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連鎖は続く 毒親のブルース




どうも。
ホームセンターで朝顔の種を見かけると、暗い過去を思い出してしまい
顔に斜線がかかる
むらさき納言です 🙂




私が小学校に入学する頃、母方の祖母と同居する事になった。

母には長男の兄がいたが、お嫁さんと祖母の折り合いが悪く、引き取った形だ。

祖母は明治43年生まれ

還暦、ちょうど今の私と同じ歳で
わが家にやって来たのだ。
(うーむ 実に感慨深い🤔)



昔は年寄りの個室を「隠居部屋」と呼び、食事の時間以外を部屋で過ごしている人も結構いた。

なんだか今で言う引きこもりだ…

当然散歩に出たり、孫の子守りをしたり、家事手伝いをしている行動的な人もいた。

いずれにしても、祖母を含めて当時の周りの老人たちは、マイペースで自分の軸があり、ブレない。

明治、大正、昭和と激動の時代を生きて、戦争や貧困、生死の困難を経験しているから、メンタルが強靭なのかもしれない…

祖母は女学校を出ており、虫眼鏡を片手に毎日本を読んでいた。 たまに鉛筆で、花の絵を描いたりする事もあった。 無言のままに、いつも独りで過ごす祖母。

しかし、悲壮感などは微塵も感じられず、逆に優雅な雰囲気がダダ漏れだった。

祖母は3時になると、綺麗な絵が描かれたお菓子の缶を持って、隠居部屋から登場。
紅茶を淹れ、缶からクッキーを出し

「納言ちゃん、オヤツですよ」

と、優美に声をかけてくれたのだ。
私には、ゆったりとする良い時間だった…

しかし、そんな祖母を母は嫌っていた。
のんびり過ごしている祖母に、いつも腹を立てていたのだ。

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