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ブランディング

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ブランディングのヒントをまとめているマガジンです。
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2018年2月の記事一覧

『UXの本質』と『GRAND DESIGN』について

先日の、記事に反響をいただいております。 マツモトキヨシのロゴデザイナーが言った『UXの本質』と、IT業界の根本的なズレが致命的になるについて https://note.mu/chikaike/n/n420fc8399176 コメントやメッセージをいただいておりますが、私が『UX』に対して見ている『GRAND DESIGN(全体絵図)』です。 点ではなく、まず全体像を作って俯瞰しながら、物事を進めていくやりかたです。 どこのレベルで話すかで、読んだ人によって捉え方が違

デザインの世界への招待状  #5(最終回) デザイナー像の刷新によるデザイン新時代へ

こんにちは。アートディレクターの三宅佑樹(@yuki_miyake)と申します。ビジュアルデザインやブランドコンサルティングなどを行うICVGというデザイン会社の代表をしています。 デザインの社会的活用を推進するためにはデザインをもっと身近な存在にする必要がある。その方法の1つとして、他分野からデザインの世界に入ってみようかなと考えている人をメインの対象として、広い意味での「デザイン」の世界を案内する「デザインの世界への招待状」という連載をお送りしています。 前回の記事は

デザインの悲劇を減らすためのIA

良いプロダクトを組織として作っていくにはどうすればいいのか。 今回はユーザ価値を積み上げるためにはどんなプロセスを踏めばいいのか というテーマで社内発表したことを書きたいと思います。 開発現場で頻発していた悲劇僕はUI/UXデザインを始める前は開発サイドのPMだったのですが、プロダクト作りにおける悲劇はデザインだけでなく開発の現場でもよく起きています。 こういう話が本当にたくさんの現場で起きていました。SEがブラックだみたいなイメージがついたのはそのせいじゃないかなと。

インクルーシブデザインの概念について図解したスライド共有-サービスデザイン・UXデザインのプロセスを進化させるための実験中-

最近は、インクルーシブデザインをキーワードに新しいデザインアプローチの可能性を探っています。 今週は第二回のワークショップも無事終えることができ、デザインプロセスに多様なユーザーを巻き込むことの価値・可能性を強く体感することができてきています。 改めて、インクルーシブデザインって何だっけ?どんなデザインプロセスのことを言うんだっけ?ということを確認・共有したいと思い、スライドに図解でまとめました! ※まだまだ不完全な部分もあるので、これからブラッシュアップしていきます!

UXの社内勉強会で私が伝えたかった2つのこと

UXの社内勉強会をしようと思ったのは、あるお客様に以下のようなことを言われたからだ。 「ベイジさんでは全員がユーザー目線で考えてるんですよね?」 会社の現状を包み隠さず言えば、私たちの会社は「全員がユーザー目線」とは言い難い。ベイジは全員がディレクター、デザイナー、エンジニアなどの専門領域を持った制作者集団であるが、長年受託の制作会社で働いていた者も多いが故に、制作者目線、開発者目線、受託者目線に囚われ、時にユーザー目線から外れた判断をしていても気が付かないことがある。

『CHRO』×「BRANDING」=『CHROとは?』を考えてみた。グラフィックレコーダー

CBO(最高ブランディング責任者)が考える企業ブランド戦略について

これは『クラウドファンディング市場』全体の問題ですが、現在は当初の実現したい事への共感から、ファン、資金が集まる理想的な仕組みから、海外の輸入代行販売プラットホーム化しつつあります。 株式会社マクアケ 第5期決算公告です。 確実に売上は上がってきていますが、成長率はけして良いと言えません。 当期純利益:4,000万円 利益余剰金:△1億8,2000万円 株主資本:8300万円(株主資本比率14.7%) なぜ輸入販売代行に頼るのか? クラウドファンディング市場全

非デザイナにデザインの何をどう教えるべきか

デザインに関するトークをする機会を頂きました。 対象となる方々は主に金融機関にお勤めの方々で営業畑出身の方もいらっしゃればベンチャーキャピタル的なお仕事をされてきた人もいらっしゃるし、システム部的なところに所属している方もいらっしゃったりとバックグラウンドは本当に様々。彼らに共通点があるとしたら、デザインの経験はほぼゼロということと「新しい金融サービスを作りだす」というミッションが与えられていることだろうか。 ところで非デザイナからデザインに関して教えて欲しいと言われた時

伊右衛門に学ぶ、人の真・善・美に向き合ったユーザーリサーチ

お茶と言えばサントリー伊右衛門。 野中先生の「イノベーションの作法」にて伊右衛門のユーザーリサーチ→イノベーションストーリーが紹介されていてとても面白いです! 日本人にとってのお茶の本質を言語化、概念化する開発プロセスは、ユーザーインサイトをつかむとはどういうことか?を考えさせられます。 ぜひ、みなさんに共有できればと思い、伊右衛門の①メタファーを活用したユーザー調査→②潜在意識をコンセプトへ落とし込むというプロセスをまとめてみました。 ①メタファーを活用したユーザー

ファンベースってなに?「ファンの支持を強くするための3か条」

こんにちは。コミュニティ情報の追っかけのnagata(@SsfRn)です。 2/8に開催されたこちらのイベントに参加してきました。 【朝渋 Vol.51】著者と語る朝渋『ファンベース: 支持され、愛され、長く売れ続けるために』著者・佐藤尚之さん ファンベースは2/5に販売が開始され、当日では予約した人以外手に入れるのは難しい状況なほど、今人気のビジネス書。(私も当日売り切れと言われ、2/7になんとか手に入れました、、、) その著者である佐藤尚之さんのトークイベントを、

webサイトのモックアップで意気揚々とユーザーテストした結果、白目を剥きました。テスト結果と考察、改善方法

初めまして。かけだしUIデザイナーのガラナです。プライベートでE2D3のwebサイトをデザイン中です。 【E2D3とは】Excelのデータから、インタラクティブなグラフを作成できる無料アドインソフト。有志が非営利に開発中。E2D3メンバーにより、講演会やもくもく会などのイベントも定期的に開催されている。 sketchとFlintoでwebサイトのモックアップを作成し、意気揚々とユーザーテストした結果、フルボッコになったお話。テスト結果と、考察、改良点をまとめました。 現

CXOがいる会社での仕事の備忘録

TL;DR ・ CXO Nightというイベントで弊社の代表とCXOが対談した ・ いい機会なのでCXOの仕事と就任前後のチームの変化をメモった CXO Night イベント先日、2018年2月9日にCXO Nightというイベントがあり、弊社のCEO加藤とCXO深津が登壇しました。有料のイベントにも関わらずTech play史上最大の集客と、勉強会後の反響がありました。 イベントではCXOは何をやっているのか? みたいな話題が何度か出たと思います。僕自身は深津さんがCX

デザインの世界への招待状  #4 デザイン界が置かれた現状

こんにちは。アートディレクターの三宅佑樹(@yuki_miyake)と申します。ビジュアルデザインやブランドコンサルティングなどを行うICVGというデザイン会社の代表をしています。 デザインの社会的活用を推進するためにはデザインをもっと身近な存在にする必要がある。その方法の1つとして、他分野からデザインの世界に入ってみようかなと考えている人をメインの対象として、広い意味での「デザイン」の世界を案内する「デザインの世界への招待状」という連載をお送りしています。 前回の記事は

ヘルシンキのデザインミュージアムで学んだこと-デザインの成果物からデザインプロセスを想像する習慣づくりについて-

フィンランド・ヘルシンキにきております。 寒いです(いまの気温-5°)。物価高いです(カフェランチのコーヒーとケーキで1,200円ちょい)。 そんな北欧の環境と戦いながら・・行ってきました!ヘルシンキのデザインミュージアムに! 吉岡ヤスユキさんが以前にデザイン博物館のUX体験に関する記事を書かれていて、ずっと行ってみたいなと思っていました。 かなり軽いノリで行ってみたのですが、デザインミュージアムの展示内容には、最近のテーマである「思考としてのデザイン力」を磨くための