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30代女性が「カサカサ問題」解消に期待するのは「局所的」対処 ほか(先週の不満:~2021/12/5)

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の生活者不満」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週木曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きくださいね。

先週の生活者不満(~2021/12/5)

注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

先週の生活者不満(前週より増加したキーワードによるワードクラウド)

先々週に続き、先週もオミクロン株に対する不安が拡がった一週間でした。そのほか、給付金の事務経費として900億円以上が見込まれている事への不満が噴出した一週間でした。

そのなかで今週は、①「地震」、②「帰省」、③「灯火」、④30代女性のトレンドワードとして「カサカサ」に注目します。

続く地震、できることは前もって備えておきたい

地震が続くなかで生活者の不安が大きくなっているようです。これに伴い不満買取センターの投稿でも「地震」に関する言及が増加しました。

新型コロナ感染症が終息しないなかで、地震が続いていることで、日常生活の不安が更に大きくなり、今までのような「平穏な暮らし」を切望する生活者が増えていると考えられます。

先週から震度3~5の地震が全国各地で起きていて怖い。近々大きな地震が起こらないといいけど...。地震そのものがなくなってくれたら平穏に暮らせていいのに。(30代・静岡県)

一方で、「備え」を確りとしたい、という前向きな対応をしようとする生活者も多いようですが、備蓄品をどの程度確保していいのか分からない、ペット用の備蓄品が避難所に準備されているのか分からない、など、最適な対策の仕方が分からないことが不安を増長させている様子もうかがえます。

最近地震が多い。地震活動期?みたいのを小耳に挟んだけどホントだとしたらやだな。もう一度改めて備蓄品みておかなきゃ。(20代・静岡県)

最近地震が多い。非常食とかどれくらい用意しとくべきかわからない。(20代・大阪府)

地震が多くなってきている、ペットと入れる避難所をたくさん作ってほしい。ペット用品も備蓄してほしい。(50代・静岡県)

備蓄品を増やそうと思っても、収納が限られるの置く場所がない、という声も。これからの住宅には「備蓄ができる機能や空間」がこれまで以上に求められるのかもしれませんね。

地震が怖い。水の備蓄増やそうと思うが、置いておく場所がない。床下いっぱい作ったらよかった。(40代・和歌山県)

東京都が首都直下地震の被害想定を10年ぶりに改定するそうです。そのなかでは「住民が一週間分の備蓄をしていれば、被害や混乱がどれだけ減るか、対策の効果も示す」そうです。

このような科学的なシミュレーションによって生活者の備えが最適化され、不安が少しでも小さくなることを願ってやみません

今年は里帰りしたい。けどしていいのかな・・?

「帰省」というキーワードが先週と比較して増加しました。12月になり、そろそろ年末年始の予定を計画し始める人が多いからでしょうか。

早速どのような不満が寄せられているのか見てみましょう。

多くは「昨年末は感染が拡大していて帰省できなかったから今年は帰省したい」という声です。帰省したい、という想いと同時に、オミクロン株に対する警戒が高まる中で、帰省する予定を立てて良いのかどうかを悩んでいる様子がうかがえます。

今年も帰省は難しいのだろうか。もう親戚の集まりなくニ年にもなる。(40代・神奈川県)

コロナになってもうすぐ2年。一度も実家に帰省していない。今年こそ大丈夫だろうと予定立てていたけれど帰省して良いのか悩む。(40代・神奈川県)

このように不透明な先行きに対して「疲れる」と疲弊感を吐露する生活者も多くなっており、新型コロナ感染症対策が長引いていることで生活者のなかに目に見えない負荷が蓄積されているのかもしれません。

「帰省や初詣などができるのかアナウンスして欲しい」といった声も聞かれ、流動的な状況の中だからこそ、何かしらのガイドラインや基準とこのアナウンスが求められていると言えます。

コロナ、コロナでなかなか外に外出できない。
旅行も行ってないし、今年はもちろん年末の帰省もなし。疲れる。(20代・東京都)

忘年会や新年会、帰省や初詣など、特に何もアナウンスがないが、普通に過ごしても大丈夫なのか心配。何かアナウンスがあると良いのにと思います。(40代・北海道)

自転車の自動灯火を義務化してほしい

先日、無灯火の自転車と歩行者の交通事故が発生しました。
ご冥福をお祈り申し上げます。

この痛ましい事故を受け、改めて自転車のマナー徹底や取り締まりの強化を求める声が増加しました。特に「灯火」に関する意見が増加しました。

「灯火」に関して、最近の自転車の多くは暗くなると自動的に灯火するライトが装着されていますが、このようなライトの装着を義務化すべきだとの意見が目立ちました。

また、無灯火だけでなくイヤホンをしながらの運転やスマホを操作しながらの運転など運転マナーの改善と取り締まり強化を求める声が集まっています。

どんな自転車もライトは必須で自動灯火にしてほしい。漕いでつくライトは漕ぐのが重たくなるからと若い頃はつけたくなかったりしたり、自転車にライトがもともとついていないとつけるのを億劫になってつけなかったりするから(50代・京都府)

夜中に無灯火の自転車はすぐ近くに来ないと見えないから危ない。
自転車は暗くなると自動で点くライトを法律化して欲しい。(50代・大阪府)

自転車の並走、車道の逆走、車道の信号無視、車道と歩道を縫うように走る、運転中のスマホ操作、運転中の両耳イヤホン、無灯火、etc...こんなにも違反があるのに全然取り締まらない。もっと取り締まってほしい。(40代・大阪府)

統計データをみると、交通事故死亡者数に占める自転車乗用中死者数の比率は上昇基調にあります。つまり、交通事故死亡者数全体は減少しているものの、自転車によるそれは鈍く、自転車のマナー違反は周囲に迷惑を与えるだけでなく、自分自身も危険にさらしていると言えます

本来自転車は、エコであり、安全・安心であり、健康的なモビリティです。このような魅力を享受し続けるためにも、自転車利用者一人ひとりの自覚が改めて求められています。

交通事故死亡者数に占める自転車乗用中死者数の比率は上昇基調にある
https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20210303-00225156

30代女性が「カサカサ問題」解消に期待するのは「局所的」対処

30代女性において「カサカサ」がトレンドワードとなり増加が目立ちました。12月に入り、湿度が低い毎日が続いていることで、肌の乾燥が本格化しているようです。

30代女性 先週の生活者不満(前週より増加したキーワードによるワードクラウド)

実際に気象庁から発表されている統計データをみると、12月になると平均湿度が61%と低下し、最低湿度も10%台の日が出るなど、空気の乾燥が本格化するタイミングであることが分かります。これが肌の「カサカサ問題」につながっているようですね。

東京の月別湿度(右端の系列) 出典:気象庁

実際の不満の声を見ていると、実は、意外に「全身がカサカサ」という不満は少ないようで一人ひとりで気になる箇所が違っている様子がうかがえます。

床暖房ってとても暖かいけど、足裏のカサカサひび割れが悪化する!
クリームしても追いつかない!(30代・兵庫県)

マスクのしすぎで肌がカサカサ。(30代・静岡県)

タートルネックトップスは、首周りがカサカサする。
痒くて困った。(30代・岡山県)

床暖房で足の裏がカサカサ、マスクのし過ぎで口元がカサカサ、タートルネックで首回りがカサカサなど、局所的なカサカサ問題への対処が求められていることが分かります。

このような「局所的カサカサ問題」へ対処しようとするもうまくいかないことを嘆く不満もたくさん寄せられていますし、その中で「こんなのあったらいいのに」というアイデアを発話している不満も見られます。

手がカサカサなので、ハンドクリームをたっぷりつけたいが、クリームを塗るとベトベトで他の作業がしづらい。ベトつかずにたっぷりとクリームをつけたい。(30代・埼玉県)

冬になると手がカサカサになって、ストッキングやタイツに引っかかってストレス!引っかからない素材のタイツが欲しい。(30代・広島県)

冬になると足の裏がカサカサして痛い。
保湿ができる足の裏全体に貼るテープみたいなのが欲しい(30代・山口県)

ベトベトにならないハンドクリーム足裏カサカサでも引っかからないタイツ足裏カサカサを直す保湿テープ/パックなど「局所的カサカサ問題」の周辺にはまだまだ「商機あり」と言えそうで、生活者もそんな小さなイノベーションを求めているようです。


今週はどんな不満が生まれるのでしょうか? 

皆さんの不満が少しでもプラスにスイッチされますように。

Insight Tech CEO 伊藤














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