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35歳からのウソ日記125『四つの嫌いな四字熟語』

2020年9月30日

新幹線での席を自由に決めたいから自由席ではなく指定席を早めに買った。

私は自由と旅をこよなく愛する。

新幹線の中での自由席は決して自由ではないのである。

特に乗る前の自由を奪われる。

万が一のことを考え早めにホームに向かわなければいけないし、できれば窓際を確保したい。

トイレによく行くから通路側の方が迷惑かけないで済むので通路側かなと思うが、やはり窓際だ。

実際、窓際から席は埋まっていく。

なので早めにホームに並び、窓際をとっとく。

窓際のトットちゃんならぬ窓際をとっとくん。

自由席はやはり自由ではない。

指定で自由に席を選ぶべきだ。

新幹線の一人に与えられているスペースは広い。

これだけのスペースを与えてしまったら宮城リョータだとトップスピードに到達できてしまい、気付いたときにはあなたを置き去りにしているだろう。

これだけのスペースを与えてしまったら三井寿だと軽々とスリーポイントを決めてしまい、気付いたときにはあなたのチームのスコアを置き去りにしているだろう。

他のバスケ漫画がスラムダンクというバスケ漫画につけ入るスペースは今のところまだない。

旅も自由に動きたいために旅行会社のプランなどは使わない。

現地にとりあえず行って、現地の空気を吸い、決める。

ある程度の情報は最初からあるので気になっていた観光スポットに向かう。

最短のルートじゃなくていい。

たどり着いた時が私が見るべき時なはずだ。

ある歴史的建造物に到着する。

本日閉館という文字。

そうではないが嫌いな四字熟語に認定。

今日しか見るチャンスはないのに見れないという事は見るべき時ではなかったのだと言い聞かせる。

ある有名な美術館に到着する。

チケットを購入しようとカウンターへ向かう。

スタッフの方から、普段の3分の1ほどしか展示されていないがどうするかと聞かれる。

大人千円という文字。

嫌いな四字熟語に認定。

本日2度目である。

少ししか展示されてないし、目当ての作品が見れないと分かり、そうなると千円は高いと感じ、断念する。

今日しか見るチャンスはないのに見れないという事は見るべき時ではなかったのだと言い聞かせる。

これも本日2度目である。

そもそもお金を払わないと見れないというのが窮屈ではある。

自由に見せてくれと。

大自然などは見るのにお金はかからない。

あれほどの大傑作なのにも関わらず。

ある歴史的で有名なお城に到着する。

外から見るお城は立派だった。

しかし醍醐味は天守閣からの眺め。

殿様気分になり、何を見ていたのだろうと妄想に耽るのが楽しい。

城内有料。

本日閉場。

ダブルパンチだ。

嫌いな四字熟語が4つに増えた。

1日で7つ増えたら願いが叶うとかないだろうか。

ある有名でどでかいダムに到着する。

またしても嫌いな四字熟語が増えるのではないかとビクビクしながら行ってみた。

まず見学可能である。

そして無料。

あとは楽しむだけだ。

そのダムは迫力満点であるとともに壮大だった。

これだけの経験をフリーで提供してくれるダムに感謝である。

何よりもようやく私はこの旅行で自由を手に入れられたのだ。

無料で入れるダム。

フリーダム。

つまらないという批判を受けるスペースは私にはない。

それでは また あした で終わる今日 ということで。

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