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親が子どもに教えるのは「抽象度」の高いことがいい。

親が子どもに教えるのは「抽象度」の高いことがいいんじゃないかなと思う今日このごろです。

「抽象度の高いこと」とはなにかというと。

たとえば、「食べる作法」よりも「食べる楽しさ」
「上手に絵を描く方法」よりも「絵を描くことの自由さ」
「早く計算する方法」よりも「数字と戯れる面白さ」

これらって、「方法を教える」のではなくて「わくわくを刺激し続ける」ってことかもしれません。

でもこうしたわくわくの刺激って学校だと与えられにくい。先生や学校によってはそれらを大切に育んでくれるところもありますが、素早く正確な結果を求めれば、「楽しさ」よりも「テストの点」に視点が向ってしまう。

じつは「抽象度の高いこと」を教えたり、一緒に体験するのは「方法」を教えるよりも難しいかもしれません。

▷具体的なことを教えるのは、プロがいる

よく公園で、遊具の上手な使い方で怒っている親御さんを見かけます。

「ほら! 右手出して! 次に左足! 早く! ちゃんと後ろも見て!!」

みたいな掛け声、聞いたことありませんか?
もちろん安全のために注意していたり、他のお友達の邪魔になっちゃうのを気をつけたりすることだってある。子ども自身が上手に登りたくてそれができなくて、やり方を教えてあげているってことだってある。

でも、モタモタしているのがまどろっこしくて、上手にできないことがもどかしくて掛ける声がけだとしたら、それってイマイチだよなって思うのです。


たとえば、勉強だってスポーツだって同じようなことが言えます。

自分ができるってことと、人に教えられるってことは同じじゃない。
計算ができることと、計算を上手に教えられることは全然別の話です。

算数なんかはとくにそうで、数字をどういう風に理解するのかっていう出会い方が、好き嫌いをけっこう左右してしまうんじゃないかと思ったりもするのです。

記号的に足し算引き算を暗記するのか、概念のようなところに触れながら学んでいくのか。

↑この漫画は、まさに公式の丸暗記じゃなくて数学ってなにかって所から主人公が向き合い直していく物語。主人公は数学の解き方よりも、概念、そして奥深さや楽しさと触れ合いながら、自身の学びのあり方をアンラーンしていきます。

こうした奥の深い本質的な学びは、親が教えてあげるよりもプロに頼んだほうが、子どもが深く楽しく学べるんじゃないかと思うのです。

サッカーや野球だって、上達を目的に学ぶなら教えるプロに教えてもらったほうがいい。

もちろん、中には「自分の方がそこんじょそこらの先生よりずっと上手に教えられる」って親御さんもいるかもしれません。でもね、それでもやっぱり思うんです。

▷親にできるのは2つ

親としてできることは、具体的なことを子どもに教え込むことよりも、この2つだと。

・信頼できる先生がいる環境を一生懸命探す
・子どもと学ぶこと自体を楽しむ

信頼できる先生がいる環境を探すのは、親としてはけっこう大変ではあるのだけど「あの先生に教わるくらいなら、自分で教えたほうがマシだわ」って環境に子どもを入れたくないなと。学校でも、塾でも、習い事でも、家庭教師でも、近所の大人でもなんでもいいけど、信頼できる先生がいると安心できる。

そして、子どもが小さいときに重要なのはこの子どもと学ぶこと自体を楽しむってことじゃないかと思うんです。

公園で遊んでいても、字の練習をしていても、ボール遊びをしていても。
上手にできる、人よりできる、なんかよりも「これって超楽しい!」って気持ちになることの方が何億倍も大事!

この「超楽しい!」って気持ちだけで、子どもの計算力がアップしたり、サッカーがうまくなるってわけじゃないかもしれないけど。
一番重要な、学んだり遊んだりすることのガソリンになることは間違いない。

ガソリンをたっぷり注いで、それから信頼できる先生に預ける。

口で言うほど簡単じゃないけど、この2つを大切にしながら子どもの学びについて考えていきたいと思うのです。


では、また明日。

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