ボクたちの、いえづくりについて。
家づくりのことについて。まとめてみた。
ことしの6月に、住宅雑誌の取材を受けて、そのときに家づくりについて思い出すためにざっと書きなぐったものです。
ボクのいえづくり、というか、ボクたち(家族)のいえづくりについて。
備忘録的な感じなので、ときどき直すかもです。
あと、いちおう出てくる住宅会社、工務店さんはイニシャルにしてみた。(見る人が見たらバレバレではありますが…)
1. きっかけとはじまり。
夫婦ともに40代を過ぎてから(夫婦同い年です)、第一子を授かりました。
20代、30代ならまだまだ賃貸で暮らす、みたいな選択もアリと思っていました。仕事も変わって引っ越しなどもあるし。
ですが年齢も進んで、ローンとかいつまで借りられるの?とか、借りても返しきれるの?
みたいな理由に後押しされ、家づくりがはじまった気がします。
子育てもすすんで、小学校が決まる前に家ができるといいな、とかも考えにありました。
わりと普通ですね。
たぶん、2016か2017年くらいからはじめたと思います。
2. 家づくりのはじめ
いろいろな住宅雑誌とか買ってきて、見始めたりしました。
妻にみせたりして、家づくりの意識を共有することができればなと思ったりしていました。
(お互いの好き嫌いとか志向を洗い出すたたき台として、雑誌を買ってきました。結婚前にゼクシィを読むのと似てますかね(笑))
あと、近くでやっている見学会は、えり好みせず見に行きました。
けど、大手の住宅メーカー(積水ハウスとか一条工務店とか)は外していた気がします。
予算を気にしていたのもあるし、画一的な感じになるのが嫌だったので。
Yハウスさんには近所で見学会があったので行きましたが、土地があるか聞かれて(実家の土地とか)
無いと答えると、「ウチ、高いですよ」って言われてあまり相手にされなかったのをおぼえています(笑)
雑誌には、その頃からO新潟さんの物件が出ていたと思います。
なので、見学会に何度か行きました。初代のモデルハウスも行きました。
代表のかたと雑談してたとき、設計申し込み後にキャンセルとかあるんですか?みたいな話がたまたま出て、
「ご両親の反対でナシになったことがあります」
みたいな話をした記憶があります。まさか自分の身にふりかかるとは思ってませんでした..…
3. 実家の両親は家づくりのリスク要因
そんな頃、実家の両親から「実家の土地に建てろ」みたいな話がでまして、工務店は自分たちの選んだ工務店さんで、土地は私の実家の土地に、となりかけたのですが、
設計料金を払って、実家での打ち合わせになったときに親父が急に反対しだしました。
親父的には、近所の知り合いの大工にたのんで建てろ、ということでした。
結局その日は引き上げたのですが、置いてきた工務店さんの名刺をみて、後日親父が失礼な電話をかけまくったらしくて、そこでその工務店さんとのご縁は終わりになりました…
4. 仕切り直し
私個人としては、本命工務店さんに失礼をかまして(親のせいですが)、関係が悪くなって終わりになったのはかなりショックでした。
こちらもアタマにきたので、それ以降実家には顔を出していません。
こんなことがあったので、それからすこしの時期、迷走していました。
Sハイムさんの、「モデルハウス格安で譲ります」みたいなのに釣られて行ってみたり(営業さんが相当しつこかったです…土地も探します、ローンも提案します、ライフプランニングしましょう、などなど。ライフプランニングの話はちゃっかり聞きましたが)
営業は、押しが強すぎ。こちらの都合無視。グイグイ来すぎて嫌いになりました。
提案もショボい、魅力一切なし。エトセトラエトセトラ…
大手ハウスメーカーは、建築費1000万円分当たります、みたいなのやってますが、そんなのもあって、大嫌いです。
なので
妻の実家をリフォームしようと考えたり。
(通勤時間が現実的ではないのでそれ以上進みませんでした)
建売買うか、とか迷走したりしました。黒歴史。
結果としては、実家のちかくにならなくてよかったと、心から思います。
5. 混迷の時期をすぎて
迷走しましたが、ネットでの情報収集する中で、S工務店さんを見つけました。
S工務店さんの発信するブログなどの情報をよく見ていました。
同時期には、NDさん、Oデザインさんとかのホームページ、ブログを見てました。
あとちかくの建築家さんのホームページとかよくみました。
あとは、無印良品の家も気になったりしてました(無印良品好きなので…)
無印良品の家、モデルハウスに「あの」値札が貼ってありました(笑)
無印良品週間だと1割引かしら、とか(笑)
ネタにも思えましたが、箱の家の建築家の難波和彦さんが監修していて、SE工法で耐震性能もあることがわかって、かなり惹かれました。が、当時は新潟県は施工対象地域でなかったです。
6.S工務店さんへ
ネットで情報をみているだけでは始まらないので、話を聞きにいこう、となって、まずは一番近い、S工務店さんへ。となりました。
この時期に、建築知識ビルダーズで、S工務店さんの「新発田の平屋」が表紙になったりしていて、スゴくいいな、と思ったのを思い出しました。
メールでアポをとらせてもらって、事務所へふたりでお邪魔しました。
話してみて、家づくりをお願いできそうか?
ダメなら、次はNDさんかな?Oデザインさんかな?とか思っていました(笑)
でも、Sさんの話しぶりとかに惹かれて、
はじめてあったときに、もうSさんにお願いしよう、と決まった気がします。
訪問する順番がちがえば、別の工務店さんになっていた可能性もありますが(笑)
結果的には運命の出逢いだったとかってに思っています。
建築知識ビルダーズに取り上げられていたので、早くお願いしないと待ち行列につけないかも、と思ったところもあります。
7. 土地を決めよう
Sさんにお願いしようというのは決まりましたが、
大手のハウスメーカーと違って、土地探しや、住宅ローンの手続きなどはすべて自分でやることになります。
面倒とは思わなかったです。この地球上のただ一箇所、1点に自分の住処を決めるのってなんだかワクワクした気持ちになります。
不動産屋さん巡りしたり、趣味のランニングの途中で「売地」看板探ししたりしました。
ランニングしながらだと、細い路地のさきに「売地」と出てきたときの喜び、みたいなのがありました。
よく、時間を変えて見に来るとよいという話がありますがそのとおりだとおもいます。まわりにどんな人が住んでいるかもわかりますし。
市内の不動産屋さんをいきなり訪問して、「安い土地ないですか?」と聞いて回るのもたのしかったです。
先日お話もしましたが、不動産屋さんが「私の住んでいた家(土地)です」みたいなのがあったりして。
土地探しは最終的には3〜4箇所に絞って、妻にプレゼンしました。プロ向け土地を却下されたりしました。(土地情報にプロ向けって書いてあったりして、おもしろくないですか?)
最終的に、いまの土地に決まりました。
ちかくの地内には候補がいくつかあって、
先の「私の住んでいた」土地もこの地内でした。個人的には、こっちに「縁」みたいなものを感じていて一推しだったのですが、
妻がこっちがいい、というのでいまの土地になりました。
結果的には、ココが良かったと思います。
200坪もいらなかったのですが、あれば野菜を作ってみようか?という気分になるものですね。それまでは自分が野菜を作るなんて思ってもいませんでした。
8. 住宅ローンは?
最初は、地元の大手銀行、信用金庫に話を聞きにいきました。
この中でいちばん条件がよかった銀行で話を進めていましたが、ふと入った別の地方銀行さんで、子育て支援で金利を引くキャンペーンがあって、どんでん返しでその銀行さんになりました。
(昨年借り換えして、いまは信用金庫です)
9. S工務店さんと契約!
実際には、土地選びのタイミングでも相談していました。
Sさんは、決めるのは施主という立場で、どれかを強く押すことはなかったのでそこでも好感が持てました。
(Sハイムの営業さんは、ここにしましょう、ここがベストです、と押しが強かったです…)
土地が決まって、どのような家を建てるかというプラン作りに入りました。
ほぼほぼSさんにお任せですね。
前提条件で、予算かそれほど多くないこと、
そのため小さくして欲しいということは話したと思います。
途中で変な話もしましたが、Sさんに受け流されました(笑)
もともと家の中では狭小住宅が特に好きで、いろいろな建築家の9坪ハウスとか、増沢 洵さんの最小限住居、東 孝光さんの「塔の家」とかの感じもいいな、とか(塔の家は木造ではないですが)
難波和彦さんの箱の家も、ちいさい家ですね。
あとは、清家清さんの「私の家」とかかなり好きでした。
それとは別に、手塚設計事務所の、「屋根の家」もかなり好きで、Sさんに「屋根に登れるようにできますか?」とか言ったりしましたが、現実的ではないのは無視されました(笑)
あと、Sさんが自分がいいなと思うものは結局それを採用してきて、たとえば電灯のスイッチは、サンプルを見せてもらって、別の物を私が選んでいたのですが、あとの打ち合わせでSさんから、「やっぱりこっちがいいですよ」といわれて、そこまでいわれるならSさんのオススメのほうで、となったりしました。結果的には、それ(いまのスイッチ)がよかったと思います。
施主よりSさんのほうが、実際に収めたときの様子などをよく知っていることになるので、ある程度、というか、かなりの部分はSさんのオススメにしたほうが間違いがないのではないかと、夫婦で結論付けて、以後はほぼほぼSさんにお任せしていました。
要望としては、自転車を室内に置きたいので玄関を広めに、とか話した気がします。それくらいでしょうか。
打ち合わせの中では、「お客さんが来たらどうしようか、客室がいるかな」などなど、普通の家づくりで話題になりそうなことも出ましたが、Sさんから、住まう中で何日間お客さん来ますか?要らないのでは?と提案があったりしました。ちいさくまとめるので、必要なところに注力した方が良いということだったと思います。
先日も話しに出ましたが、Sさんの中で、土地や周りの環境にあわせた建ものという考えがあって、その点も説明がされて、納得して進められたと思います。
これから建てる家は、施主よりも長持ちするものなので、住み継がれるためには、今の施主の希望に寄せたものではなく、その土地、環境にあったものになるべきという話をされて、なるほどと思ったのを覚えています。
何回かの打ち合わせを経て、最初にでたプランは、今の家ほぼそのままでした。
カタチは決まって、窓をトリプルガラスにするか?付加断熱はどれくらいにするか?太陽光パネルを載せるか?
あたりを決めるだけでした。
持ち帰って検討しましたが、2階の天井高を抑えてロフト扱いにするところを、抑えずそのまま2階とする、という意見を出した点だけで、あとはそのままでお願いすることになりました。
(ロフト扱いだと建築面積の関係で長期優良住宅にならないことと、使い勝手や成り立ちをかんがえたら、不自然に天井を低くするよりそのままで屋根の形がわかるようにしたほうが良いと思ったので)
あとは、窓はトリプルで、付加断熱してもらってパネルは載せない選択にしました。
いま考えると、窓はサーモスXでなくてYKKの樹脂サッシトリプルで、太陽光パネルは載せるとしたほうが良かったと思うのですが、予算などもあったし、大開口のLWスライディングも魅力的だったので、これはこれて良いかなと思っています。
造園のプランも、Sさんの紹介の造園家さんから提案を受けて、そのまま採用になりました。
庭にあるシロツメクサはわたしの仕業です(笑)
道端のシロツメクサの花が茶色くなったのがタネなので、取ってきて適当に撒いただけで育ってくれました。
10. まとめ。
2019年に完成して住みはじめましたが、お家自体はとても満足しています。
住み方の問題で、引っ越しの時にもっとモノを整理してから越してくればよかったな、というのは大きな反省点です。
全部捨てて、必要なものをイチから買い揃える、くらいできたらよかったなと…
あと、テーブルとか椅子とか、すぐに決められなくて、かなり時間をかけて少しづつ選んでいました。いまも一脚足りないですが(笑)
妄想するのが好きなもので、いろいろな可能性を考えたりもしますが、予算もあるし現実的には一番良い家ができたと思います。
別の工務店さんにお願いしていたらどんな感じだったかな?と思うときもありますが、同時に複数の工務店さんとやり取りして、ほぼ同時期にそれらを検討するのは、現実的にはかなり難しいですね。
家づくりはたのしいものです。
もう何回かやりたい(笑)
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