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サッカーへの興味ゼロの僕が、奈良クラブとうJFLのチームに惚れてしまった理由。

いまさら、だけどサッカーに興味を持ちはじめました。
これまではチームスポーツに一切興味がなく、というかスポーツ観戦自体を楽しいと思うこともありませんでした。
自分自身も、水泳やマラソンなどはやってきましたが野球、サッカーなどのスポーツはほぼやることもなかったのです。

そんなぼくですが、奈良クラブというサッカークラブと出会い、そのビジョンに惚れ、その結果サッカーに興味を持つということになっています。

ぼくはとことんサッカー音痴なので、サッカーリーグに関する知識も完全にゼロ。
ちなみにぼくのサッカー知識スペック。

・本田圭佑と言えばじゅんいちダビッドソン、もしくは両手に腕時計してる人(違ったっけ?)もしくは、現役選手にして起業とかビジネスもやってる人。
・ロナウドとロナウジーニョとメッシの違いが解らない。
・ワールドカップっていつやってるの?

まあ、自分でも一般教養レベルのサッカー知識もないな、という自覚はあります。でも、興味がない世界ってそもそも情報を全く覚えられないのでわりとそんなもんです。
そんなぼくが、なぜサッカー(と言うか奈良クラブ)に興味を持ち始めたのか。
相変わらず知識ゼロですが、同じレベルの人に「ふむふむ」と思ってもらえたら嬉しいです。あわよくば、奈良クラブに興味を持ってもらえたらさらに嬉しい。

奈良クラブって?

奈良クラブとは、奈良のサッカーチームです(そのまんま)。
Jリーグって、J1・J2・J3があって、その下にJFL(Japan Football League)というノンプロリーグがあります。

「そんなの知ってるよ」と普通にサッカーが好きな人たちは思うんでしょうけど、ぼくはJFLという単語を最近はじめて知りました。ちなみに、ノンプロリーグであることは、いまこの記事を書くことではじめてしりました。(J3の下のリーグであることは知っていましたが)

と、言うことでいわばアマのトップリーグです。

いろいろと細かい規定はあるみたいですが(ホーム戦での集客アベレージとか)このリーグでがんばればJ3に上がれるよ、ということです。(社会人実業団チームなどでプロリーグに上がることを目的としていないチームもいるとのこと)

奈良クラブは、J3以上への昇格を真剣に狙っているJFLに所属するチームなのです。

サッカーへの興味0だったのに、なぜ惹かれたの?

サッカーやスポーツを好きになる理由っていろいろとあります。選手個人を好きになったり、サッカー自体がそもそも好きだったり、サッカー好き同士で集まってワイワイするのが好きだったり。

ぼくの場合は、サッカーを好きになったというよりは、この奈良クラブを好きになった、という感じです。

でもそもそも、サッカーに興味がないのになぜサッカークラブを、しかもJFLの申し訳ないけどマイナーなチームを、奈良に住んでいるわけでもないのに好きになったのか。

キッカケであり決め手はこの記事を、妻に紹介してもらったことでした。

妻はサッカーが大好きで、昔からよく試合を見に行ったりしていましたが、ぼくがサッカーにとくに興味がないことはよく知っています。だから、別に「サッカー」の記事を読ませたくて、この記事をオススメしてくれたのではありませんでした。

この記事の「核」になっているのは「学び」と「挑戦」だったのです。

サッカーなのに「学び」?

奈良クラブの現社長は、創業300年の歴史を誇る中川政七商店の十三代目、中川政七氏。サッカーとは関係のない、工芸の世界で大活躍をしてきた人物。

なんか、サッカークラブの社長っていうと元選手や、何かしらサッカー業界やスポーツ業界で活躍してきた人がなっているイメージが勝手にあったなか、現役でバリバリ日本の工芸界に革命を起こしているような人が社長をやってるってどういうこと? とまず驚く。あまりにもサッカーと繋がらなさすぎて。

そんな中川社長が描いているビジョンがまたすごい。

奈良クラブのビジョンは『サッカーを変える、人を変える、奈良を変える』

「『サッカーを変える、人を変える、奈良を変える』を掲げます。『変える』がキーワードで、それを分解していくと、変わるには変わり方を学ばなければいけない。だから1つは『学び』なわけですね。もう1つは学んでできるようになったら、100人いて100人変われますかと言ったらやっぱり変われない。それはやっぱり怖いから。変わるには勇気が必要なんです。だから『変わる』の分解は、『学び』+『勇気』。だから奈良クラブの目標は、自分たちの活動を通じて学びの型と一歩踏み出す勇気を体現していくこと。そして、それが多くの人に波及して街が変わっていくことが、奈良クラブがやるべきことだと思うんですね。だからサッカーが起点にはなるけれども、結局は今の選手が今できないことができるようになって、勇気を持ってやれるようになっていくことを通じて、多くの人に影響を与え、ゆくゆくは奈良という街が変わっていくところまで広がっていくきっかけになりたいっていうことですね」
参照:https://www.footballista.jp/special/51413

このビジョンを語る言葉に、もはや打ちのめされたと言っても過言ではありません。
がんばって奈良クラブをJ1に昇格させよう! みたいなノリやビジョンじゃない。サッカーというのをひとつの起点にしながらも、広く奈良を変えていくところまで見据えている。
それは、工芸を起点として奈良を変えていこうとする中川政七商店ともしっかりと繋がっているビジョンなんだと感じるのです。

だから、ただ勝てばいいとか、そういうことではなくて色んなことに挑戦しているんです。

GMが23歳!?

GM、つまり現場の最高責任者に若干23歳の林舞輝氏が就任。
年功序列が慣例のサッカー業界において、そうとう異例の抜擢とのこと。

上記で紹介したフットボリスタというサイトでも記事を連載していたりと、業界内では有名な人だったようですが、それだけでGMという大役に就任されるわけじゃない。
そこは、中川社長が思いを持って声をかけたとのこと。
その理由のひとつにその解りやすい表現力もあるようです。

言葉として現象が理解できるようになる。だからそういうことが当たり前に広がっていくと、サッカーは面白くなるし、興味を持つ人が増えるし、好きになってくれるわけですよ。だから本当の意味で奈良クラブというサッカーチームを好きになってもらうには、単純に強いとか、イケメン選手がいるとか、そういうわけじゃなくて、サッカーというものの解像度を上げていく努力、お客さんのリテラシーを上げることがすごく大切だと考えています」
参照:https://www.footballista.jp/special/51415

実際にいま、ソシオ(クラブの会員・ファンクラブみたいなもの)に向けてホーム戦の後、GMの林氏が直接試合の解説をするような場も設けています。

ぼくはソシオではないのですが、妻が奈良クラブのソシオ会員で、その会にも参加しているのですが奈良クラブがどういう戦略を立てて、どういう意図をもってこの試合で動いてきたのか、などをGM自らが解説したり質疑応答できたりするという贅沢な時間を過ごしています。

そうすることで、上記の言葉にもあるようにファンのリテラシーを高めているわけです。ファンの見る目も変わるし、奈良クラブへの愛情もより深まっていく取り組みです。

他にも、ユニフォームのデザインにまつわるストーリーが面白かったり(伝統工芸の模様を取り入れた超奇抜なデザインで過去話題になったり)、ロゴマークもただかっこいいものをではなく、しっかりとコミュニケーションツールとして考えられていたり、と奈良クラブ自体のストーリーがとにかく面白いのです。

奈良と、奈良クラブが熱い!

「奈良クラブがやろうとしていることを一個一個普通の言葉に直していくと、スポーツ事業・教育事業・地域振興事業という全然面白くない3つのワードに置き換わるんですけど、これが一緒くたになっていることが面白いと思っていて。この一緒くたにやっていくことを言語化したいと考えて、N.PARK PROJECTと呼ぼうと。要は公園でもいいですし広場でもいいんですが、場を作りたいんですよ。そこには当然スポーツもあれば、教育もあれば、奈良もある。そういう幸せなパーク、僕らが思う良いパークを作りたいです。だからJ1昇格がゴールではないんです。ただゴールにたどり着くまでの手段としてはJ1に行かなければと思っています。
参照:https://www.footballista.jp/special/51415

奈良クラブを起点のひとつとして、奈良という街が変わっていく、そういう予感をヒシヒシと感じさせてくれるのが、何よりの魅力でした。

僕たちも、いま奈良に学校をつくろうと考えていく中で、この循環の中のひとつとして巻き込まれていきたいなと思ったりもしています。

もともと奈良は学都と言われ、教育に対して熱心に取り組んでいる街。
そうした環境の中、新しい教育の場をぼくたちもしっかりと育んでいきたいと考えています。

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今日も、見に来てくれてありがとうございます。
さいごはすっかりサッカーの話とは関係なくなりましたが、サッカー観戦の本を読んだりしたおかげで、試合も「攻めたー! 点が入ったー!」だけじゃない視点で少し見れるようになったりして、妻とそうした話をするのが新たな楽しみになったりしています。

新しい趣味が増えるって、うれしいことです。
ぜひ、また見に来て下さい。


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