事業責任者・マネージャー・リーダー・メンバーの役割と責任って何がどう違うの?考えてみた。
広告会社やtoCサービス運営会社の人と話していると、役割・責任が曖昧なケースって多かったりします。
例えばリーダーとメンバーの役割と責任が実は同じだったり、曖昧になってしまっている場合などなど。
皆さんも思い当たる節があるのではないでしょうか。
今回は役割と責任が曖昧という課題を解決する為の仮説を考えてみました。
※完全に私個人の意見です
そもそもなぜ整理してみようと思ったのか
様々な会社の人と話す機会がありますが、組織内の役職・肩書きは明確なのに責任範囲や実態が曖昧な組織が多いな、曖昧さってだいぶ問題だなと思う事があったからです。
そのきっかけは「マネージャーとメンバーである自分が同じ仕事してるのに、なぜ自分が下の立場なのか」といった友人の発言。
その発言をきっかけに確かに「リーダーとメンバーが同じような責任、仕事をしてるとモチベーション下がるよな。」と思いました。
組織の役割と責任範囲を明確にする目的
そもそも組織内でなぜ役割と責任を分ける必要があるのか、目的について整理してみましょう。
役割が無くても競合より生産性を高められるなら、そもそも役職なんて概念は要らないです。
目的は組織全体の生産性を上げる事ですね。
今あるリソースに対してアウトプット量を出来る限り高める為に、役割と責任が存在します。
考えてまとめる人が居て、実行する人が別にいる方が生産性は高まるというのが現在の日本経営の定説です。
役割と責任を曖昧にすると何が起きるのか
先ほど出した例のようにマネージャーとメンバーが同じ仕事をしていてはいけないし、同じ仕事をしていたりと同じ事やってるのに・・と感じられていたら役割と責任が曖昧か説明不足です。
20人のチームで考えてみました。(適当に妄想してみた)
事業部長1名、マネージャー2名、メンバー17名だと仮定します。
役割と責任範囲が曖昧な場合生じる問題は主に4つ。(他にもあるよ!という意見教えてください!)
①意思決定が遅くなる
責任者が曖昧=誰がどこまで決めて良いのか分からない状況が生れます。
結果を他責にしてしまいますし、行動が遅くなってしまう。
②成果と評価・給与の紐付けが曖昧になり、各個人の会社へのロイヤリティが下がる
例に出した色々な会社の人に聞く話。「何で俺の方がやってんのにあいつが上なんだよ」ってやつです。
役割・立場・責任が曖昧もしくは、理解されていない場合このような不満が組織内で生じる可能性が高いです。
明確に分けていたとしても上記のような発言が見られる場合、それは説明不足です。
③なぜ失敗したのか分からない
どのレイヤーの判断が失敗要因になったのか分からず、課題が曖昧になる。
事業責任者としてはこれが一番厄介です。改善案が出せないから進まない・・・。
④結果次の行動が遅れる
なぜ失敗したのか、上手くいったのか把握出来ないため次の行動の判断材料がなく、次の意思決定をするまでに時間がかかる。
長期的に見ると超損失です。
どう役割と責任範囲を明確にすれば良いのか
完全に個人的一案なので鵜呑みにしないで欲しいですが、
事業目標:○○
戦略決める人(事業責任者)=目標A
戦術決める人(マネージャー)=目標B
行動する人(メンバー)=目標C
私は目標の粒度は各役割で明確に分けた方が生産性は上がると思っています。
この事例だと、例えば戦略決める人を事業責任者とするならば、目標Bと目標Cが達成しているのに目標Aが未達成な場合、事業責任者の判断が間違っている。
もっというとメンバーは行動量目標を達成していれば、事業全体の目標が達成していなくても褒められ評価されるべきだと思います。
そして事業責任者は素直に「自分の決めた戦略が間違ってました!すまない!」と言うべき。
この役割と責任の分担をすると目標設定の整合性も取れるし、各メンバーの役割に対する解像度も上がるので、迷いなく仕事に打ち込めるようになると思いました。
まとめ
組織設計については業態やビジネスモデルによって何通りも正解があるとは思いますが、役割を明確にする、きちんと説明するのはどの業態でも同じなのかなと。
本記事を読んでくださった方はマネジメントに興味がある方で、どうマネジメントすれば良いか迷ってる方かと思います。
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