アイデアがあふれる。それ、病気のサインかも。
アイデアがとめどなく湧いてくる。
素晴らしいことじゃないか、と思われるはずです。
むしろ羨ましいくらいかもしれません。
それが、なぜ病気のサインかもしれないのか。
これらに当てはまる人、少なからずいると思います。
実はこれは、ぜんぶ私に現れた症状です。
私は双極性障害という気分障害で、長年心療内科に通院しています。
そして、気分の波を抑えたり、不安を軽減する薬を毎日服用しています。
うつ病と違い、双極性障害は、いちど診断されたら一生付き合っていかなければならない病気です。
しかし、薬をちゃんと服用し、生活リズムを崩さないことでこれらの症状を軽減することができます。
具体的な症状としては、好きな漫画の二次創作を無限に読んだし、自分でもアイデアが次々と湧いてくるので、睡眠時間を削って100万字くらい小説を書いたし、お気に入りの街に住みたくて、神奈川の安い社宅から23区内の賃貸マンションに引っ越したし、昔やっていたフルートを再開しようと80万円くらいの防音室を買ったり。
高額なエステやジム、医療ダイエットに通ったりもしました。
当時と同じ状況で、今の自分ならそれを選択するか?
きっとしないか、するとしても躊躇するはずです。
なぜなら、その衝動は病気のせいだと分かっているからです。
気をつけてはいるけれど、それでもたまに大きな買い物をしたくなる時もありります。
直近では、ipadを買い換えました。
そういう時、自分で自分に言い訳をするという癖があります。
漫画を描きたいからipadは必要なんだ。
大きな画面で描いたほうがストレスがないんだ。
きっと性能が良いほうがストレスを感じないと思う。
全部、言い訳です。
自分に言い訳してると分かっていて、買いました。
強行したからには、最低でも2030年まで使い倒す。
漫画を諦めない。
そう自分と約束しました。
主治医には、大きな買い物をした時は報告するのですが、案の定、「それはよくない傾向だね。それが本当に必要なものかじっくり考えようね」と言われます。
毎回のことですが、お店行ってじっくり考えようとすると、買いたい欲求が高まって、結果的に買ってしまうこともよくあるので、自分の通帳残高と相談しながら、あまり気待ちが大きくならないようにしたいと思っています。
でも、節約ばかりでストレスを溜めないように、少しは経済を回す必要もあります。
いい塩梅になるよう、こころのバランス感覚を磨き続ける必要があるのです。
さて、創作者としては、アイデアが溢れて困ることはないのですが、薬を飲んだ途端にひらめきがガクンと減ってしまいます。
医師が言うには、それが嫌で薬を飲まなくなり悪化する人も少なからずいるそうです。
病気とうまく付き合いながら、創作活動も楽しみたい。
なので、ふわりとアイデアが浮かんだら、すかさずスマホにメモします。
少し前までは、ただの思考のひとかけらとして処理され、脳内から消えていくだけでした。
でも、今は漫画家を目指しいてる身。
そんな勿体無いことはできません。
薬を飲む前の自分に戻りたい気持ちは、ゼロではありません。
でも、病状が悪化するというリスクを考えると、きちんと薬を飲むしかないのです。
私に現れた症状に、すべてではなくても思い当たる方がいらっしゃって、なにか心に引っかかることがあれば、心療内科に行ってみるといいかもしれません。
この記事が、誰かの気づきに繋がって、今のお困りごとが少しでも解消されるといいなぁ。
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