35歳からのウソ日記60
2020年7月27日
百聞は一見にしかず。
ならぬ、百聞は一軒にしかず。
意味としては一緒である。
百回聞くよりも、たった一度でも自分の目で見たほうが確かだということ。
これの食の場合は、百回あのお店は美味しいと聞くよりも、たった一度でもその一軒に足を運んで自分で味わった方が確かだということ。
昔からあることわざである。
もちろん前者の方のことだが、後者も同じと捉えてもらいたい。
このことわざを覆したというか、百聞も千聞、万聞となると一見の確かさにより近く、もしくはそれ以上になると教えてくれたのが、ランキングと口コミで探せるグルメサイトの食べログではないだろうか。
百聞は一見にしかず?
いや、万聞は一見と同じ。食べログ。
勝手にキャッチコピーをつけてみた。
あれほどの情報量があり、みんなの中で、何点以上は間違いないとされていて、何点以下は絶対に良くなくて、点数は高いけどこれくらいの点数は意外とハズレることが多いなどの噂レベルなのか知らないが、存在する。
これは15年ほどの歴史あっての実績でもあるだろう。
信じないって言う人でもチェックはしてしまったりする。
私も信じない派ではあるが、気になるお店のことを調べようとすると食べログの情報が目に飛び込んできてしまう。
目に飛び込ませたい目薬はよく失敗してしまうのに。
世の中はこれだから面白い。
しかしやはり自分の好みは自分でしか分からないものなのだから、私は食べログは信じない。
全くといって信じていない。
私は仕事でも食に関わっているし、好きなお店を探すのも好きなので、今までの経験で食べログなんかなくても自分で自分のアタリを見つけるのも得意である。
こんな事を言っていた人がいた。
味がブレてしまうけど美味しいラーメン屋の方が、全くブレない美味しいラーメン屋より足を運ぶ回数が多い。と。
当たり外れがある方が、今日はどうなんだろうと楽しみに行けるらしい。
ここまでの感覚になれると食べ歩きは最高に楽しいだろうなと思った。
確かに人生も平坦より刺激を求めがちな気もする。
みんなが食べログで美味しいと言っているお店を知ったところでみんなと同じになるだけであって、誰も知らないようなお店を自分で発見することの方がよっぽど楽しいのだ。
まだ見ぬ原石を見つけるのが食べ歩きの真骨頂である。
私は今日も探しに出かけた。
今日は近所にこんな美味しいとこあったんだを探すことにした。
灯台もと暗しパターンである。
ルールとしては徒歩15分圏内。
少し賑わっている控えめな繁華街からひとつ中に入った道にちらほらとある飲食店が並んでいた。
名店がありそうな雰囲気である。
私はその中からこれだと思ったお店があった。
アジア系のカレー屋さんだ。
テレビでカレーの特集をやっていたから、カレーの口になっていたのは内緒である。
もう一度言わせてもらうがビビビッときたのがカレー屋さんだったのだ。
ものすごくこじんまりとしたお世辞にも綺麗とは言えないお店で、席数はたったの5席。
そんなに小さいのに入った瞬間に行ったことはないが現地にいるような雰囲気になる。
これは本物かもしれないと胸が踊る。
メニューは2つのみ。
潔い。
こういうのにハズレがあるだろうか。
オススメの方をいただく。
一口目で分かる。
見つけました、名店。
値段も安く、ボリュームも申し分ない。
洗った後のお皿かというくらいに綺麗に食べ、満足をして一息つく。
小さい店内を見渡す。
壁に貼られていたものが目に飛び込んできた。
2019年 食べログ 東京 百名店 カレー部門
よし、私の感覚は間違いじゃない。
完
それでは また あした で終わる今日 ということで。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?