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【先週の不満ビッグデータ】(~2024/1/28)①救急車は大切なライフライン、②カフェインとうまく付き合いたい

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の不満ビッグデータ」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週水曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。


先週の生活者不満(~2024/1/28)

Insight Techが運営する不満買取センターに寄せられる不満の声。注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」です。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

そのようななか、今週は①「救急車」、②「カフェイン」に注目します。これらのワードは先週増加が目立ちました。早速どんな不満だったのか見ていきましょう。

①救急車は大切なライフライン

1月28日に総務省消防庁が発表したデータによると、救急車が119番通報を受けてから現場に到着するまでの時間が、2022年は全国平均で約10.3分となり、初めて10分を超えたとのことです。新型コロナの影響もあり出動件数が増加したことが背景にあるようです。

そのようななか、三重県松阪市では医療従事者の業務を減らして、救急医療体制を維持することを目的に、「救急搬送されながら入院に至らなかった場合に救急車の選定医療費として1件につき7700円を徴収する」方向で調整に入ったことが発表されました。

このニュースを受けて、不満買取センターには「救急車」に関わる不満・不安が多く寄せられました。
「有料化する方が助かる命が助けられなくなるのでは」「有料化は仕方ないとおもうが入院に至るケースまで厳しくする必要があるか」とまさに「賛否両論」の意見が寄せられました。

「救急医療体制を維持することが重要」との共通認識はあるものの、有料化することで「余計な出動が抑制される」効果と「必要な人が救急要請しなくなってしまう」影響とのバランスがどうなるか分からない中で生活者に不安が拡がっているようです

救急車を有料化するのはおかしい。助かる命もお金がなくて呼べず、亡くなる人が増える一方。それをするのではなく救急隊員や受け入れ体制に援助してほしい。(30代・北海道)

聞きかじりの知識だけど救急車の有料化はまぁ仕方ないと思う。
でも入院するかしないかは病院が判断するんであってそれだけを基準にすると昔堅気の人とかは肝心な時に救急車を要請しないんじゃない?
治療を必要かそうでないかで線引きした方が良いのでは?(50代・大阪府)

三重県松阪市が、救急車を使って救急搬送し、入院に至らなかった場合には、患者から7700円の手数料を徴収することに不満!入院するかどうかは医師の判断で、患者にはそれは判らない。これが実施されると、手数料を取られるのを嫌気して、体調が悪くても救急車を呼ぶことを躊躇うケースが増え、結果的として病気が悪化する恐れがある。(60代・北海道)

救急車有料化制度があるとは思わなかった。生活が苦しい人など救急車を呼びにくくなるとおもう。お金を払えなくて我慢してしまう人が増えて病気が悪化するんじゃないか。(60代・秋田県)

「地域によって基準が異なるのは困る」「国で統一してほしい」との意見も複数聞かれました。生命を守る重要な機能だけに地域によってサービス水準に差異が生まれることに抵抗感を持つ人も多いようです。

救急車を気軽に呼べないように、有料にする都市が出たが、国が統一してほしい。そんな人のせいで緊急の人が間に合わなかったらかわいそう。(50代・滋賀県)

松阪市が救急車を呼んだ人が入院にいたらなかった場合7700円を徴収するのはとてもいいと思う。これで簡単に救急車を呼ぶ人が減るだろうから本当にいいと思う。全国に波及するべき。(50代・愛知県)

「救急医療体制の維持が重要」「無駄な出動要請を抑制する必要がある」という誰もが賛成する課題に対してのアプローチとして、「有料化」という経験がない対応であるがゆえに不安が拡がっていると言えます。

こんなときこそ、有料化されたことで人々の行動がどう変わるのかを科学的にシミュレーションし、安全が担保されることを検証することが求められます。
また、松阪市での先行的な導入の結果を自治体だけでなく、国や専門機関が関与してしっかりと検証されることが望まれます。

②カフェインとうまく付き合いたい

年始から1カ月弱が立ち、試験や繁忙期が近いことで集中力を高めたい方が多かったからか、先週は「カフェイン」に言及する不満が増加しました。

具体的には、「ついついカフェインを摂りすぎてしまう」「カフェインレスのコーヒーを提供するお店が少ない」とカフェインの摂取を抑えたいのに思うようにいかない、との不満が多く寄せられました。

カフェインの摂りすぎで夜寝られなくなる。カフェインに依存しすぎているので、助けてほしい。(30代・岩手県)

店舗が多いのは利用しやすくてよいが、コーヒーはカフェインレスがないのが不満。カフェインで胃が痛くなるので、カフェインレスのコーヒー も販売して欲しい。(40代・東京都)

また、コーヒー以外のウーロン茶や緑茶、紅茶などもカフェインレスの商品を作ってほしいとの要望も多く聞かれました。コーヒーに限らず、生活の中でカフェインの摂取量をコントロールしたい、との意識の高まりがあるようです。

カフェインレスの烏龍茶を飲みたい。暖かい烏龍茶は最近見かけなくなったけど、HOTでコンビニで買えたら嬉しい。(50代・東京都)

緑茶が好きだけどカフェイン取りすぎになるから
カフェインレスの緑茶とか開発してくれたら嬉しい(20代・大阪府)

また、「カフェインあり」「カフェインなし」だけでなく、「「カフェイン少なめ」の商品があればいいのに」といった意見や、「摂取したカフェインの量がアプリなどで可視化されればいいのに」といった提案も寄せられました。特に授乳中など、カフェインの摂取量が制限されているときには重要な役割を果たしそうで強い期待と言えそうです。

カフェイン多めの朝専用コーヒーなどは見るが少なめとゆう商品は見ない。カフェイン少なめがあってもいい。(30代・北海道)

普通のコーヒー程のカフェインはいらないけど、カフェインレスじゃなくていい。カフェインが普通のコーヒーより少なめって売ってくれないかな(30代・大阪府)

自分が一日にどれくらいカフェインを摂取したのかが把握しきれず、気が付くとカフェインを飲み過ぎてしまっている。管理できるアプリがあればいいのに(40代・東京都)

コーヒーやカフェラテ、缶やペットボトルにカフェインの含有量が記載されていないことが多い。授乳中でカフェイン量を気にしながら飲んでいるので記載されていると嬉しい。エナジードリンクはカフェイン量が記載されているので分かりやすい。(30代・島根県)

カフェインに対しては「カフェインでガツンと集中力を高めたい」「眠くならないようカフェインに助けてもらいたい」という【機能的な期待】だけでなく、「気分をリフレッシュしたい」「ONとOFFの気持ちを切り替えたい」「コーヒータイムの会話を楽しみたい」などどちらかといえば【情緒的な期待】が多く寄せられています。

その結果、カフェインと「うまく付き合いたい」と感じる生活者が増えているのではないでしょうか。カフェインの「可視化(見える化)」「最適化」をサポートする商品・サービスが生活者の日々を彩ってくれそうです。


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