その25『残留思念』〜思いやりは風に揺蕩う〜
この記事で僕が言いたいこと。
『結構、そこら中に思いやりってあるよね』
その23『一期一会』を書きながら考えてたんですよね。
『曲にショパンの意思を感じる』なら
それは『作品』に宿る『意思』で、
これも一種の残留思念なんじゃないかって。
僕が初めて残留思念に気付いたお話。
それはテーピング。怪我した時に巻くアレです。
ケガした僕の足首に先輩が施してくれました。
締め付け具合、方向、圧迫の強度などテーピングを構成する要素は様々ですが、それらを調節するのは先輩の意志そのものなんですよね。
巻き上がった時には、先輩の手が当てられたままのような優しい感覚が残っていて、見事に痛みが和らいでいたんです。
一日中、お風呂でテープを外すまで残りました。
このことに気づいてから、至る所に『残留思念』があることに気づけるようになりました。
中尾式・残留思念の見つけ方。
この世に起こるあらゆる事象は、誰かが何かを考えて、行動を起こした結果です。
意思→行動→結果です。
このプロセスを逆行して意思を予想する。
結果→行動→意思。
畳んだ洗濯物、作ったご飯、並べた靴。
これらの結果は『(自分を含む)誰かのため』に行われた事がほとんどです。
そう言えばキャッチボールなんて、残留思念の飛ばし合いですね。
ちょっと練習してみましょう。
『あなたのために』という言葉をつけてみて、
その光景を想像してみてください。
あなたのために畳んだ洗濯物
あなたのために作ったご飯
あなたのために並べた靴
ちょっとほっこりしませんか?
さらにほっこりさせるなら、う〜ん…
『母が』をつけてみましょう。
母があなたのために畳んだ洗濯物
母があなたのために作ったご飯
母があなたのために並べた靴
じゃあ『心をこめて』をつけたらどうだ!
母があなたのために心をこめて畳んだ洗濯物
母があなたのために心をこめて作ったご飯
母があなたのために心をこめて並べた靴
その母の意思はどんなものだったか。
光景から予想するわけですが、情報量が多ければ多いほど、その意思は正確になってゆきます。
しかし…
では、今度は、う〜ん…
『これ見よがしに』を付けてみてください。
これ見よがしに畳んだ洗濯物
これ見よがしに作ったご飯
これ見よがしに並べた靴
中々、嫌味な感じになってきましたね…。
では、『姑が』をつけてください。
姑がこれ見よがしに畳んだ洗濯物
姑がこれ見よがしに作ったご飯
姑がこれ見よがしに並べた靴
だいぶ、嫌な感じですね。
勇気を出して『大嫌いな』とかつけてみます?
大嫌いな姑がこれ見よがしに畳んだ洗濯物
大嫌いな姑がこれ見よがしに作ったご飯
大嫌いな姑がこれ見よがしに並べた靴
これ、相当やばいですね。
書いてる僕まで嫌な気分になってきました(笑)
畳んだ洗濯物、作ったご飯、並べた靴。
これらはこの練習において不動の条件です。
問題はそれらの結果に付随する情報。
そして、その情報を処理する人間の心。
それ次第で印象が180度変わります。
残留思念とは…
この印象の濃度と解像度を極限まで上げたもの。
僕はそう捉えているんですね。
そして極限まで上げられる人というのが…
共感性が高い人や共感覚の持ち主ということになるので、一気に『スピリチュアル』になってしまうということなんだろうと…。
僕が強調したいのは、
その情報を受け取る人間の心次第で残留思念はいとも簡単に変化するということです。
被害者意識が強いと悪意を受け取る。
このことを注意したいんです。
逆に強い当事者意識で愛を振りまいているような人は、知っているんですよね。
思いやりなんてそこら中にあるよねってこと。
もっと気付けるように
なれたらいいですねぇ。
ポピー
花言葉は『思いやり』
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