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三十路

はじめまして。ウクレレプレーヤー・シンガーソングライターのTomokiです。

20代最後になるはずだった久しぶりのライブが、コロナ濃厚接触者に該当ということで延期になった今日は30才を迎える3日前。色々思うことを音楽とは違う形でまとめたいと思い、、、とまあしょっぱなから悲壮感溢れる書き出しですが(笑)、わちゃわちゃ書くので良ければ最後までお付き合いください:-)

そうそう。なんだかさっきからやけに押し付けがましくアピールしているこの30才になるということがどうやら自分にとってはかなりデカイことらしい。
ぼくは基本自分の年齢にも他人の年齢にも執着がない。誕生日も祝ってもらえるのは幸せだが、何才になったんだなぁ、なんて思うことは今までなかった。ハタチになった時でさえ酒が飲めるんか、くらいなもんだった。それがどうだろう。ここ数日、いやここ数週間、30才になるんだなあと思いを巡らすことがやけに多い。自分自身戸惑っているくらいに。

20代前半は事務所/レーベルに所属しており、プロモーションの為に沢山のラジオ番組に出演させていただいたり、ネットニュースに取り上げてもらったり。そういったこともあって自分の実力とは別に、事務所の力により少しずつ自分のことを知ってくれる人が増えていった時期であった。希望しかなかった。

20代後半はうってかわって。
周りには素晴らしい日本トップクラスのミュージシャンたちがいて、彼らと演奏することによって音楽的なスキルや経験値が上がった自負がある。自分のやりたいことやできることもある程度分かってきた。
ただ、ライブの集客や知名度は頭打ち。離れていく人も多かった気がする。
いいものを作っていれば伝わる。
そう信じていたがどうやらそうでもないらしい、、ということに薄々気付いてはいたものの、snsでの発信も得意な方ではないしそこで無理するくらいならもっと練習して音楽に向き合って音楽的なスキルアップが必要だ、と思っていた。もっと言えば、世の中素晴らしいミュージシャンがいっぱいいる中でぼくごときが偉そうに "プロウクレレ奏者の◯◯" なんてキャッチーなタイトルで動画とか出すのなんて恥ずかしい、くらいに思っていた。

結果、30才を目前にして今もの凄く焦りを感じている。発信力や数字を持った人が目覚ましく活躍している中、あまりにもそこから目を逸らしてしまった自分に気づいたからだ。
結局は音楽も人気商売。
宣伝もしっかりやって満席のラーメン屋と、そのとなりでスープに拘るあまり集客ができずガラガラのラーメン屋。たまたま昼時通りかかったら人はどちらの店に入ってみたいだろうか。答えは一目瞭然だ。
「一切改善の余地がないクオリティのスープができるまでビラ配りはやめとこう。一口食べたらきっとこの拘りに気付いてお客さんは勝手に増える。」
恐らくこれではその店は潰れてしまうだろう。
圧倒的なクオリティがあればそれでもいいのかもしれない。ただ、それで食っていくためには理想を追い求めるのと同じくらい現実を見ることも大切だ。

16才からウクレレプレーヤー/シンガーソングライターとして活動してきた。
結果、日本一のウクレレ弾きにはなれなかった。日本一のシンガーにもなれなかった。
これからもまずなれないだろう。
ただぼくにしか出せないグルーヴやメロディが、他の誰でもないぼくが音に乗せて伝えることに意味があるメッセージは必ずある。
それをいいと思ってくれる人に出会うための活動にもこれからは力を入れていきたい。
「いいものはいつか伝わるはず」という幻想から目を覚まし「自分がいいと信じるものを伝える相手を探す旅」に重ーーーーい腰を上げて出てみようと思う。
noteもそんなぼくに誰かが興味を持ってくださるきっかけになれば、と思って始めてみます。

いや、もっともっとミュージシャンとしても高みは目指すけどね。

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