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強迫観念(妄想)の話

私は妄想が酷くて、(医師の診断によると強迫観念と言うのだそうです)
「夫の捕虜になって軟禁されている」と思い込んでいました。
捕虜って戦時中かよと思いますよね。
そうです、その捕虜です。合ってます。
というのも、私はひどい男性恐怖症なんです。
男性が怖くて、一時期は話をしようとすると吐き気がするほどでした。
根っこにあるのは、私の父親ですね。
普段は無口だけれど気分の波が激しく、
(おそらく発達障害のアスペルガータイプ・未診断です)
気に入らないことがあるとすぐに怒鳴るような人だったんですが、
私が不登校だった時に、ひどく怒鳴られたり責められたりしたため、
「男性は怖い」ということが脳に刷り込まれてしまったんですね。
その恐怖心は夫に対しても発動してしまい、
育児のストレスなどもあり「捕虜」という思い込みに至ったのです。
捕虜になっていた期間は、10年です。
10年の間、夫の言うことに従わないといけない、
外出も最小限でなければいけないと思っていて、
子育ても自分一人でしないといけない(夫の助けは借りられない)、
と思い込んでいました。
ある日、それが違うと気が付いたことで、
目が覚めたと同時に愕然としたんです。
私はずっと自由だったのに、
不自由な身の上だと「思い込んでいただけ」だったのかと。
子育ても助けを借りられないのではなく、
「単なるワンオペ育児」だったのです。
10年という歳月を無駄に過ごしてしまったということに、
ひどく後悔しました。
その後悔を経て、これからの10年は無駄に過ごしたくないと思い、
こうしてここに記しています。
とは言っても、特に何も起きない日々なんですが…(笑)
実際の所、妄想以外は案外穏やかな日々を過ごしていまして、
(他の精神疾患はありますが)
身体的には、今のところは足腰も丈夫ですし、
ごはんも美味しく食べられています。
最近は健康こそ財産だなと思ったりもします。
子供も大きくなったので自分の時間を持てるようになり、
作業所に通うこともできるようになりました。
基本はひきこもりですが、
なんやかんやでぼちぼち生きてますね。
このぼちぼちを細く長く続けることが今の目標です。
これが一番難しいのかもしれないですが。

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