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ペットロス症候群

猫は必ず亡くなります。
そして、家族になった以上、最後まで看取る命の責任があります。
頭でわかっていても、死別を経験するまでは、ちゃんと死と向き
合っていなかったと思い知らされました。

初めての死別は、まだ2歳半のけん子でした。
交通事故に遭っていたところを保護し、後遺症を持ちながらも
生きてくれていました。まだまだ生きてくれると思っていました。
でも、お別れは突然やってきました。

悲しくて悲しくて死の現実が受け入れられず、泣いてばかりいました。
他に2匹の保護猫が居ましたが、この2匹もけん子と同じように、
すぐに死んでしまうのではないかと不安で、家から一歩も出られなくなり、仕事もやめてしまいました。ペットロス症候群だったと思います。

今ならわかりますが、家族が亡くなった時、他の猫達も悲しくて体調を
崩します。人間のように言葉で表現できない分、仲良しの家族が
亡くなれば、ショックで体調が悪くなるのですが、その時の私は
自分のことで必死で、2匹の子達の心情をわかっていませんでした。

その時、獣医さんに「今、あなたがしっかりしないと、本当に他の2匹も死んでしまう!」と言われたのがきっかけで、少し前向きになりました。
この子達を守る為にも、私がしっかりしなくては…と。
あれから20年、11匹の猫を看取りました。経験と後悔を積む度に、
少しずつ前進してきました。
それらをこれから少しずつ記事にしていきます。

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