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【先週の生活者不満】物価高だからこそ廃棄をなくしたい/静電気の季節、ビリッが怖い(~2022/10/23)

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の生活者不満」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週木曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。

先週の生活者不満(~2022/10/23)

注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

先週(2022/10/17~2022/10/23)、不満買取センターに寄せられた声の中で増加が目立ったのは仲本工事さんの事故に関するものでした。事故を防げなかったのかと悔やむ声が多数寄せられています。仲本さんのご冥福をお祈り申し上げます。

そのような中で今週は30代女性で増加した「廃棄」、40代女性で増加した「静電気」に注目します。

物価高だからこそ無駄をなくしたい

生活必需品を含め、多くのモノやサービスが「値上げラッシュ」となる中で、30代女性において「廃棄」にまつわる不満が増加しました。具体的にどのような不満なのか見てみましょう。

多くは「食品廃棄・フードロスを減らすべき」、との意見でした。物価高の影響もあり、「安全に食べられる範囲であれば安くしてくれれば廃棄前に買いたい人がいるのでは」との意見が聞かれ、節約志向と相まって食品を廃棄することへの感度が高まっているようです。

食品廃棄ロス問題に対して、日本はもっと取り組んでほしい。捨てるなら安くして買いたい人はいると思う。(30代・東京都)

菓子パンが売れ残る。廃棄、とてももったいない。売れ残ることの無いように、少なめに製造してほしい(90代・千葉県)

家庭における「食品廃棄」の削減にも意識が高まっているようで、「保管の仕方」を確りと理解したい、「賞味期限の管理」を徹底したい、という意見が聞かれました。

「賞味期限を知らせるアプリ」などは既に実現していますが、それに加え「保管の方法」や「おすすめレシピ」などを助言してくれて、廃棄の削減を実現できるサービスはこのような不満を価値に変えてくれるかもしれません。

常温で販売していた猫のおやつが、開封後は要冷蔵のことがある。裏に小さく記載されていても気づかず、開封後も常温のまま保存していたことが何度もあり廃棄した。表に大きく「要冷蔵」と記載して欲しい。(40代・福岡県)

冷蔵庫に入っている食材の賞味期限を忘れてしまい、廃棄してしまうことがたまにあるので、賞味期限を管理できるようなアプリがあると、食品廃棄も減ってエコにも繋がると思います。(30代・沖縄県)

また、食品に限らず、廃棄するのであれば困っている人や必要としている人に譲りたいという「互助」に対する欲求も聞かれており、これらを個人間や当事者間で繋ぐマッチングサービスはこれからますます重要になってきそうです。

フードロス、いまだにコンビニや百貨店、スーパー廃棄は山盛り。数時間過ぎたたけ。子ども食堂、生活に困った貧困世帯に提供は無理なのか。(40代・熊本県)

LEDライトに買い替えたため、未使用の蛍光灯が何本かあるがそのまま廃棄するのがもったいない。蛍光灯照明を使ってるご家庭に無料で譲りたい。
市役所で取りまとめてもらえないだろうか。(30代・大阪府)

物価高や供給不安定などの制約がある今だからこそ、一人一人の「工夫」や支え合う「互助」によって、より賢い生活にシフトするチャンスともいえます。それらを加速させるサービス/ビジネスが期待されています。

静電気の季節、ビリッが怖い

セーターなど毛の洋服を着ることが増え、且つ湿度も低下してきているなかで、「静電気」にまつわる不満が40代女性で増加しました。

一般に静電気が発生しやすいのは「湿度20%以下、気温25度以下」ということでまさにこれからが「静電気の季節」と言えそうです。

服をぬいだり、着ている服がなにかとこすれあったり、様々な理由で人間の体には静電気がたまっています。通常は、体に静電気がたまっても、空気中の電気を通しやすい水分を通して少しずつ放電されていきますが、乾燥してくると、静電気がどんどん体内にたまってくるので、ドアノブなどに触った時に静電気が放出され、痛みを感じたりします。静電気が発生しやすい条件は湿度20%以下、気温25度以下といわれています。

「関東~東海は静電気の季節に突入 多くの地方は年明けから」

不満買取センターには様々なシーンで静電気の「ビリッ」に悩む声が寄せられています。
やはり、車やドアノブ、冷蔵庫などに触れた時に発生する静電気に嫌気がさしている声が多く寄せられています。

例えば、スマートウォッチなどのデバイスを用いることで「自分がビリッとなるリスク」を可視化しアラートを出してくれるアプリを提供し、これとセットで静電気防止シートを利用することで生活者に安心を提供できるかもしれません。

静電気の季節になってきて、車から出る時バチンとくる。嫌だな。(40代・大阪府)

スーパーの冷凍食品コーナー、ドアを開けようとしたら毎回静電気でパチっとなり痛い!静電気対策してほしい。(40代・福岡県)

静電気が起きないドアノブを作ってほしい。玄関でも部屋でも冬場はバチッと来る事が多くて嫌になる。(40代・岡山県)

静電気は「ビリッ」とする不満だけでなく、モノ同士がくっついたり、反発したりすることの不便ももたらしているようです。

スカートが静電気で張り付いてしまう、米粒が静電気で飛び散ってしまう、など様々なシーンで静電気はちょっとした不満をもたらしているようです。

静電気の季節がやってきた。思いがけない時にバチッと痛いおもいをするのはもちろん嫌だし、いろんな物がくっついてうまく離れないのが地味にストレス...。(40代・埼玉県)

乾燥する季節になるとスカートが静電気で張り付く。静電気を抑える素材を開発して欲しい。(40代・神奈川県)

お米を米びつに移すとき静電気で米粒が飛び散ってしまう。静電気がおきない袋があればいいのに。(40代・静岡県)

衣類の静電気を防ぐアイテムは既に多く発売されていますが、例えば”静電気を防ぐ「商品パッケージ」”など、商品を買って使って捨てるといった一連のカスタマージャーニーを捉えた静電気対策が商品に新たな価値をもたらす可能性がありそうです。

今週も皆様が穏やかな一週間を過ごせますように。


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