまでもない。
日常からちょっと「はみ出る」大切さ
正直、オーストラリアに行く前は、あまりにもいろんなことがゴタついていて、果たして本当に行けるのだろうか、と不安だった。
当たり前だけど、パスポートを持って空港に行って飛行機に乗れば十数時間後にはオーストラリアに着く。
身体を持っていきさえすれば、何の苦もなくできる。
こんなごくシンプルで簡単なことを「できないかもしれない」と悩んでいたなんて、本当に馬鹿らしい話。
自分から求めていけば、どんなことでも大概は出会えるし、実現できる。
50歳すぎて数年経って、何となくごく簡単なことまで「もう変えられないんじゃないか」と諦めかけていたことに気づいた。
オーストラリア行きは、娘とその周りの素晴らしい人たちのおかげで本当に楽しい旅だった。それ以上に、このタイミングで行けたことは何か大きな意味があるのかもしれない。
「写ルンです」で撮った写真を整理しながら、オーストラリアの乾いた空気感を再現しながら、移動すること、旅することの大切さをしみじみ感じたのだった。
これからもはみ出し続けるよ〜!
<オマケ>
一番美味しかったのが、このアサイーボウル。
砂糖なし、フルオーガニックの果物がたくさん。
「お昼ご飯はこれで」と言われて最初は「フルーツでお昼済ますんかい!」って思ったけど、結局全部食べきれませんでした(涙)
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