「笑顔」をつくるだけでも「ご機嫌」になれる4
☆「笑い」を大切にするのは大阪商人の知恵
大阪といえば、「お笑い」を浮かべる人は多いだろうと思います。
大阪の人は日常生活の中で、いつも冗談を言って相手を笑わせています。
テレビ番組で大阪の特集をすると、
街行く人がみなお笑い芸人のようなリアクションをするので、
他の地域の人を驚かせることがあります。
大阪のおばちゃんは芸人のような反応をします。
これは、「武家の街」である東京と一線を画して、
大阪が「商人の都」として繁栄してきたことに一因があります。
支配階級の武士の街ではないので、人々は総じて庶民的です。
商売をするうえでは、愛想を良くしないと儲けることができません。
相手を笑わせるしゃべり方も、商売上のおもてなしの一つです。
話している内容は、金儲けのことですからとてもシビアです。
「一円でもまけてほしい」「いや、それはまけられない」という交渉を
するときに、お上品な言葉で杓子定規にやっていたらうまくいきません。
笑いを含めながら、「それはきついでんなあ(笑)」とか
「大将にはかないまへんなあ(笑)」などと言って丸く収めています。
「笑い」をとるのは、シビアな商交渉でお互いが不機嫌にならないための
大阪商人の知恵と言ってもいいだろうと思います。
大阪では、日常生活に笑いが浸透しているにもかかわらず、
人々は「なんばグランド花月」などに行ってさらに笑おうとします。
笑いのレベルが高い大阪の人を笑わせるのですから、
「なんばグランド花月」の芸のレベルがいかに高いかがわかります。
箸が転がっても笑う若い人を笑わせるのは簡単ですが、
多少のことではニコリともしない高齢者を大笑いさせるのは
大変なことです。
大阪にも機嫌の悪い人はたくさんいますが、
嫌な気分を「笑い飛ばしてしまおう」というたくましさがあります。
~30代女性のための心と体の健康アドバイザー~
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