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他人と比べても意味なし!? ~家事シェアで夫婦が合意する方法~

「家事シェアの話をすると、『俺は他のパパよりはずっと家事育児してる』って言われるんです」

家事シェア講座の開始前にツツっと寄ってきてママさんがポツリ。
きっともう何度も、家事が大変だからもう少し協力して欲しいって言い続けたんだろうな。真剣な表情でした。
一方でパパさんも、昔の男性とは違って自分なりに積極的に協力しているのでしょう。
でも、お互いの合意点には達しない。

こうした相談は、ここ何年かでずいぶん増えました。
これ、どうすればいいのでしょうか。

▶ 他人と比べても意味はない

まず大事なのは「他所の家族と比べても意味はない」ってこと。
評価の軸を「他人」にしてしまうと、夫婦の議論は収集がつかなくなります。

なぜなら、「あなた」より家事育児をしているパパはたくさんいるし、その上「あなた」よりも忙しいパパだっているから。
それに、日本男性の家事時間なんてしょせん3〜40分程度。おそらくパパさんが比べている男性もそのくらいだと思われます。
そんな圧倒的に「楽勝」な比較で、ドヤ顔されてもなんの意味もありません。

確かに、パパさんの周りの人と比べたらやっている方かもしれない。
でも、大事なのは誰かと比較してやってるかどうかではありません。

唯一大事にしなくちゃならないのは「夫婦で合意が取れているかどうか」だけです。

この「他人と比べない」は、何もパパの家事育児だけに限った話ではありません。

「他所の妻はいつも一汁三菜がきちんと食卓に並ぶんだって」
「わたしの周りのパパはもっと稼いでるみたい」
「同じクラスの〇〇くんは、勉強もスポーツもよくできるよね」
「あの人達と比べたら、わたしって子どもとちゃんと関わってるよね」
「あの家族と比べたら、俺の方が家事育児やってるよ」

誰かと比べれば比べるほど、なんだか虚しい気持ちになります。
他所の家庭には、その家なりの幸せのあり方がある。そして、わが家ではわが家なりの幸せの形を作っていかなくてはならないのです。


▶ なんで他人と比較しちゃうの?

「俺は結構がんばってるのに、妻はそれでもまだ足りないって言う。仕事(家計)も家事も育児も全部完璧にやるなんてできるわけない。どれだけやれば満足するの?」

そう思ってるパパさんも多いよなって思います。
そして、そうなってしまったときに「俺は他のパパよりはやってる方だよ」と自分を擁護したくなる。

それってつまり「もっと、もっと」と言われて、辛くてイライラしてしまうからだろうと思うのです。「俺だって、もう充分にがんばってるんだよ」と。

正直。この気持ちも僕はよくわかります。
こうやって追い詰められると、どんどんシンドくなっちゃいますよね。

さっきまでは、どちらかと言うと「パパ」を責めるようなことを言ってきましたが、僕は別にどっちの味方ってわけでもありません。
ここで言いたいのは、お互いに言い分があるよねってことです。

家事育児に関する承認欲求は、夫婦が過剰なまでに認め合い感謝し合うくらいで丁度いい。
他人と比べちゃダメって言ってきましたが、「夫婦で比較」もダメです。

どっちの方が頑張ってるか、なんて議論したってどうせろくな結果になんかなるわけないんですから。


▶ 一緒にゴールを目指せ!

それじゃあ、どうしたらいいんだ?

と、言うところですが。ふたつあります。

ひとつは「比較しちゃダメ」ってこと。

これはここまで書いてきた通り、他人と比べても、夫婦で比べてもろくなことにならないからです。意味がないだけならまだしも、比較すればするほど喧嘩の元になるだけマイナスです。

でも、ついつい比較しちゃうことってあると思います。
「わたしはこんなにやってるのに」「俺はこんなにやってるのに」って。
思うのは仕方がないですが、それを口にするかどうかは、また別の話。

口にした途端に、夫婦間が非常に不穏な空気に包まれることを覚えておいた方がいいです。

ふたつ目は「一緒にゴールを目指そう」です。
僕は家事シェアとは「やるべき家事育児を、力を合わせて終わらせること」だと考えています。

家事育児は1日、ないしは1週間などの単位でやらなくちゃならないことがいくつもあります。要は、そのタスクが1日毎、または1週間毎にコンプリートできてさえいれば良いわけです。

それを夫婦で力を合わせてコンプリートさせていくことが家事シェアです。

妻があっちをやってる間に、夫はこっちを片付ける。
協力すればさっさと家事は片付いていきます。

2人でどっちの方が家事を多くやったか、を競うよりも。
2人で一緒になってどれだけ早く家事を片付けられたかを競い合うほうがずっといい。

ゲームで例えるなら、対戦プレイじゃなくて協力プレイ。

そのためには、お互いが家事育児の全体像を把握しておく必要があります。
それが把握できているから、足りないところ、手が回っていないところをすばやくサポートし合えるのです。


▶「他のパパより、俺は家事してるよ」と言われたら。

こう言われてしまったら、それは2人の家事シェアが「比較」「対戦」になってしまっている証拠かもしれません。

相手を上手に言い負かしたり、コントロールしようとするのではなく。
協力プレイに持ち込むように話し合ってみると良いと思うんです。


では、また。


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とても素敵なページになったのでぜひご覧頂けたらうれしいです。

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