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35歳からのウソ日記108『約束を守りながら破る母』

2020年9月13日

明石家さんまさんのめっかっちゃったってさんまさんしかやらないものだと思っていた。

今から10年ほど前の話になるのだが、まだ私が大阪でお笑い芸人としれ売れることを夢に見ていたときのこと。

小学校の時の担任の先生と当時の生徒たちの親が久々に集まるという会があった。

なんて名前の会が適切なのかは分からないが、時間が合う人は生徒だった私たちも参加できるという話だった。

私は中学校が地元の中学校ではなかったために地元の友達が少ない。

私と同じで違う中学校に行った2人くらいだ。

なので小学校の時の同級生が何をしているのかなどは少し気になったので少しだけ顔を出すことに決める。

これにはもう1つ理由があった。

私の母に私が何をしているかを誰にも言わないでくれと伝えていたのだが、その約束をしっかりと守れているかをチェックしに行くという意味合いも含まれていた。

私は途中参加になってしまったが、母はどうやら約束を守っているみたいだった。

私が何をしているか知っている友達のお母さんが1人参加していて、そのお母さんに確認したところ喋ってはいないし、自分も誰にも話していないと教えてくれた。

私は安心してその場をある程度楽しみ、先に帰ることに。

久々に会った担任だった先生とも楽しい時間を過ごせたのはかけがえのないものとなる。

同級生とも会うことができたし、大満足の会であった、私が帰るまでは。

ここからは友達のお母さんから聞いた話なのだが、私が帰った後に先生は母に私が何をしているのかを何度も聞いてきたらしい。

そこでも母は断固として話さないを徹底していたようだ。

母がそんなに約束を守ってくれると思っていなかったので少し驚いたと同時に感動した。

先生は私を気にかけてくれていたので、何をしているのかを知りたくて仕方なかったみたいだ。

それはそれでものすごく嬉しいことである。

私からしたら両者とも素晴らしい。

そこでどうしても口を割らない母に対して先生は当てずっぽうで当ててこようとしたのである。

そこで先生は1番最初にお笑い芸人と言ってきたらしい。

友達のお母さんはまさか1発目で出てくると思わなかったので驚いたらしいがそこはポーカーフェイスを貫き、肝心の私の母の様子を伺ってみた。

そこには明石家さんまさんばりのめっかっちゃったのリアクションをしている母がいたのである。

口は割らなかったがバレバレすぎて笑えたと言っていた。

私はその話を聞いたというのを今日の今日まで母に話したことがなかったので、10年越しに実は聞いたぞという風に伝えれば、私も生で明石家さんまさんばりのめっかっちゃったのリアクションをしている母を見れると思い、伝えた。

「何の話?」

予想を裏切る回答が返ってきた。

10年越しなのでそもそも覚えていないらしい。

めっかっちゃったリアクションを求めた私が、回答に驚きめっかっちゃったみたいなリアクションをとってしまっていたのである。

それでは また あした で終わる今日 ということで。



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